音風景・夕張

ユーパロ谷 気まぐれ日記

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2008年11月


 2008年11月25日 (火)
 【 あれもこれも 】
 というわけで未だPCリセットからの復旧に勤しんでおります。

 大失敗したのはiPodです。 iTunes で入れた曲データはメインのOSと違うディレクトリ
 に入れたとばかり思っていたんですが、勘違いしていたようで見事に曲データが消えてしまいま
 した。 1500曲(!)近くですよ。 もう目の前が真っ暗になりました・・・。

 もちろんiPod本体にはデータが残っているのですが、これでは更新ができません。1曲でも
 曲を加えようとしたら、全曲のデータが飛んでしまいます。 これは困りました。

 調べてみると、iPod本体から逆にPCに曲データを読み込むフリーソフトが見つかりまして
 とりあえずPCに読み込むことには成功し、有料でダウンロードした曲データまで消えてしまう
 最悪の事態だけは避けられました。 いずれにしろ、あれもこれも大変なことになってます。
 今度から、バックアップは確認しておかなくっちゃね・・・・。
  


 2008年11月24日 (月)
 【 リセット・・・ 】
 この2ヶ月ほど前からPCが不安定で、とにかくフリーズする度に段々と機能が死んでゆく・・。
 最初はWordがおかしくなり、次にメーラーが、そして数日前にセーフモードでシステムの復元を
 試みたら、ついにセーフモード以外で全く起動しなくなってしまいました・・・・。
 
 やむを得ず、¥Cドライブにリセットをかけました。 重要なデータは外付けのHDDにバック
 アップを取ってありましたから、被害は最小で済みましたが、それでもリカバリは大変な作業で
 まだ完全に回復しておらず、すっかり疲れてしまいました・・・。

 少し以前に、現代は電子データに頼っているので、遠い未来に現代のことを調べてみようとした
 ときに、全くデータが残っていないか残っていても読み取るハードが無くなっていて全く読めな
 いかで、石器時代と同様な程度しか文化が無いように見えるのではないか、と言った人がいまし
 たが、今回それを実感しました。 家族の思い出も、友人との手紙のやり取りも全部電子データ
 ですものね。 PCに頼っていると、リセットが要求されたときには本当に何もかもリセット。
 どうせなら現代社会でリセットしたいこと、もっと他にあるんですけどねえ・・・・・。
  


 2008年11月18日 (火)
 【 音程蟻地獄其弐 】
 前回、打ち込みで音程が合わない話を書きましたが、おかげ様でこの作業も何とか山を越え自分
 としてはかろうじて許せる範囲までこぎ着けました。
 
、いま少しだけ音程の話をしますと、人間の耳は機械とレスポンスが必ずしも同じにはならなくて
 これはどんなに耳の良い人でも避けられない、という問題も見過ごせません。

 具体的にいうと、音程も音量も「音の高さ」すなわち周波数によって正確に聞こえるときと聞こ
 えない場合があるということです。

 音量(音の大きさ)では、機械より敏感なのは1000〜4000Hz(ちょうど2オクターブです。)の
 間だけで、あとは高くなるにつれ低くなるにつれ聞こえ難くなります。 特に低いほうは、音が
 低くなるにつれ急激に鈍くなります。 相当に大きな音が鳴っていても、低い音は大きく聞こえ
 ないということですね。 これはどうも人間の会話の周波数が1000〜4000Hzの範囲らしく、そこ
 だけが良く聞こえるようになったようです。 音程とは話が離れますが、ですから編曲のときは
 低音のコントラバスなんかは思ったより相当大きく鳴らさないと安定した和音に聞こえません。
 
