音風景・夕張 鎮魂曲 天使のはしご







炭夕張新炭鉱のガス突出事故から10月16日で40年が過ぎました。
事故後35年のときに『Elegy for Strings ~を作曲しましたが
この曲は事故の悲惨さや無念さを曲にした


北炭夕張新炭鉱でガス突出事故が起こったのは、1981年10月16日のことでした。
今日で事故から丸40年が過ぎたことになります。 夕張で生まれ育った人の中にさえ
事故の詳しい経緯を知らない人が増えていると聞きます。 炭鉱にまつわる記憶が
そうして時間の塵の中に埋もれていくのは仕方のないことなのかもしれません。
この曲は40年前の事故のいわば鎮魂曲です。  事故後35年の年に作曲した『弦楽のための哀歌』が
非常に沈鬱な曲したので、今回は心の平安や救済をテーマにして作曲しました。
『天使のはしご』とは、上の写真のように雲間から太陽の光がいく筋もの線となって地上に差し込んで見える
気象現象のことです。 頭の中ではこの情景をイメージしながら作曲しました。