2013年 11月 28日 (木) | ![]() 望遠レンズが捉えた手稲山山頂。 すっかり冬の装いだ。 |
【 冬本番 】 | |
昨晩から道内は多くの地域で本格的な雪になりました。 おかげで 今朝は我が家でも今シーズンの初除雪になりました。 湿った重い 雪でしたから除雪も一苦労でした。 日中も天気は悪く、雪が降ったりやんだりで、薄暗い一日でした。 写真は午後2時少し前のものですが、まるで夕方のような光の強さ です。 調べてみると今日の札幌の南中は11時22分で高度は25.7度。 太陽が一番高くなる南中でも仰角25度台ですから、日中でも夏場 の夕方のようにずっと横光線になるのは致し方ありません。 ちなみに地球上のある地点の冬至の南中高度は、90度から地球の 地軸の傾き23.5度とその地点の緯度を引いた数字になりますので 札幌は緯度:北緯43.0667=約43度ですから、90-23.5-43=23.5度 で偶然地軸の傾きと同じ数字です。また夏至は90+23.5-43=70.5度 ですから、今はもう冬至の一番低い仰角に近い値になっていること がわかります。 道理でうす暗いわけだ・・・。 そんな気の滅入る季節ですが、14日のこの欄にも書いたように、 今週末には「夕張の杜コンサート」がありますので聴きに行こうと 思っています。 私には音楽を聴くのが一番気が晴れるようです。 |
2013年 11月21日 (木) | |
【 校歌は世につれ 】 | |
前回19日に書きましたように、作曲の合間を見ながら校歌の楽譜の清書をしております。 確かめてみると、完全に覚えているために楽譜を見る必要もなかった自分の母校は逆にどこも楽譜にしていないことに気が つきました。 メロディもコード進行も判っているので、編曲版をいきなりシーケンサーに打ち込んでいたんですね。 で、いま北高校歌の楽譜を作っていたのですが、改めて資料を見ると、前身の旧制「夕張中学校」の歌詞が併記されていて これが今見るとなんとも時代を感じる歌詞なんです。 よく「歌は世につれ・・」などと言いますが、「校歌も世につれ」 なんだなと実感する歌詞です。 まずはご覧いただきましょう。 右側が新制北高校の歌詞ですので比べて見てください。 |
|
夕張中學校校歌 1. 御稜威輝く北海の 資源に槌をあてしより 炭都の英姿鬱然(うつぜん)と 四海を圧し覇を競ふ 我が夕張の意気を負い 夕中健児今ぞたつ 2. 知性は廣く東西の 文化の粋を凌がばや 萬巻の章何ものぞ 我蛍雪を友とせば 聖賢の道溌剌と 学徒の胸に高鳴らむ 3. 北斗は冴ゆる寒冷に 一度(ひとたび)たちて武を練らば 剛健の士気おのずから 若き血潮を燃えたちて 校風厳とそそり立つ 我が学園に誇りあり |
夕張北高校校歌 1. 光輝く北海の 資源に槌をあてしより 炭都の英姿鬱然(うつぜん)と 四境を圧し覇を競う わが夕張の意気を負い 北高健児今ぞたつ 2. 知性は広く東西の 文化の粋を凌がばや 万巻の章何ものぞ われ蛍雪を友とせば 聖賢の道溌剌と 学徒の胸に高鳴らむ 3. 北斗は冴ゆる寒冷に 伝統の美を堅持して 平和と自由のシンボルに 若き血潮を燃えたたせ 校風厳とそそり立つ わが学園に誇りあり |
比べてみると《注:( )内は新制北高の歌詞》、校名の部分以外では、1番が御稜威(光かがやく)・四海(四境)だけ、2番 では漢字の新旧の差だけですが、3番の歌詞はほぼ2行分が入替わっています。 私も在校時から「四境を圧し覇を競う」 や「学徒の胸に」という1番2番の語感と、3番の「平和と自由のシンボル」の語感には落差を感じていて「たぶん3番は 後の時代に作詞されたものだろう」と思っていたのですが、やはり想像通りだったようです。 さらに資料をよく見ると 作曲の日付は「昭和16(1941)年12月8日」・・・この日が歴史上どういう日であるかは今さら言うまでもありません。 まさにそういう時節を反映した曲であり歌詞だったのですね。 これ以上どちらの歌詞がどうだ、という論評を加えるつもりはありません。 