音風景・夕張

ユーパロ谷 気まぐれ日記

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2008年12月


 2008年 12月28日 (土)



    夕暮れの早い冬景色の街並


 【 師走の街 】
 残すところ僅かになった師走の街。家内と近くの「ユ○クロ(不況下に一人勝ちだそう)」
 に買い物に出かけてきましたが、昨日からの荒れ模様で外は一気に冬景色になりました。

 店の駐車場は、車であふれていて確かにここだけは繁盛しているなと思いました。 服の
 機能としては別に高級ブランドでなくても十分ですから、このご時勢混むのも納得です。
 帰り道の写真が右ですが、急に雪道になって脇道なんかは道幅も狭くなり走りにくくなり
 ました。 北海道の師走の街らしいといえば、らしいですけれどね。「マジックアワー」
 という映画が今年封切られましたが、マジックアワーは夕暮れの一瞬の世界が最も美しく
 見える時間帯のことだそうです。  冬至前後の北海道の夕方の光、私は好きですねえ。

 さて、これからの数日はさすがに何かと気ぜわしいので書き込みも年内は今日が最後かも
 しれません。 みなさん、どうか良いお年をお迎えください。


 2008年 12月24日 (水)








 【 クリスマス・イブ 】
 早くも今日はクリスマス・イブ。 いよいよ今年も残すところあと僅かという感じですね。

 我が家には仏壇も神棚もありますが、ご他聞にもれず今夜はツリーを飾ってケーキを食べます。 

 日本人は世界一、宗教に関して鷹揚な民族なんじゃないかと思うことがあります。 メリー・クリス
 マスなんてやった次の週に神社に着物着て初詣に行く民族は、世界にもそうはいないでしょうから。
 まあ、もともと日本は八百万(やおよろず)の神々などと申しまして多神教ですから、八百万の神の
 中にキリスト様あと一人くらい加えても大勢に変化はないというところなのかもしれません。
 (宗教家のかたには不謹慎と怒られそうですが・・・・・)

 ニュースによれば現ローマ法王・ベネディクト16世が地動説を公式に認めたそうです。
 ガリレオが地動説を主張したのは17世紀ですから「今更かい!」と思うのですが、前法王のヨハネ・
 パウロ2世が1992年に認めるまでキリスト教は地動説を公式に認めていなかったそうで、現法王
 も法王になる以前はガリレオへの弾圧を支持する演説をしていたらしいですから、「地球は回転して
 いる」という、今ではこれほど明らかな事柄についてでさえ、宗教が言を翻すのは容易でないという
 ことなのでしょう。

 聖書には「右の頬を打たれたら、左の頬を出せ」とあるはずです。  しかし、これはキリスト教に
 限らず仏教でも他の宗教でも皆同じですが、本来人の心の平安のためにあるはずの宗教なのに、神と
 正義の名の下に行われる報復の戦いの、世になんと多いことか。 

 地動説ですら認めるのに4世紀もかかるなら、この矛盾が正されるのはいつのことでしょう。 
 そんなことをつらつら思うイブの夜であります。



 2008年 12月20日 (土)
 【 Strained Back 】
 もともとドイツ語の”Hexenschuβ(スペルはエスツェットが文字化けするのでβで代用) ”を英語
 に直訳したのが”Witch's Stroke ”(魔女の一撃)です。 もちろん直訳ですから正しい英語では
 ありません。 英語では”a Strained Back ”(歪んだ背中)が正しいんだそうで。もっとも知人の
 アメリカ人やカナダ人には”Witch's 〜”で通じましたから、現在では満更デタラメな言い回しでも
 ないようですが・・・そう、日本語では「ぎっくり腰」のことであります。
 
 前回のブログ書き込みの直後、床にあった封筒を拾おうとした途端、背中にいやな手ごたえが・・・。
 そのまま2日半、寝込みました・・・、というか起きられませんでした・・・。 横になったが最後
 いったい普段はどうやって体を起こしていたんだ、ってくらいどうやっても痛い。  仰臥状態から
 起き上がれるロボットが作れるようになったのは、ようやく最近になってから、という理由が実感と
 して判ったような気がしました。 

