音風景・夕張 日記TOP




2022年08月


 2022年08月24日(水)  
 


 
【 第7波真っ只中 】
私も家内も4回目のワクチン接種が済みました。

 接種の時に担当医に確認したところ、現在主流と
 なっているBA5という株に対して、今接種して
 いるファイザーやモデルナのワクチンの感染抑止
 効果は40%ほどだということです。

 これは全くワクチンを打たなければ100人感染
 するところが60人で済む、ということになりま
 すが、逆にいえばワクチンを打っていても過半数
 の60人は感染する、ということですね。

 もちろんワクチンには重症化を防ぐとか後遺症を
 軽減するという効果もありますし、全員が打てば
 1万人感染者が出るところが6千人で済むわけで
 すから、医療機関の負荷軽減のためにも私は打つ
 ほうを選択しています。

 現在の道内や札幌市の感染状況を同時に見られる
 グラフをネットで探したのですが、適当なものが
 見つからなかったので、道や札幌市の発表値から
 7月1日以降の感染者数をグラフにしてみました。

 週の中で周期的な増減(木金が多く月が少ない)
 はありますが、札幌は8月に入ってから横這いだ
 けれど高止まりしている、全道はまだ増加の勢い
 が止まっていない、というのが現状と言っていい
 でしょう。

 正直いって感染抑止について、国はほどんど無策
 の状態と思います。 3回目以降のワクチン接種
 についても、きちんと数字を挙げて促進すべきだ
 と思いますし、すでにイギリスで承認されている
 BA5にも感染予防効果の高い「二価ワクチン」
 を日本でも早く認可すべきだと思います。

 そもそもワクチン接種にしても、1回目から接種
 券番号はずっと同じなんですから、毎回券を発送
 しなくても、1回目の接種券と身分証明で全年代
 の全希望者に打てばいいと思うのですが・・。

 掛け声だけじゃ感染症には勝てません。 重症化
 率が少なくても絶対数が増えれば死者数も増えま
 すし、感染者が増えれば、その中から新しい危険
 な変異株も出現します。 個人が「気をつける」
 といっても限度がありますよね。 国はもう少し
 真剣かつ具体的に策を講じてほしいと思います。




 2022年08月17日(水) 
 
【 地図にない道 】
30年以上前になりますが、バイク雑誌で「地図にない道を走る」という企画がありまして、その中にシューパロ湖から
 ニニウに抜ける林道が紹介されたことがあります。 まだ実家も夕張にありましたから、私もこの道を通ってみました。

 下は現在の地図ですが、夕張市/むかわ町(当時は穂別町)/占冠村の3市町村が境界をなしています。 右下に見える
 「ニニウ自然の国キャンプ場」近くで、鵡川の流れに沿って南から上がって来た道は東方向と北方向に分かれていますが
 北に進む道はちょうど夕張市と占冠村の境界付近で消えているのがわかると思います。

 実はこの道がシューパロ湖とつながっておりまして、ダムの左岸(青葉町の奥)にある管理事務所脇からシューパロ湖の
 流入河川のひとつであるパンケモユーパロ川に沿って林道が伸びていたのです。 湖側から走って来るとちょうど地図で
 道が消えている辺りに「ト字路」があって直進する道は三角山に向かって徐々に消え、右折するとパンケモユーパロ川を
 渡って(橋はないが晴れていれば川幅は7~8m、水深は10cmほど)ニニウに出られました。

 夕張川からこの林道に出るには、先ほどのシューパロダムの管理事務所脇から来るか、旧登川駅の脇の小さな橋を渡って
 「奥の沢」と呼んでいた地区を通って山越えしてくるか、二つに一つなのですが、現在はどうなってるかといえば
  ①シューパロダム管理事務所の先はゲートがあって立ち入り禁止になっている。
  ②旧登川駅に至る道は、R274号線がクランクして鉄道下を通る地点から先は高い草に覆われ完全に消滅している。
  ③新ダムの完成によりシューパロ湖の面積が大幅に増大したため、周辺の道路の多くはたぶん水没している。
  ④クマの出没率が当時より大幅に高まり、いまや危険度が高すぎる。
 ということで少なくとも通り抜けることはもう二度とできないと思います。