感じ方にも意見にも個人差がありますから。 ただ小中高どの校歌にしろ、みな十代の頃に、恐らくは漫然と聞いていたであろう校歌の歌詞を、改めて大人になった自分 の目で見直してみることには、それなりに意味があるんじゃないかな、と思うのです。 最近あまり仲がよろしくない隣国たちの様子を見るにつけ、学校教育が民意ひいては国の進む方向をも変えてしまう影響力 を持つことは論を待たないと思います。 「団塊の世代」、私を含む「しらけ世代」(本人たちは結構熱かったと思ってい ますが)、その後の「新人類」、そして最近の「ゆとり世代」・・・・各々勝手に名付けられ、時代ごとの教育制度に翻弄 されてきた私たちですが、校歌の歌詞の端々にはそれぞれの時代を代表するエッセンスのようなものが入っている気がして います。言い回しが適切かどうか判りませんが、母校の校歌の歌詞を今の自分の目で紐解くことが、自分自身が受けてきた 教育をアップデートする機会になるかもしれません。 さてさて秋の夜長、こんな妙な方向に思いを巡らせたりしている私は・・・結局のところ平和にヒマなんだな・・・。 |
2013年 11月 19日 (火) | ![]() 例は工業高校の校歌の楽譜。 |
【 楽譜の整備 】 | |
HPのほうではしばらく校歌の追加公開をしていませんが、編曲のほうは少しずつ少しずつ 前へ進んでいます。 最近は校歌の楽譜整備もしようと考えていまして、もともと楽譜の原本が古い手書きのもの であり、また正直に申し上げれば記譜法に誤りがある箇所も散見されるので、編曲と並行し て楽譜ソフトを使って清書を進めているんです。 編曲するには頭の中を整理するためにも紙に書いた楽譜が要るのですが、最初のころは原本 をコピーして赤ペンでコードなどメモを書き加えながら編曲していました。 最近は楽譜の ソフトがあるので、まずそれでデータ化してから編曲するようになっていましたが、それら の楽譜データは専用のソフトがないと読むことができません。 そこで楽譜をいったん画像データ化してワープロデータ(Word)に貼り付けるようにしてみ ました。 これなら一般のパソコンでも加工や印刷が可能です。 出来上がりは右の写真の ような感じですね。 最終的にはこちらも全校分をデータ化しようと思っています。 現在は、ようやくこれまで 編曲した校歌のデータ化が終わるかな、といったところですが、こちらは編曲するほど時間 がかかるわけではないので、遠からず全校分を完成できるかな。 これが編曲した音源と 合わせて、夕張の隆盛を伝える一つの「モニュメント」になることを願っています。 |
2013年 11月 14日 (木) |
【 コンサートのお知らせ 】 |
パソコンの故障でてんやわんやしているうちに、今月も半分近く過ぎてしまいました。 師走もすぐそこですね。 さて、今月末に第21回となる「夕張の杜コンサート」が行われます。 主催者の方にリーフレットをいただきましたので 下記にご紹介したいと思います。 今回のコンサートは三部構成となっており、第二部では鈴木夕張市長をお招きして講演をしていただく予定だそうです。 会場の札幌パークホテルは地下鉄駅からも近く(南北線・中島公園駅のホーム南端3番出口を出て、目の前の通路を横切り 庭の中を進めばすぐホテルの玄関)、駐車場もあるのでアクセスの良い場所です。 特に札幌近郊の方、足を運んでみては いかがでしょう。 なお、当日は『そらち「炭鉱(やま)の記憶」写真展』も同時開催されるそうです。 【第21回 夕張の杜 コンサート】 日時 2013年11月30日(土)開場 13:00 / 開演 13:30 会場 札幌パークホテル 3階「エメラルド」 札幌市中央区南10条西3丁目1-1 TEL:011-511-3137 料金 ¥2500(飲み物セット込) 問い合わせ・予約 エス・アール TEL:011-857-1525 ※詳細はこちらをご覧ください。(ご覧いただくには「AdobeReader」が必要です。) |
2013年 11月 12日 (火) | ![]() 一気に冬景色である。 |