 ようやく何とかPCの前に座れるようになりましたが、それこそホンダのASIMO君のように何とも言え
 ない腰つきで動き回るのがやっとの体たらく。 ふと気がつくと家内がキッチンに向かいながら妙な
 節で鼻歌を歌っています。 「♪あわれ おやじはこしまがり〜・・・♪」 こんな時に変な作詞作曲
 しやがって。 しばいたろか、いっかい(もちろん腰が治ってからだけど)・・・。
    


 2008年 12月18日 (木)
 【 生命線 】
 HPやらDTM(打込み音楽)やらをやっている私が言うのも何ですが、私は本当はあまりパソコン
 が好きではありません。 そう言いながらインターネット以前の「パソコン通信」の頃からやっては
 いるんですが、避けて通れるものなら通りたいと今でも思っています。 このご時勢ですのでそうも
 行きませんけれど。 (実は携帯電話も嫌いで、めったに電源を入れません。)

 それでもパソコンは今や生活に必須で、これが無いと困ります。 元々「Web」は、前にこのページ
 でも書いたことがあるジュネーブ(10月9日)のCERN(欧州原子核研究機構)の技術者がお互いの
 情報の共有を図るために作ったものですから、距離に関わらず同じ情報を同時共有できるというのは
 ネット本来の狙いです。 HPの校歌などはフルにその特性を利用して公開しているわけですね。

 ネットを使えば、距離感を消すことができます。 地球の裏側でも情報を全く同時に共有できます。
 言い換えれば「地方」のデメリットを打ち消せるツールであるわけです。
 
 ふと思ってNTT東日本のサイトで、光ケーブルの対応地域を確認してみました。  夕張は市役所
 周辺ですらADSLしか使えないのですね。

 今やブロードバンドはビジネスの生命線、特に夕張のような「地方」に企業を誘致するには必須です。
 今の三次産業なんかは、これさえあればどこに立地していても関係がない業種がたくさんあると思う
 んですよね。

 NTTさん、早いところ光ケーブルを夕張にも引いてください。 お願いしますよ。
    


 2008年 12月14日 (日)
 【 オリビア・デ・ハビランド 】
 タイトルを見て誰のことやら判るヒトは、ある程度お年を召したかた・・でありましょう。
 オリビア・デ・ハビランドは女優で、「風と共に去りぬ」のメラニー・ウィルクス役というと思い出
 される方も多いでしょう。 主人公スカーレットがずっと愛し続けるアシュレー・ウィルクスの善良
 なる妻がメラニーです。

 実は今日は映画の話をしようと思ったのではありません。

 「夕張希望の杜」のメールマガジンを拝見しましたら、100式司偵(100式司令部偵察機)の話
 が書かれていました。 100式司偵は高速を身上とする大戦中の日本陸軍機です。  患者さんで
 かつてこの飛行機のパイロットだった方がいた、というお話だったのですが、確かにこの機体を任せ
 られるということは、かなりエリート・パイロットだったのでしょう。

 軍用というその用途にはとても賛同できませんが、純粋にメカとしてみればこの時代の飛行機は夫々
 に個性的で私も好きです。 それこそ小さい頃はプラモデルなんかをずいぶん作りました。  この
 機体についても思い出すことは色々ありますが、100式司偵と聞いて一番に思い出すのは、何かと
 比較されることの多いライバル機であるイギリスの「モスキート」です。 
 
 画像を見比べていただくと判りますが、この2機は全体のフォルムが非常に似ていますし、単葉双発
 ・軽量高速というコンセプトも同じです。 個人的な好みではフォルムは100式〜の後期型のワン
 モーションの形が、メカニズム的には木製モノコックの機体+液冷V型12気筒マーリンエンジンの
 モスキートが好みです。(まことにマニアックな話題で恐縮です。)

