音風景・夕張

ユーパロ谷 気まぐれ日記

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2009年1月


 2009年 1月27日 (火)
 【 ワルツが聞こえる 】
 さっき家内がテレビのチャンネルを変えたら、ちょうど流れてきたのがラヴェルの「ラ・ヴァルス」。
 クラシック番組かと思わず画面を見たら、なんとグリコのお菓子のCMでした。

 ラ・ヴァルス(La Valse)はフランス語で、英語ならばThe Waltz、つまりワルツのことです。
 管弦楽法の達人だったラヴェルの作品らしく、巧みなオーケストレーションと色彩感のある和声進行
 の曲ですが、踊りだしたいという曲調ではありません。 どこか暗い。 そういう意味ではCM向き
 とは言えないような気がするんですが、なんでグリコのお菓子にこの曲なんでしょうね。

 道新によれば、夕張高校の今年の志望者は定員80名に対し、57名(倍率0.7)だそうです。
 これまた踊りだしたくなるような気分とは正反対な話題で、私の高校入学時の定員が北高一校だけで
 270名、この他に東校・南校・工業高校がありましたから、時の流れを改めて感じます。

 ラ・ヴァルスよりは、翳りのないウィンナ・ワルツのようなニュース、夕張から聞きたいもんです。



 2009年 1月25日 (日)



 これまた本文とは全く関係ありませんが
 昨日深夜の我が家横の大除雪風景。
 私、よく眠れるたちですが、昨日は全く眠れ
 ませんでした・・・・。


 【 無節操 】
 改めて自分が最近買ったりダウンロードしたりした曲を振り返ってみると・・・。
 グランド・ファンク・レイルロードの「American Band」、T−レックスの「20th cent-
 ury boy」(浦沢直樹の漫画の映画化で有名になった曲)、ライブが最近ようやくCD化
 された菊池ひみこの「Make-up in the Morning」(開局まもない頃のFM北海道の看板
 番組・ミュージックバラエティ北海道のオープニング曲だった)、小椋佳の「愛燦々」、
 ウィントン・マルサリスの「Angel eyes」、平原綾香の「カンパニュラの恋」、そして
 カラヤンのベスト盤DVD「ベスト オブ カラヤンの遺産」(ウィリアム・テルや魔弾
 の射手の序曲、プロコフィエフの古典交響曲にラヴェルのボレロ、新世界に美しく青き
 ドナウ、チャイコフスキーのピアノ協奏曲1番まで収録され、しかも演奏はベルリン・
 フィルとウィーンフィル、これでアマゾンで\1877!は奇跡だと思う。)等々・・・・。

 もう、てんでバラバラ。 ノンジャンルといえば聞こえはいいけれど、要は無節操。
 一体オマエは何を聴きたいんだ、という聴き方になってしまってます。
 まあ本人は「きっとベートーベンだって周りに色んな音楽があったら全部聴いたさ。」
 なんぞと開き直っているのですが、非難されてもしょうがないかもしれません。

 今日、遠幌小学校の校歌の編曲を新たにお受けしました。 本人としては至って真面目
 に取り組んでいるつもりですが、根がこんな調子なので関係者の方々、どうか完成度に
 は多くを期待しないでお待ちくださいませ。
 


 2009年 1月21日 (水)
 【 ウィーク・ポイント 】
 誰しも弱点はあるものです。  私なんか苦手なものだらけですが、身近なところで例を出せば、私
 生卵を割れません。 すき焼きなんかの時は家族に割ってもらいます。 情けないです。

 今なんでこの話題かというと、今朝の道新朝刊の4コマ漫画がこのネタだったからです。

 まあ弁解をさせていただけば、私は大学を卒業するくらいまで卵のアレルギーが治りませんで、生の
 卵なんかは自分自身が父親になった頃にようやく食べられるようになったくらいですから、卵に触れ
 る必要も無かったんです。 おかげで今朝は新聞をネタに家族に笑われましたけれど。
 