【 冬来る 】 | |
昨日の夕方から本格的に雪が降りました。 7、8cmは積もったでしょうか。 周囲は 一気に冬の景色になりました。 もちろんまだこのまま根雪にはならないでしょうが、毎年 のことながら、これからまた何か月か雪に降りこめられるかと思うと、一番気の重い季節で はあります。 本格的に雪が積もると、逆に開き直れるというか、諦めもつくのですが。 写真は昨日というか今日の未明に撮影したものですが、まだタイヤ交換が済んでいない車も 多いせいか(実は私もそうですが)、雪の吸音性も手伝って、いつになく静かな夜でした。 パソコンの故障の余波はまだ続いていまして、プリンタなど各種ドライバーのインストール をし直したり、以前作動していたものが動かなくて悩んだり・・・いやはや、全く今までは どう設定していたものやら。 以前も苦労して設定していたものは案外覚えているのですが 意識しないで設定していた類いのものの再設定が一番厄介です。 今週はこの作業に加えそれこそタイヤ交換もしなくてはならないので、いよいよ雑用ばかり に追われ、何だか慌ただしい週になりそうです。 以前、仕事で岡山に行った時に彼の地の 人たちが非常にのんびりしていたことが印象的でしたが、2月だったのに空港から駅までの バスは「冷房」がかかっていたくらいの土地柄、まあ慌てなくても死にはしない。 こっち は雪が降るまでに全部を片づけて支度をしないと凍え死ぬ開拓地、あちらが一年で済ませる 仕事を8ヶ月で済ませなければいけない。 そりゃあせわしなくもなるよなあ・・・などと 思ったりしたものです。 広い大地の割に北海道人の気が短い(車の車線変更の頻度を見ていると特に感じる)のは、 長年の生活のテンポがDNAに刷り込まれているのかもしれませんね。 |
2013年 11月 10日 (日) |
【 まれのまれ・・・か? 】 |
前回の更新から12日目、今月に入ってこの欄は初めての更新です。 実はこの12日間は悪戦苦闘していました。 別に体調が悪かったわけではありません。 自室の2台のパソコンが2日の 間に両方とも続けて壊れたんです。 これには本当に参りました・・・。 私も色々とパソコンに頼った生活をしています。 このHPやメールに使っているのはもちろん、今や作曲も記譜もすべて パソコン頼みです。 そのほかデジカメのデータ、iPod、手紙や年賀状、悪筆には自信(?)のある私は最近では封筒の宛名 書きまで全部パソコンに頼っています。 もちろんこういう電子機器を使う以上、データを飛ばした時の備えを想定しないわけにはいきません。 私もパソコンを 替える時には外付けのHDDに、普段は2台のパソコンでお互いをバックアップする使い方をしていました。 いくら信用 が置けないとはいえ、2台のパソコンが同時にダウンする確率は相当低かろう、と踏んでいたわけです。 しかし今回はその「まれのまれ」が起こってしまいました。 まず、よりによってそのバックアップ中にメインの1台が 壊れ、画面の中央に小さなカーソルが点滅するだけで何をしても反応しなくなりました。 次に翌日、今度はもう1台が こちらは全く電源すら入らなくなりました。 結局、最初に壊れたほうは修理が可能でデータも取り出せそうでしたので、 そちらはすぐに修理に回し、もう1台は修理見積りがほとんど新品価格と同額だったので、新しいものを購入することにし ました。 皆さんの中にも経験された方が多いかと思いますが、たとえデータは回収できてもセットアップまで元に戻すのは相当時間 がかかります。 まして今回は一度に2台・・・結局この欄を更新できるまでに回復させるのに、つい先ほどまでかかって しまいました。 もちろん一度修理したパソコンがあとどれだけ使えるか信頼性はさらに下がりますから、今度はまず最初 にHDDにデータのバックアップを取ったことは言うまでもありません。 はてさて元来の信頼性がこの程度の機器に頼る、この現代の「電脳生活」・・・いったい便利なのか不便なのか。 改めて 考えさせられた12日間でありました。 |