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2018年 8月


 2018年 8月 18日 (土)

  
 【 夏過ぎぬ 】
 すっかり更新が滞ってしまいました。 この間に本州の猛暑も連続した台風襲来もお盆も
 みんな通り過ぎまして、お盆過ぎのいつもの北海道らしく、朝晩は「涼しい」を通り越し
 半袖では寒いくらいの気温になりました。

 曲がちょうど仕上げ段階にかかっていまして、サラリーマンならば過労死ラインを超える
 レベルで作業に没頭してしまったのと、お盆で我が家と家内の家、合わせて5家4箇所の
 墓参りに行っていたのとで、すっかり更新が止まってしまいました。

 おかげで「弦楽のための哀歌」は最後に残っていたⅢ:Allegro assai の音源もほぼ完成
 し、通しで聴けるようになりました。 3曲合わせた演奏時間は約26分、楽譜にすると
 総譜で28ページ、曲の長さとしてはシューベルトの「未完成」(途中でシューベルトが
 亡くなったので2楽章しかない)がちょうど同じくらいですから、けっこうな長さです。
 着想からここまで7年かかってしまいました。

 おかげさまで「Ⅰ」は都合3回、実際にカルテットで演奏していただきましたが、さすが
 に私の曲を26分も演奏していただく機会はないと思いますし、ましてや作曲者の想定ど
 おり、トリプルカルテット(弦楽四重奏の各パートを3人ずつ、合計12人で演奏する)
 での演奏となると、まあ可能性はゼロですね・・・。 ですからここで「出来た」と書い
 てもしょうがないんですが、機会がありましたらWEBでお聴きいただこうと思います。

 この夏の異常気象のニュースで聞いているうちに、ふと小学校の芝生の上にあった百葉箱
 を連想しました。 どこかで写真を撮っていなかったかとHDDの中を探したら一枚だけ
 ありました。 私の頃は脚の部分も白く塗った木製だったと思いますが、今も変わらず昔
 の校舎の職員玄関の前だったあたりに立っています。 夏休みの宿題で天気や気温を記録
 するのによく中を覗いた記憶があります。 百葉箱が季語として特定の季節を示すものか
 私は知りませんが、だから私にとっては百葉箱は夏休みのイメージそのもの。 子供の時
 以上にあっという間に今年の夏も過ぎていくなあ、などと思ったりしています。



 2018年 8月 6日 (月)

  
 【 333m 】
 この欄があるHPはもちろん、手紙も写真も楽譜も音源も、この15年ほどの全ては
 パソコンの中です。 小さなハードディスクの中にこれだけの分量の情報が収められ
 るようになったことは、昭和ど真ん中生まれの私たち世代には最も予想できなかった
 未来のひとつだと思います。

 ですから不定期ですがバックアップは必ずとります。  外付けのハードディスクに
 データをコピーしています。もしPC本体とHDD両方が同時に壊れたら、もちろん
 これでもアウトですが、ある程度の保険にはなっていると思います。

 そのHDDも容量がだんだん不安になってきました。 今まで中身を確認せずコピー
 していたデータの中に、消去してもいいものもあるんじゃないかと思いまして、少し
 ずつホルダーの中を見てみることにしました。

 それで出てきたのが右の写真です。「石炭の歴史村」の事務所として使っていた頃の
 夕張駅の建物ですね。 自分では撮影したことすら忘れていましたが、今となっては
 貴重な写真です。  同時代に建てられ一回り大きな室蘭駅の駅舎は、夕張駅と同じ
 ように新駅が手前にできた現在も保存されているだけに、何とももったいない気がい
 たします。

 ついでに今思い出したのですが、この写真の右端のあたりに標定点というんですか、
 木製の測量標がありまして、確かそれに「標高333m」と書いてあった記憶があり
 ます。「東京タワーの先と同じ高さか」と思って覚えていたのですが、中学生くらい
 の記憶で自信がなかったので確かめてみました。 こちらに標高が表示される地図
 あります。 国土地理院のサイトで画面左下にカーソルがある地点の標高が出ます。
 旧夕張駅のあたりは地形が変わっていますが、私の記憶はほぼ合っているようです。

 同じサイトで調べた北高の玄関前の標高は315m。夕張駅は北高より18mも高い
 位置にあったんですね。 調子に乗って北高の下、マラソン大会スタート地点だった
 教会手前のあたりの標高と、折返し点だった丁未のバス停の標高も調べてみました。
 それぞれ291mと400m、標高差は109mもあります。 しかもマラソン大会
 のゴールはスタート地点ではなく、24m:ビルの6階ぶんも高い校舎玄関前・・・
 なかなかに過酷なコース設定だったんですねえ。