 その道新によれば、夕張市は鹿の谷駅上にある市営住宅を入札で売却するそうです。 
 夕張市のウィーク・ポイントは言うまでも無く財政。  これで少しでも利益が出て人口も増えれば
 良いですよね。 ついでに同じ鹿の谷の分譲地(別荘地?)も、もう少し売れればいいんですが・・。
 31区画のうち、まだ3区画しか売れてないんですね。売れ行きもしばらく膠着状態のようですから、
 そろそろ販売価格なんかも再考してみたら、などとつい思ったりもしています。



 2009年 1月20日 (火)


本文とは全く関係ありませんが
前に書いたことがあるワイン、
洞爺湖産「ミュラー・トゥルガウ2006」。
結構気に入ってます。

 【 掃除の思い出 】
 我が子(法律上はとうに子供じゃない歳ですが)とたまたま学校の掃除の話になったの
 ですが、時代の差を感じたのが冬の掃除の方法でした。

 私の学生時代はもちろん校舎は木造で、廊下も油を曳いた板張りでしたが、毎日掃除を
 していても隅に埃や土が溜まってきますから、冬場に一度大掃除をしたもんでした。

 掃除の方法は現代の感覚からすると大胆なもので、1階の窓を全開にして高く積もった
 雪をスコップや雪かきでどっさり廊下にぶちまけて、箒やブラシなどでこする、という
 ものでした。 年配の方は覚えていますよね。  やはり道産子の家内は夕張出身では
 ありませんが、冬の床掃除は同じように雪を入れていたそうですから、特に夕張だけで
 行われていた方法ではないようです。

 私の子供の世代だと全くそんな経験はないそうですが、いつ頃からやめたのでしょうね。
 冬の恒例行事で楽しかったのに・・・。 都会の雪じゃ汚れてて汚いし、タイルの床の
 上に雪を撒いたら滑って危険なのでしょうが、イベントとしては楽しかった記憶がある
 だけに、ちょっと寂しい気もしています。
 


 2009年 1月15日 (木)
 【 祝日 】
 どうしても馴染めないのが「ハッピーマンデー」というやつでして。
 私の頭の中では成人の日は今でも今日「1月15日」ですし、敬老の日は「9月15日」のままです。
 
 個人的には、本来「祝日」というからには何かその日に特別な来歴というものがあるはずで、経済効
 果を目的に三連休になるよう祝日が変わるというのは、どうにも違和感があります。
 まあ、もうひとつストレートな感想としては、今はヒマよりカネをくれ、と言いたいですけどね。

 思い出せば、私自身は20歳のころはまだ夕張市民だったので成人式の案内も届いたのですが、当時
 誕生日がその年の1月15日までの人が式の対象なので、早生まれの私は一年遅れ。 高校の後輩と
 一緒というのも何だか居心地が悪そうなので、パスしてしまいました。 確か後で記念品のアルバム
 だけを送っていただいた記憶があります。 

 そんな私でも大人になった記念日は記念日。 やっぱりその日が毎年変わるってのは・・・・あまり
 いいことじゃないような気がするけどなあ・・・・。

 PS.全然関係ない話ですが、道新夕刊に俳優のパトリック・マクグーハンが亡くなった、と記事が
    出ていました。 刑事コロンボでは「祝砲の挽歌」の陸軍幼年学校長、「仮面の男」では二重
    スパイ役として犯人を演じてました。 実はどちらの映像もちょうど昨日iPodに入れたばかり。
    好きな俳優さんでしたので残念です。
      


 2009年 1月11日 (日)
 【 楷書の響き 】
 一昨日の夜、NHK教育放送の50周年記念番組で過去のコンサートのアーカイブスを放映していた
 んですが、番組最後に流れたのがカルロス・クライバーが指揮したベートーベン7番の映像でした。

 カルロス・クライバーは私が最も好きな指揮者です。 残念ながら2004年に肝臓がんで亡くなり
 ましたが、楽譜を徹底的に研究し、パート譜まで自分の書込みを入れたものを楽員に配るほど綿密な
 準備と、厳しい練習で有名な人でした。 一画一点まで作曲者の意図を理解しようとするその姿勢は、
 表現が適当でないかも知れませんが、「楷書の響き」とでも言いましょうか、こう背筋の伸びた感じ
 がしたものです。 