 多少アカデミックな話をすれば100式司偵の後期では高高度で630km/hの高速を出せましたが、この
 性能を支えたのは排気タービン式過給機、今で言うターボチャージャーでした。  雷電あたりから
 テストを始めた過給機は最初全く性能を発揮できませんでした。 それはターボチャージャー自体の
 潤滑や回転バランスの不良によるものもありましたが、排気管の形状不良も大きかったようです。 
 
 ターボでどんどん空気を押し込み燃料を噴射して高高度に上がると、周りの気圧が低いために排気の
 速度が排気管の後端で簡単に音速を超えてしまうのです。 排気ガスが音速を超えると、排気管内に
 「音の壁」が立ちはだかり、そこで不連続に排気抵抗が増大して機関出力が殺がれます。 この現象
 をチョーキング(choking:窒息させるという意味でプロレスなどでも使いますよね)と言います。
 これを解決するには排気管を絞らずに先端を末広がりのノズル状(ド・ラバール・ノズルといいます)
 にする必要があります。  現在の流体力学なら常識であるこのことに気づいたとき、高高度出力は
 一気に30〜50%も増加したそうです。 100式司偵後期型の高速力は、日本もようやくその辺
 の技術を蓄えたという証左でもあったということでしょう。

 さて、ここでやっとタイトルに戻るのですが、「モスキート」を作っていた英国のデ・ハビランドは、
 件のオリビア・デ・ハビランドの実家なんです。 スクリーンで見ていても上品な印象の彼女ですが
 いいとこのお嬢様だったんですね。 まあ「風と共に去りぬ」を見ながら彼女の顔で「モスキート」
 を連想しているのは私ぐらいかも知れませんが・・・・。
    


 2008年 12月13日 (土)
 【 なくて七癖 】
 明日が最終回のNHK大河ドラマ。 テーマ曲は演奏がN響ということもありますが、吹奏楽をして
 いると雑誌「バンド・ジャーナル」に毎年必ず楽譜が出たりしますから、毎年チェックする癖がつい
 てしまっています。

 「なくて七癖」といいますが、作曲家にも必ず癖があります。 また、それは作曲家の個性でもあり
 ますから、ないと困ります。 例えばモーツァルトなんか物凄い曲数ですから、とても全曲聴いたこ
 とはありませんが、たとえ初めて聴いた曲ても「あ、これはモーツァルトの曲だな」とわかるのは、
 曲にモーツァルトっぽい癖があるからです。 いずれにしろ、「その人らしいな」と恩われることは
 必ずしも悪いことではありません。
 
 今の大河ドラマ「篤姫」のテーマ曲は吉俣良さん(篤姫と同じ鹿児島出身)の作曲ですが、ちょうど
 同時に民放で放映中の「風のガーデン」も同じ吉俣さんの曲です。  モーツァルトの例にたがわず
 この二つの曲は良く似ています。 下にそれぞれの冒頭の旋律を譜面にしてみました。 判りやすい
 ようにどちらもハ調で書いてあります。 「篤姫」は弱起の曲なので少しずらして載せますが、抑揚
 などが非常に似ていることがお判りかと思います。

 『篤姫』
  

 『風のガーデン』
     
 
 どうです、似た感じでしょう?  編曲上でも、どちらも弦が奏でるので印象がよけい似てきます。
 やっぱり「なくて七癖」なんだなあ・・・・。
   


 2008年 12月11日 (木)



   懐かしき故郷の冬景色
 【 出窓のカツゲン 】
 夕張の私の家には出窓がありました。 出窓「が」というのは、思い出してみれば風呂とトイレの窓
 以外の全部の窓が出窓だったので、少し不正確かもしれません。 

 この出窓の下は袋戸棚になっていまして中々便利だったのですが、寒い時季にはここがちょうど良い
 冷蔵庫になりました。 特に居間の出窓の戸棚は、甘酒や漬物の格好の保存庫でした。

 特にここが適していたのが、ちょうど12月の今頃の季節の「カツゲン」でした。 この出窓の下に
 置いておくと、ちょうどシャーベット状というか霜柱のように細く凍るんです。 一度か二度ですが
 手にしたときは凍っていなかったのに蓋を開けたら瞬間に凍ったことがありまして、子供心に不思議
 でならなかったのですが、今にして思えば「過冷却」現象だったのですね、あれは。 