 私が行った時は先ほど書いた「ト字路」の所にあった木製の行先表示板を90度捻じるという悪質なイタズラに騙され、
 誤って三角山頂上に向かう道に進み、どんどん道は狭く草丈が高くなって、最後はイタドリにタイヤが滑って沢に転落す
 るというひどい目に遭いました。 必死でバイクを道に引きずり上げ、「川を渡るほうが正しいんじゃないか」と進んで
 みたら、ものの10分ほどでニニウに出ることが出来て、何とか燃料も尽きずに済みました。 あの標識にイタズラした
 ヤツ、絶対ぶん殴ってやりたい・・・。

 ただこのルート、みごとな水芭蕉の群生があったり、透明度の高い渓流があったり、風光明媚なところがたくさんありま
 した。 途中では写真一枚撮らなかったので今や記憶の中にだけ残る夏の風景です。 大事にしようと思います。
 

 
 




 2022年08月13日(土)  
 
 昭和52年の「黒ダイヤ祭り」にて
 本町の2丁目十字街に特設ステージを組んでの演奏。
【 黒ダイヤ祭りのころ 】
お盆です。我が家は先ほど私と家内、両家の墓参りを済ませ
 お盆の全ての予定行事が終わりました。 この夏は全国各地
 で大雨が降り、甚大な被害が出ていますが、こちらは今日は
 天気にも恵まれ何だか後ろめたいくらいです。 家内の墓所
 は山裾にあって、今年初めて蝉の声を聞きました。 それも
 まるで耳の中にねじ込まれるような大音量で・・・夏らしい
 一日ではありました。

 夕張のお盆と言えば、以前は「黒ダイヤ祭り」がありまして
 期間中の本町は歩行者天国になってましたね。 私たち北高
 の吹奏楽部はOBも交えて、2丁目十字街で演奏をしていた
 こともあります。

 写真は昭和52年の「黒ダイヤ祭り」での演奏風景で、2丁
 目十字街の上り坂を利用した特設ステージ上の1コマです。
 演奏していたのは当時のヒット曲で、山口百恵さんやピンク
 レディ、キャンディーズなんかだった覚えがあります。

 画面奥へ坂を上ると左にカレー蕎麦で有名だった「藤の家」
 が、梅が枝通りと交差する右角に商工会議所が、その向かい
 に喫茶店「木馬」がありました。

 昭和52年といえば、5月から「幸せの黄色いハンカチ」の
 撮影が始まっていて、私たちがこのステージのために商工会
 議所のホール(古い木造の建物だった)を借りて練習してい
 たころ、向かいの「木馬」に高倉健さんが来ていたりしてい
 たものです。

 この写真が撮影されてから、45年もの月日が流れました。
 後ろの横断幕に「明日の夕張に若い力を」の文字が読み取れ
 ますが、今こそこのスローガンが必要なときですね・・。 




 2022年08月07日(日)  
 


 
【 ワクチンの効果・再統計 】
家内が4回目のワクチン接種を受けました。
 ワクチンの効果は特に「感染抑止」という点では
 新しい変異株が登場するに従って落ちてきていま
 すし、この先については医学的にも判断が難しい
 ところですが、我が家は「先は判らないが4回目
 までは打とう」ということにしております。

 先月18日のこの欄で3回目のワクチンの効果に
 ついてグラフにまとめていますが、使った数字を
 統計した期間が「年齢別感染者数割合」と「年齢
 別ワクチン接種割合」で違っていたので、7月末
 の時点でもう一度数字を入れ直してみました。