 大学が工学部というのも何となく納得ですが、そういう人ですからベートーベンとの相性は抜群で、
 20世紀後半以降、ベートーベンを振らせたらこの人以上の人はいないと思っています。  録音や
 インタビューが極端に嫌いで、CDもそんなに数多く出ていないので、今回の録画は大事にしようと
 思っています。 

 「楷書」。 いいですよね。  クライバーにあやかって楷書の人生、生きてみたいものですけれど
 自分で言うのも何ですが、私相当いいかげんだからなあ・・・・・。   反省。
     


 2009年 1月7日 (水)


 愛用の紅茶カップ。  ウェッジウッドですが、この会社も
 新年早々これまた世界不況で破産の瀬戸際らしいです。
 ちなみにショスタコービッチ5番のスコアに挟んである
 「ブックダーツ」は近くの大型書店で見つけたスグレモノ。
 【 こんなところに世界不況? 】
 好物だった押し寿司の店が昨秋、北海道から撤退しました。 気に入っていた
 グラスを扱っていた店、靴の店・・・・やはり昨年北海道から撤退しました。
 文化芸術やこの手の趣味性の高い商品の入手については、東京との差が近年ず
 いぶん縮んだと思っていたんですが、この不況で再び差が広がった感じがして
 とても残念に思っています。

 確かに生活必需品じゃないし、このご時勢、今やそれどころじゃないというこ
 とも良く判りますが、例え空元気でも気持ちにもう少しゆとりを持ちたいじゃ
 ありませんか。

 三十年近く前私が社会人になりたての頃のこと、通りかかった店にメッキの球
 がぶら下がった置物がありました。 フレームに球が6個ぶら下がっている、
 慣性の法則をそのまま具現したような、というと品物の想像がつきますよね。
 値段は3000円。 給料日まではまだ10日、財布の中には4千円しかあり
 ません。 どう考えても不要不急の買い物、考えるまでもないのですが・・。

 悩んだ末、結局私はその置物を買いました。 おかげで残り10日間、ほとん
 どカップ麺だけで暮らすはめになりましたが、机の上で球をカチカチぶつけて
 私は満足でした。 確かに馬鹿げたお金の使い途ですが、たとえ多少実用生活
 に支障が出ても、こういう消費があっていいんじゃないかと思っていますし、
 30年後の今も貧乏は相変わらずですが、私の買い物には未だにこの傾向があ
 ります。 もちろん家内からは非難囂々(ごうごう)ですけれど。

 「でも文化・芸術って、こういう無理しないと育たないもんじゃないの?」
 口に出すと家内に本気で怒られるので、心の中でだけ呟く私でありました・・。



 2009年 1月5日 (月)





 フラッシュメモリの「nano」とは違って
 HDDなので、万が一落っことした時のために
 ケースも購入しました。 いくらかは衝撃吸収
 効果があるかも・・・。 
 画面はダイアナ・クラールのライブDVD。
 【 買い物 】
 いまさらお年玉で買ったわけでもないのですが、三年目を迎えて時々不調になる今のnanoの
 代わりにiPod-classicを購入しました。 
 
 流行りの「touch」にしようかとも思いましたが、電気屋で実機に触れてみると「タッチ」と
 いう名前の割りにタッチ(手触り)だけで操作できないということが、思いのほか使い勝手
 が悪かったんです。なにせフラットで手応えのない画面に触れる操作ですから、何としても
 手元を見なくちゃいけない。 一般には「classic」の欠点とされる重さ(最初期型より薄く
 軽くなったとはいえ今だに重い)も、私には値段なりの機械の手応えとしてむしろ好印象と
 して感じられました。