 音程、つまり音の高さのほうも同じで、音が高くなっても低くなっても音程の差が感じ難くなり
 ます。 半音が半音の開きに聞こえなくなるわけです。 そこでピアノなどは中央のA音(これ
 は国際基準音といって時報の音がそうなのですが)を基準に、鍵盤の左右どちらも端にいくほど
 半音の比が12平均律の ≒1.05946・・より開きます。
  我が家に来る調律の方に聞いてみましたら、ピアノの最高音は平均律より半音の5/100 高く、
 最低音は 18/100 平均律より低く調律するのが基本だそうです。 この調律方法は「ストレッチ
 ・チューニング」と呼ばれていて、鍵盤楽器の多くがこれに従っています。
 
 ですから打ち込みのときには、数学的に計算できる平均律と純正律の数値差のほか、前回書いた
 「音質の差による音程感のずれ」や、今回書いた「音の高低による音程感のずれ」、どちらも加
 えて音を合わせていかなければなりません。 要は理論をいくら理解したところで、結局最後は
 自分の耳に頼るしかない、ということです。

 まあ、理系大好き人間の私としては、音楽を理解するためにも数学は必要ということで、数学と
 いうものをあんまり生活に必要ない、って思わないでね、と子供たちに叫びたいところですがね。
  


 2008年11月16日 (日)
 【 音程蟻地獄 】
 打ち込みで曲を作っていますと、ときどき音程がひどく狂って聞こえる場合があります。
 この話を始めると、話が非常に込み入って来るのですが、お付き合い下さい。

 まずは音階とは何?という話をしなくてはなりません。
 本来、音階というのは「倍音列」という共振現象、いわば自然現象をベースにしています。

  1オクターブというのは物理学的に言うと周波数が2倍になることです。  ある音を基準に
 して、その音の2倍の周波数の音は正確に元の音の1オクターブ上になります。 2倍×2、つ
 まり4倍音は2オクターブ上になり同様に8倍音は3オクターブ上の音になります。 ですから
 最初の音を「ド」とすれば、2倍・4倍・8倍・・とオクターブ上のドの音が並びます。
  ここで気になるのは、間の3倍音とか5・6・7・・倍音はどこに行ったの?ということです。
 実は3倍音が「ソ」、5倍音が「ミ」、6倍音はまた「ソ」(3倍×2)、7倍音は「シ♭」・
 ・・となります。 金管楽器の経験があるかたなら、ペダルノ−ト(基音:1倍音)から管の長
 さを変えずに口だけで出せるのがこの音なので体験的にお判りになるでしょう。 それぞれの音
 の直下にある「ド」の音と周波数の比をとれば、「ソ」が3/2、「ミ」が5/4、「シ♭」が
 7/4・・・という単純な分数になります。  少し乱暴な説明ですが、この倍音の周波数比で
 作られた音階を「純正律」といいます。 純正律は最も美しい音階で、和音も澄んで聞こえます。
 なにしろ元々が自然の共振現象で人間がこの世に存在する以前から存在していたものですから。
 
 しかし純正律には欠点があります。 ある調(キー)の純正律で楽器をチュー二ングすると、そ
 の他のキーでは狂ってしまうんです。 例えばハ調(C)の楽器で、ニ調(D)を演奏すると、
 音階がバラバラになってしまうんです。 決まった調しか演奏できない楽器になってしまうわけ
 で、これでは楽器としては不便ですよね。
 
 仕方がないので、人間は妥協の音階を生み出しました。 1オクターブを2倍とし、半音も数え
 て12個ある音を、ある同じ比を12回掛けたら2になるような間隔で並べたんです。 普通は
 2の2乗根を√2といいますが、この場合は12乗根√2という比(≒1.05946・・・)ですね。
 ある音の振動数を1.05946倍すれば半音上の音になるわけで、どの音の間も等間隔ですから、どん
 な調でも演奏できます。  この音階を「平均律」(12平均律)と呼んでいまして、鍵盤楽器は
 基本的に平均律で調律されています。 

