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2017年 5月


 2017年 5月26日 (金)

          
 【 去年ほどじゃないけど・・・ 】
 毎年お届けする話題ですが、今日札幌で夕張メロンの初競りが行われ
 二玉150万円で落札されたそうです。 初競り日としては奇しくも
 去年と同じ日付ですが、落札価格はちょうど半分でした。 充分とん
 でもない値段ですけどね。

 2006年以降の落札価格をグラフにしてみると、右のようになります。
 直感的には今年の価格が平均値に近いような気がします。

 今年の落札業者は札幌の仲卸の会社だそうで、このメロンをゆうばり
 小学校の給食用に提供するそうです。 確かに地元の方々が必ずしも
 夕張メロンをたらふく食べているわけではありませんし、たぶん今回
 落札したメロンは最高ランクの「特秀」でしょうが、そういえば私も
 特秀は一度も食べたことがないので、うれしいお話ですよね。

 今年の初競りの出荷数は天候に恵まれ昨年より20ケース多い290
 ケース(540個)だったそうです。 農協の発表によると今期の出荷
 予定は4035t、このまま順調に伸びるといいですね。



 2017年 5月 24日 (水)

          
  お馴染み北沢食品の「花豆」
 
 【 返礼品(1) 】
 夕張市へのふるさと納税の返礼品(の'おこぼれ'なんだけど)に花豆の缶詰をいただきました。 市内
 ならスーパーや道の駅で売っているので、お馴染みの方も多いでしょう。

 夕張市といえば、たぶん「夕張メロン」が返礼品の一番人気じゃないかと想像しておりますが、地元の
 農産物で自慢できるものは実はけっこう多くて、この豆類や長芋なんかはとてもおいしいと思います。
 長芋は宣伝しても収量がそれほど多くないらしく、供給不足になるので積極的にPRしないんだという
 話を聞いたことがありますが、味が濃厚で大きな声で自慢したくなるほどおいしいと思っているので、
 ちょっともったいない気がします。

 夕張に残る親戚が高齢となったり亡くなったりで、長い間シーズンになるとタダで食べられたメロンが
 もうこれからは食べられないかな(なら自分で買えよ!って話ですが)と思っていましたが、ふるさと
 納税の返礼品制度のおかげで、今年もまた食べられそうです。 ありがたや、ありがたや・・・。



 2017年 5月 17日 (水)


          
  97年9月の小樽。 40万人の見物客だったそう。
    
 【 インデペンデンス 】
 横須賀港を母港とする米空母「ロナルド・レーガン」が定期整備を終え、昨日出港した
 そうです。 「ロナルド・レーガン」は現時点でアメリカが就役させている原子力空母
 「ニミッツ級」10隻の9番艦で、すでに日本海に展開している同級3番艦「カール・
 ヴィンソン」と合流するのか交代するのかに注目が集まっています。 もしも2隻とも
 日本海に残るようなら、アメリカがそれだけ本気で北朝鮮に臨戦態勢を取るということ
 になりますから。

 調べてみるとちょうど20年経っていましたが、小樽港に米空母「インデペンデンス」
 が寄港したことがありました。 私も見に行ってみたのですが、その巨大さは圧倒的で
 当時持っていたカメラでは全景を捉えることが全くできませんでした。 視野の外まで
 広がるグレーの船体には、正直不気味な印象を受けたものです。

 現在の「ニミッツ級」の全長は「インデペンデンス」より更に15m長い333m。 
 この巨体が有事には時速70km近くで航走するかと思うと、空恐ろしい気がしますし、
 見たことはないけれど、日本最大の護衛艦「いずも級」(護衛艦と呼んでるけど、どう
 見ても空母にしか見えない・・)でも全長は250m以上、充分コワイと思います。
 現在は「ニミッツ級」も旧態化し、まもなく次世代の「フォード級」が就役するそうで
 戦闘艦としての能力は更にアップするそうです。 ちっとも嬉しくないけどね。

 「インデペンデンス」は小樽に来た翌年に退役し、すでに解体されています。 全ての
 航空母艦が解体されてもよい時代が・・・来るに越したことはないのですが。



 2017年 5月 10日 (水)


          
  この楽器は作るのも演奏するのも難しい・・・。
    
 【 楽器も世につれ? 】
 パリ大学で、ヴァイオリンの名機「ストラディバリウス」と現代のヴァイオリンを聴き
 比べ、どちらが良い響きだったかと聴衆に調査したところ、現代のヴァイオリンの方が
 より多くの聴衆の支持を得た、というニュースを目にしました。 調査は作曲家や音楽
 評論家を含む137名で行われたそうです。