 あとは何より容量の大きさ。  今まで使っていたnanoは8GBですが、classicは120GBも
 あり、今まで入れていた1500曲以上の音楽データのほかに映画やライブ映像のDVDを
 100枚分くらいは入れられます。 最大32GBモデルまでしかない「touch」と比較すると
 容量の差は歴然。  まあDVDを頻繁に見るなら「touch」の画面の大きさも魅力ですが、
 どっちみちこれで真剣に映画を見ようとも思いませんし、音を主体にするなら「classic」の
 画面サイズでもそこそこイケそうでしたから。

 純粋音楽系のDVDのほか、古くは「オーケストラの少女(ストコフスキー本人が登場する)」
 や「グレン・ミラー物語」「サウンド・オブ・ミュージック」、最近の映画ならば「レイ」
 から「スウィング・ガールズ」まで、音楽が多用されるDVDは私も結構持っていますから、
 これらを容量に気にせずに入れておけるのはやはり便利です。

 まあ、これも子供のおもちゃと変わりありませんが、この容量をどう使うか考えるのも一興、
 しばらくは楽しめそうです。

 PS:某大型電気器具店で購入したんですが、売り場で実物を見て「これをくれ」と言ったら
    若い店員の方がPCの使用環境など非常に丁寧かつ細かく説明くれました。  最初は
    気が付きませんでしたが、途中で私がiPodもパソコンも全く知らないという前提で説明
    していることに気が付きました。 私が持っていたiPod「nano」を見せ、i.tuneも既に
    最新バージョンを使用していると話すと急に安心したようでした。 そりゃあ私だって
    「iPod使うのにパソコンが必要(!)」なことくらいは知ってますよ・・。 つまりは
    私が、多分それを知らないはずの年代に見えたってことね。 そういえば先日、スター
    バックス(若い人は「スタバ」って言うの??)でエスプレッソを飲もうとしたときも
    おねーさんが妙に懇切丁寧に説明してくれたけど、たぶんあれも理由は同じだな・・。
    ま、しゃーないか、確かにトシだし・・・・。



 2009年 1月3日 (土)

           雪も少な目の新年の街。
 ISO400でも手ブレ防止付きだと何とか夜景が撮れるのね。
 【 穏やかな新年 】
 新年も今日は三日目。 箱根駅伝を見ながらのんびりと過ごしております。
 
 毎年、元日夜のウィーンフィルのニューイヤーコンサートと、この箱根駅伝
 は必ず見る番組で、これを見ると「ああ正月だ」という気分になれます。
 
 昨晩は外へ食事に出かけましたが、市内は雪も少なく穏やかな景色でした。
 中心街のイルミネーション、省エネという点から言えばムダなエネルギーの
 消費かもしれませんが、この陰気な世相、これくらいやってもいいよなあ、
 などと思ったりもします。

 天気予報では雪マークが並んでいた三が日、予想外に好天に恵まれました。
 この調子でこの一年、予想外に明るい一年に・・・・なればいいなあ。



 2009年 1月1日 (木)



    故郷の神社 20年近く初詣に行っていないなあ・・・。
 【 新年おめでとうございます。 】
 HPをご覧のみなさん、新年おめでとうございます。
 2009年/平成21年が始まりました。 

 昨晩は我が家は、確実に80年以上続いている習慣により蕎麦を手打ちして家
 族で食べ(料理など全くできない私も蕎麦は打てるんです)、静かな大晦日を
 過ごしました。 家庭内でもこうして決まった行事があるというのはいいもの
 だと最近は感じるようになりました。

 おかげさまでHPのアクセスもまもなく16000に達しようとしています。
 それほど頻繁に更新しているわけでもなく、内容も絞られたHPだと私自身も
 思っておりますが、それでもコンスタントにアクセス数が増えていくのは、リ
 ピーターのかたがある程度いらっしゃるのでは、と思っております。
 日ごろのご愛顧に心より・・なんていうと、どこかの商店の挨拶のようですが、
 本当に心から感謝したいと思っております。

 新年になりカレンダーは白紙にリセットされましたが、それで世事もリセット
 されるわけではありません。 先行きが決して明るいわけではありませんが、
 せめて年の初めくらいは、明るい気持ちで過ごそうと思います。

 みなさん、今年もどうかよろしくお願いします。







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