 ですから妥協の音階である平均律はオクターブ以外はどの音も純正律と合いません。 例えば「ミ」
 の音は純正律では5/4=1.25 ですが平均律では 1.259906・・・で少し高くなってしまい、「ソ」
 の音は3/2=1.5 に対して 1.498307・・ですから逆に平均律が少し低くなってしまいます。
 端的に言えば、ピアノに合わせて歌の練習をすると音痴になってしまうというわけですね。 基本
 的にバイオリンやトランペットなど多くの管弦楽器は演奏者が音程を作る「作音楽器」なので、純
 正律での演奏が可能です。
 
 実は楽器の音色(ねいろ)も倍音列と関係しています。 基音以外に必ず同時に倍音も鳴っていて
 その混じり具合で音色が決まります。 例えばホルンの音は偶数倍音が多い・・・んじゃなかった
 かな。 また振動学的には、ある音の振動数の「0倍〜√2倍」までを「共振域」といい、正確に
 倍音でなくても共振が起こるので、これによって起こる楽音的でない音も混じります。 
  基音+倍音+共振による楽音でない音、これらが混じって楽器の音色が形成されるわけですね。
 バイオリンなんかは、あの複雑な形が倍音以外にも色々な音を共振させてあの音色を生んでいるの
 でしょう。 もちろん楽音以外の音があまり多いと、単に「ノイズ」になってしまいますから、そ
 こは微妙なところなんですけれど。

 このおかげて、例えば作音楽器を鍵盤楽器と合奏させた場合、音色の中に平均律より低く聞こえる
 ミの音(5倍音)が多く含まれている楽器は低く聞こえ、高く聞こえる3倍音が多く含まれている
 と全体も高く聞こえる、などという現象も生じます。 音色によって、音程の高い低いが変わって
 聞こえてしまうわけなんです。 楽音でない成分が多くなると音程そのものすら感じ難くなります。
 例えばシンバルの音なんて、音程感がないですよね。 音色と音程感は関係があるんです。

 シンセサイザーは鍵盤楽器ですので、平均律ベースで調律されています。 ですから本当にきれい
 な音を作ろうと思ったら、どの調の曲でも音程の調整が必要です。  あげくに使う音色によって
 数値より高く聞こえる音色、低く聞こえる音色があるのですから、もうこれはきりがありません。
 ですから私は最初からできるだけ音程は忘れる(!?)ことにしています。「それじゃだめじゃん」
 なんですが、本当にきりがないんですよ、やり始めちゃうと・・・。

 それでもどうしても音程が気になる時があって(実は今もそうなのですが)、仕方がないので一音
 ずつ調整するのですが、そうすると前後のフレーズの楽器のピッチとも差がついて目立ってしまい
 結局は少なくとも主旋律全部はいじらなければならない羽目になるわけです。 もうこれは蟻地獄
 みたいなもので、抜け出すのは必死です。 私のシンセでは半音の1/4800まで音程の調整が
 できますが、4/4800くらいになると私の耳でも差が分かりますから、イヤになるほど細かい
 作業になります。 挙句、しまいには何がなんだかわからなくなることも。 まさに蟻地獄です。
 今日も丸一日、ピッチがいつまでたっても合いません。

 くそー、サックスの音なんて大嫌いじゃぁぁぁ
ぁぁぁぁぁ・・・・・・。
  


 2008年11月14日 (金)
 【 漢方薬 】
 漢方薬。 私もアレルギーの気があって時々お世話になるのですが。

 「ツムラ」(旧名の「ツムラ順天堂」の方が私の世代には馴染みがあります。 「バスクリン」の
 商標で知られた会社ですね。)が夕張で漢方薬の原料となる薬用植物の栽培を始めるそうです。

 植物のことは良く判りませんが、メロンも夕張の気候と地質を利用して特産となっているので、
 薬草にも夕張の風土にちょうど合うものがあるのかもしれません。 先々を厳しく見れば、「夕
 張メロン」とてブランドの威光がいつまで保てるか保障の限りではないでしょうから、メロンの
 次の特産物としては、こういうものも良いかもしれません。  現在の漢方薬原料は中国からの
 輸入に頼っているそうですから、最近問われている「食の安全」という点でも時流に沿っている
 とも言えます。