 何れも「札幌市の場合」ですが、上の円グラフは
 年齢別の感染者数の割合で、札幌市のHPに公開
 されたものをそのまま転載しました。 7月末の
 時点で最も感染者が多いのは20代で18.7%
 でした。 グラフでは60代以上はまとめられて
 いますが、表によれば60代は5.9%、70代
 は3.7%、80代は1.9%です。

 下のグラフの青い柱は上の円グラフの20代以上
 の数字をそのまま棒グラフにしたものです。
 同様に茶色の柱は、3回目ワクチンの未接種割合
 を年代別に示したもので、前回以上に相関関係が
 明確になってきています。  つまり「3回目の
 ワクチンを打っていない人が多い年代は感染者が
 多い」ということですね。

 「いやいや、若い人は活動が活発だから、感染者
 が多いのはそのせいでは?」というご意見も頂き
 ましたが、30代から50代も仕事などでは外出
 も多いでしょうし、独身者が多い20代と較べれ
 ば、上の年代は家族がいる場合も多いので家庭内
 感染のリスクも増えるはず。 どちらが統計的に
 有利ということははっきりしません。

 それに札幌市では、人口が多い年代は、40代・
 60代なんですよ。 20代は人口が少ない割に
 感染者は多い、ということになっているのです。
 働き盛りで仕事で出歩く機会も多く、同居の家族
 がいて同年代の人口も最も多い40代が、20代
 よりなぜ感染者が少ないのか?ここはやはり右の
 グラフどおり、ワクチンを打った人が多いから、
 と考えるのが自然なんじゃないでしょうか?
 ようやく半分を越した40代、半分にも満たない
 30代以下のワクチン接種率が、70代以上のよ
 うに9割を超すと、状況は違って来るのでは?

 私も数日後に4回目のワクチン接種を受ける予定
 です。 前回まで毎回38℃オーバーの熱が出た
 ので、できれば打ちたくありませんが、仕方あり
 ません。もうしばらくは我慢の日々ですね。




 2022年08月01日(月)
 
  校歌1曲の音(写真の点と線)の数は
  おおよそ7~8000になる。

【 鹿島中校歌まもなく完成 】
今日から8月、暑さも盛りで私の所は昨日33℃近くまで気温が上がり
 少し動いただけでも汗まみれになる有様でした。

 現在作業中の鹿島中学校校歌の音源制作作業は最終段階に入ってまして
 コーダの弦と打楽器を入力すれば完成です。 予定では7月いっぱいで
 完成だったのですが3日遅れくらいでしょうか。 ここ数カ月は大きな
 障害要素もなく真面目に作業していたので、ほぼ予定通りといっていい
 でしょう。

 右の写真は音源制作ソフトの画面です。色のついた帯1本が一つの楽器
 (音色)で、帯の中に見える点や線が音符です。 一番上のグレーの帯
 に書かれた数字が小節数で、今回の場合は全曲で74小節あります。 

 基本的には帯の数=楽器の数、なのですが、例えばバイオリンは長い音
 と短い音はそれぞれ専用の音が用意されていますし、フルートはトリル
 だけの音色、とかがあるので、実際の楽器の数(種類)より帯の数の方
 が多くなります。 このほかに演奏速度だけを制御する帯もあるので、
 今回の場合は30本に達します。

 30本の帯の中にある音(点と線)の数は、ちゃんと数えたことはない
 ですが、校歌1曲でたぶん7千~8千くらいじゃないかと思います。
 この一つ一つに音の強さ・長さ・入りの位置を数字で入力していくのが
 音源制作の作業なので、根気だけはかなり必要です。
 
 ですから作業前にはできるだけ点の数から目を背けます。 改めて先を
 見ちゃうと自分でも嫌気がさすので(笑)。

 次は向陽中ですが、ここは私の母校ですから、曲想を探る苦労はありま
 せん。 旋律そのものも気に入っているので、自分でも楽しみにしてい
 ますが、例によってまた数千の音と格闘になりますからね・・。 暑い
 夏にはやりたくないなあ・・・。