 だいぶ前に少し書いた気もしますが、私は前から「本当に今でもストラディバリウスが
 最高のヴァイオリンなんだろうか?」という疑問を持っていました。

 疑問のポイントは「調弦」、つまりチューニングにあります。

 製作者のアントニオ・ストラディバリは1644年生ー1737年没です。 これは1685-1750
 のJ.S.バッハとほぼ同時代ですが、この頃のオーケストラは今よりだいぶ低い415
 Hzほど(いわゆる「バロックピッチ」ってやつですね)にチューニングされてました。
 現代オーケストラは442Hz前後ですから、当時はほぼ半音今より低い音に合わせてい
 たことになります。 弦の音程は張力の2乗に比例するので、この音程比だと約13%
 も強く弦を張ることになります。 たぶんこれはストラディバリの想定していた使い方
 ではないと思われます。

 音程を上げるには他に弦長を短くするか、弦の線密度(単位長あたりの重さ)を減らすか
 になりますが、どちらも音の豊かさが欠けてしまう気がします。 やはり強い張力でも
 豊かな響きが得られる構造が必要、ということになりましょうか? いつまでも「スト
 ラディバリ」一辺倒でなく、そろそろ現代の高張力に最適化した楽器が生まれてもいい
 んじゃないかと思ったりしています。

 とはいえヴァイオリンは何代にも亘って名演奏家が弾き続けて初めて「鳴る」楽器に熟
 成されるそうです。もしかしたら現代の名工の作品の中から、数百年の後に「名機」と
 呼ばれる楽器が生まれることになるのかも知れませんね。



 2017年 5月 6日 (土)



          
  机の奥から探し出した40年以上前の万年筆。
  出してはきたものの、インクもなく使えない・・・。
  シェーファー製だが、英語で「豚に真珠」は確か
  そのまま"Don't cast pearls before swine"
  だったっけ??・・・。
  
 【 筆記用具 】
 4月から始まったNHKの「ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語~」というドラマが最近の
 お気に入りです。 鎌倉を舞台にしたこのドラマ、淡々とした中に陰影があって、弦楽
 を主体とした音楽とともに楽しみにしています。

 ストーリーは、母の顔も知らず代書屋を営む祖母に育てられた主人公(多部未華子)が、
 祖母の葬儀のため高校卒業後8年ぶりに鎌倉に帰るところから始まります。 成り行き
 から嫌っていた代書屋を引き継ぐことになった彼女が、依頼を通じて成長していく一話
 完結の物語です。

 感心するのは毎回登場する手紙に対しての気配りの数々で、「インク瓶の蓋を一晩開け
 たままにして微かに色を濃くする」だとか「強い決意を伝えるために過剰な額面の切手
 を貼る」だとか、手紙を書くということは、本来こういう心配りができなければいけな
 いんだな、と。 それだけ知性もセンスも必要なんだということですね。

 振り返ってみれば、年賀状と送り状以外で最後にハガキや手紙を書いたのはいつのこと
 だったでしょう? たぶん学生時代から一度も書いていないんじゃないかと思います。
 最近は何もかも全てがメールになって、いよいよ自筆の手紙なぞ書かなくなりました。
 先の年賀状や送り状すら最近は例外なくパソコン&プリンタ、まあ悪筆が隠せるという
 大きな利点があるにせよ、余りと言えば余りかもしれません。

 そんな体たらくですから、筆記具もそれほど必要とせず、常用している筆記具と言えば
 譜面の下書き用の0.9mmのシャープペンシル(芯はB)一本という有様です。 さっき
 思い出して机の奥から万年筆を出してきてはみたもののインクは無いし、たぶんペン先
 はもうダメでしょう。 万年筆で心のこもった手紙をしたためる・・・かなり遠いな。



 2017年 5月 1日 (土)

          
  眺望は抜群。 今日は天気が今一つだが暖かければテラス席もいいかも。
 【 もちろん安近短 】
 世間は大型連休の真っ只中でありますが、部屋にこもって楽譜と
 格闘している私には、全く関係ありません。 むしろこの期間は
 どこへ行っても人で溢れているので、毎年ふだん以上に出不精に
 なりがちなんです。

 とはいうものの気温もようやく上がってきたし、冬の間はやって
 いないという近くのカフェに家族で出かけてみました。

 店は家から直線6kmほどの高台にあるのですが、最後の100m
 まではほとんど坂道を登っている感はなく、そこから一気に急坂
 を駆け上がります。 確かにこの傾斜ならば冬季休業も納得で、
 積雪があったら車じゃ登れないし、無理して登ったら帰りは車輪
 がロックしたまま下まで滑り落ちるでしょう。 代わりに眺望は
 最高で、こんな所にこんなに見晴らしがいい場所があったことに
 ちょっと感動すら覚えるくらいです。 店は15年前からあるの
 ですが、いまだ知名度が低いのか、とても静かにお茶を楽しみ、
 優雅な気分で帰ってまいりました。

 テレビのニュースでも今年の連休の過ごし方は「安近短」が主流
 だそうです。 うまく9連休が取れたところで、家族全員で長期
 の旅行に行ける予算はないぞ、ということなんでしょう。 確か
 に財布の余裕はあるに越したことはないですが、バブリーに豪遊
 するだけが豊かさでもないでしょう。 安近短も卑下することは
 ないような気が・・あ、私が言うと負け惜しみに聞こえるかな。







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音風景・夕張

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