 とにかく少しずつでも、夕張で次の産業への芽が育ってくれればいいなと思います。
  


 2008年11月10日 (月)
 【 校歌の編曲について 】
 第二小学校校歌の編曲作業はまもなく完了できそうですが、ここで次の校歌の編曲対象校として
 向陽中学校をリストに加えようと思います。
 向陽中については正式にリクエストがあったわけではありません。  私の母校なんです。
 今までリクエストのあった学校を優先するうち、ついつい後回しになっていたのですが、ここら
 で取りかかることにいたしました。 途中で他校校歌のご依頼があった場合はそちらを優先させ
 ますので、通常より時間がかかるかもしれませんが、作業を進めていきたいと思います。


 さてトップページでお受けしている校歌の編曲のお申し込みですが、ご依頼にあたり今後は以下
 2項をご準備いただきたいと思います。
  @ 校舎の画像データ
  A 在校中の思い出・エピソード文データ
 今後はこの二つのデータを受信させていただいて受付とさせていただきたいと思っています。

 自分の母校以外は、当たり前ですが私は思い出や資料を持ちませんが、実はHPで公開するにあ
 たり写真や資料の入手には毎回非常に苦労しておりまして、あちこち出かけたりお願いしたりで
 かなりの労力になっておりました。 ページ構成上、やはり校舎の写真などはどうしても不可欠
 と思いますが、諸般の事情により今後は私自身の収集活動が更に困難になると予想されますので、
 この辺で申し込みにあたってのお願いを明記することにいたしました。
 
 以上のような状況ですのでどうかご理解をいただきたいと存じます。
  


 2008年11月6日 (木)
 【 アメリカがくしゃみをすれば、 】
 アメリカがくしゃみをすれば日本が風邪を引く、という言葉通りアメリカ発の金融危機の波をま
 ともにかぶっている日本経済。 圧勝で選ばれたオバマ新大統領がどういう舵取りをするのか、
 気になるところです。 
 不安に思うのは、「CHANGE」というスローガンが前面に出ていますが、具体的な内容がもう一つ
 はっきりしないこと。 何か日本の小泉某と似た感じがするんですよね。 変革のための変革、
 かき回すだけかき回して後にデメリットばかり残る、なんてことにならなけりゃいいですが・・。

 それにしても、今やアメリカの大統領ですら自分より年下(トシがバレるけど)・・。 俺って
 人生無駄に使ってるよなあ・・・と変な感慨をおぼえている私です。
  


 2008年11月1日 (土)
 【 10校目 】
 今年も早いもので残すところあと2ヶ月。 今日から11月です。
 現在、第二小学校の校歌を編曲中(ただ今の進捗度は50%強くらい)ですが、北高を入れると
 これが10校目の校歌になります。 かつて夕張にあった学校数と較べると、まだ1/4弱です
 から先は長いですが、とりあえず二桁に乗って多少の達成感は感じています。 
 
 好きでやっていることですので、編曲していて「辛い」ということはありませんが、曲数をこな
 していくうちには、音楽的な苦労がないわけではありません。

 特にイントロには最近苦労しています。 どうしても似てきちゃうんですね。 当然イントロは
 演奏した時に主旋律とうまく繋がるよう主旋律を延長したイメージで作りますが、校歌の主旋律
 そのものがどこの学校でも「共通した校歌らしい曲調」でできていますから、当然イントロも似
 てしまうんです。  前にも書いたかもしれませんが、主旋律そのものはイントロや間奏などに
 使わないことに自分で決めているので、なおのこと厄介です。 

 この調子で市内全校、タネが尽きずに持つのか聊か不安な今日この頃です・・・・。
  




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