 2018年 8月 3日 (金)

 
 右下がオーケストラピット。  昇降可能で最大昇降
 ストロークは2.6mだそうだ。



  
 巨大な音響反射板は吊下げ式。  つまり上方にはこれが
 格納できる空間があるということだ。 平面的にも見えてる
 ステージと同じ広さの奥舞台がある。 巨大な施設である。
 【 想像以上に凄かった 】
 今年10月7日に杮落し公演が予定されている「札幌文化芸術劇場"hitaru"」
 ですが、最終的な音響チェックが始まりました。

 これでも一応音楽関係者ということで、昨日今日と音響試験に参加させていた
 だきました。 最大2300席以上のホールに30人ちょっとの聴衆ですから贅沢
 なことこのうえありません。 もちろん満席とは響きが変わってきますから、
 明日は千数百人の聴衆を入れての試験も予定されています。

 場所は札幌時計台の東隣りのブロック、「さっぽろ創世スクエア」の中です。
 「さっぽろ創世スクエア」は26階建ての高層棟と9階建ての低層棟からなり
 ますが、「札幌文化芸術劇場"hitaru"」は低層棟の3階から9階を占めます。
 一般の人が利用できるのはこのうち6階から9階の4フロアで、下の階は舞台
 の奈落など関係者用のスペースになっているようです。ちなみに高層棟の1階
 から7階まではHTB(北海道テレビ)が平岸から移転してくるそうです。

 そういう構造なので、ホールとしてのエントランスは6階にあります。 建物
 は外壁にガラスを多用しているため南向きのエントランスホール(ホワイエ)
 は明るく眺望に優れ、眼下にNHKのビルが、正面にはテレビ塔が見えます。
 ホールは4層で、階段状にほぼ1階分下がったステージがある1階席と両袖が
 バルコニー状になった2階から4階席があります。 2階席以上もステージ側
 が階段状に下がってるので(写真上)、両端は1階下の後端と同じ高さです。
 例えば2階席の最前列に行くなら、2階(実際は7階)に上がってホール内を
 階段で下りるより、1階のホール外廊下を歩いて両袖の入り口から入ったほう
 がずっと早いし楽です。

 昨日はオペラを想定しオーケストラ(札響)をピットに入れての試験でした。
 上写真の右下にピットが写っていますが、正直この状態での響きは芳しくあり
 ませんでした。 私が聴いた時は音響反射板も全く降ろしていませんでしたし
 楽器からの直接音がほとんどという状態なので、席による響きの差も強くあり
 ました。 杮落しは「アイーダ」なので何か方策があるのかもしれません。

 しかし今日、コンサートを想定してオケをステージに上げ、吊下げ式の反射板
 もフルに下した状態で聴くと状況は一変しました。 下写真のようにピットは
 せり上げて平らにし、高さ十数メートルの反射板を降ろすと、見事にステージ
 全体に音の塊ができたように聞こえます。 残響時間もかなりあったんじゃな
 いかと思います。 席の移動は演奏中も許されていたので、意地悪く4階席の
 左右の隅にも座ってみましたが、席による響きの差も小さかったと思います。

 これで今まで道内ではできなかった演目が上演可能になるでしょう。 今後に
 期待したいと思います。



 2018年 8月 1日 (水)

  
 【 中間はないのか・・・ 】
 ぐずついた夏らしくない天気が続いていたと思ったら、数日前から一気に暑く
 なりました。 今度は連日の真夏日で、熱中症で亡くなられる人も出る始末。
 まったく中間のちょうどいい加減ってのはないもんでしょうか。 8月初日の
 今日も真夏日の予報ですが、さて空模様はどうでしょう。

 我が家はLDKにエアコンがありません。部屋にこもって曲を作っている私は
 まあ発熱機器に囲まれているとはいえ、冷房の恩恵で30℃以下で過ごすこと
 ができますが、家内は大変です。

 調理のためにどうしても火を使いますので、昨日の午後など室温は外気温より
 高い34℃以上。 スポーツ飲料で給水しながら家事に勤しんでおりますが、
 だいぶお疲れモード・・・最近は死語になりつつありますが、北海道弁でいう
 「がおる」という状態で、もう何かの競技ですね、これは。

 というわけで今日から8月。 みなさん、くれぐれも体調にご注意を。







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