 これが真冬になってしまうと完全に凍ってしまうので、ダメなんですね。  それに「ヤクルト」は
 なぜか細く凍らない。「カツゲン」でないとダメなんです。 

 あの小さな瓶の「カツゲン」、ついぞお目にかかったことがありません(紙パックのは見たことがあ
 ります)が、もう売ってないんでしょうか。 思い出すと無性に飲みたくなる今日この頃です。
  


 2008年 12月8日 (月)
 【 ユーパロの湯、再開。 】
 夕張市のHPにも出ていますが、「ユーパロの湯」が営業再開されたようです。 
 12月3日から再開したそうで、料金も少しだけ安くなり営業時間も長くなっています。 破綻前に
 何度か利用したことがありますが、当時はけっこう混んでいました。 少しでも利用者が増えるとい
 いですね。
 
 これは感情論ですので意見というより「感想」ですが、「ユーパロの湯」前管理会社もすぐに管理を
 返上するくらいなら、例の上流の川原の温泉くらい、大目に見とけば良かったのにね。 確かに法的
 にはどうか知らないし、遊びや趣味のレベルでない規模の湯殿だったのかもしれないけれど、やはり
 狭量、ちょっと了見が狭くありませんかい?、って印象です。 話題作りで少しでも人に来てもらう
 ほうが、むしろメリットがあるようにも思えるんですがいかがなものでしょう? 世の中、ちょっと
 ギスギスしてる気がするなあ・・・・。
  


 2008年 12月4日 (木)

 【 夕張の玄関 】
 正式にはどう呼ぶのか確認していませんが、個人的な慣習に従って呼ばせていただけば、
 「二股峠」。 万字、三笠、川端、穂別、と何ルートかある夕張への出入り口のなかで、
 昔からの表玄関はやはりここでしょう。

 友人のHPで知りましたが、新トンネル完成後も工事が続いていた新しい道路が完成し、
 12月1日から使われ始めたようです。 Google Earth で見てみたら画像の更新がまだ
 のようで新しい道が未通のままですが、おおよそ道筋の見当はつきますね。写真の黄色の
 矢印が新トンネル出口で夕張側からトンネルを出ると一旦左に曲がって、次に右に大きく
 一回180度カーブ(写真ではちょうどこの部分が未完成ですが)して、お地蔵さんがある
 少し下で旧来の道と合流します。 改めて比較するまでもなく、新しい道のほうが遥かに
 カーブがゆるく単純な形で、安全上は確かにこのほうが良さそうです。 トータルの高低
 差はもちろん同じままですから下りの速度超過には要注意でしょうが。

 思い出してみれば、あのお地蔵さんも私の知っている方の起こした交通事故後に建立され
 たはずで、交通の難所には違いなかったですから、新しい道は歓迎すべきことでしょう。

 玄関口も走りやすくなったことですし、これで観光客が増えてくれれば言うことなし・・
 なんですけどねえ・・・・。 
    


 2008s年 12月1日 (月)
 【 91.66・・% 】
 あっという間に今日から師走。 2008年も91.66%はもう過ぎ、残りは8%強です。
 対数目盛りのように時間が過ぎるのが年々早く感じるのはトシのせい?・・・・。
 
 校歌と平行して他の曲も色々手がけているのですが、今日は月初めなのに話題もないので、曲を公開
 しようと思います。  前に公開した曲のリメイクなんですが、今度はまじめに時間をかけて作って
 あります。 夕張をテーマにした曲ではありませんので、TOPページには入り口をつけず、まめに
 このぐうたら日記を読んで下さっている有難い皆さん向けということで、ここだけに入り口をつけて
 おきます。

 興味のある人は、こちらをクリックしてみてください。 

 なお、管弦も使っていますが、基本的にはシンセと4管ブラス+リズムの曲ですので、中盤以降は
 賑やかです。 再生レベルにご注意下さいね。
   







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