音風景・夕張

ユーパロ谷 気まぐれ日記


                              ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

                             前月   日記2009年  次月  

2009年10月


 2009年10月28日 (水)

 【 想定外の使用 】
 主に使っているPCがある机はほとんど黒に近い色で、さらにビニールを敷いて使っているため、非常
 に埃が目立ちます。 正確には目に付くより先に触感がざらざらとしてきます。 私は自分を細かい方
 ではない(家内は賛同しないみたい)と思っているのですが、これは気になります。
 
 これがまた、静電気のせいかダス○ンやら何やら色々な布を試したんですが、どうもきれいに取れない。
 
 ふと気がついて試してみたのが、霧吹きで少しだけ布やティッシュを濡らす方法です。 ここで登場す
 のが右写真の霧吹き。 「YAMAHA」のロゴに気付いたあなたは鋭い。 そう、これは楽器用の霧吹きな
 んです。 トロンボーンのスライド用の霧吹きで、スライドクリームを塗る時に水を入れて使うもの。
 これで布やティッシュペーパーを少しだけ湿らせて拭き取ると見事に埃が取れます。 小さいので机上
 に置いても邪魔にならないし、一度に出る水量が少ないのでとても使いやすいんです。

 本人はナイスな利用法だと思っているのですが、YAMAHAではこれを机を拭くのに使うというのは・・・
 きっと想定外だろうな・・・・。
 


 2009年10月24日 (土)
 【 日ハム勝利! 】
 日本ハムの日本シリーズ進出が決まりました。 「あと一勝」で迎えた今日の試合は9-4。 文句な
 しの勝利でした。 興行的にはもう少しもつれてくれたほうがいいんでしょうが、北海道のファンとし
 ては札幌ドームでの試合だけで決まってくれたほうがスッキリするでしょう。

 不思議に私が中継を見ると、極めて高い確率でファイターズが負けるので今日は中継を見ませんでした。
 おかげで勝った・・・わけじゃないでしょうが、とにかく万々歳であります。

 バブル崩壊以降、長い不況が続いている感じの北海道には数少ない明るい話題、この調子で日本シリーズ
 にもぜひ勝利してくれるよう期待してます。



 2009年10月23日 (金)


 【 雷の思い出? 】
 こうして今でも音楽をやってますが、何でもそうですが「思えばここが原点」というものがあります。
 私の音楽についてのそれは「雷神」と「サンダーバード」。  不思議にどっちも雷がらみですね。
 
 「サンダーバード」は、私が初めて音楽をパート(楽器)別に分解して聞くことを覚えた曲です。
 ホルンの主旋律、バイオリンの16分音符のアルペジオ、子供心に音楽というのはこういう部品の集ま
 りなのかと思いました。 高校生になると授業中ノートの端にサンダーバードのテーマ曲を耳コピーで
 楽譜に起こしました。 真剣にノートを取っているふりをして、こんなことやってたわけで、とても真
 面目な学生とは言えません。 時々思わずメロディを口ずさみそうになるのをこらえるのが大変でした。
 おかげで楽譜は書けるようになりましたけれど。

 
 もうひとつの雷、「雷神」は風神雷神図のほうではなく、J.P.スーザの行進曲のほうです。 行進曲
 はどれも似て聞こえますが、この曲は聞けば多くの人があれかと思うでしょう。  雷神は私がブラス
 バンドに入って初めて演奏した曲、まあ学芸会を除けば、初めて人前で演奏した曲とも言えるでしょう。

 高松の消防団からの依頼で、楽器を抱えてバスに乗って高松まで行き、炭鉱住宅の間を行進して歩きま
 した。 5月の連休明け頃だったと思いますが、入部したての私はほとんど音も出ないし、冷たい雨は
 降ってくるしで、えらく落ち込みました。 30数年が過ぎた今でも、「雷神」を聞くとあの雨の冷た
 さを思い出します。 私の記憶だと、演奏して歩いたのは最後まで残っていた二階建ての住宅のあたり
 ではなく、もっと奥の高い所にある昔ながらの長屋の周りだった気がします。 今のキャンプ場がある
 あたりのずっと上の方かと思いますが、正確にはわかりません。  当時はまだ隊列を組んで行進する
 のに苦労するほど、ぎっしりと長屋が建っていました。 もちろん今は何にも残っていませんが、私の
 記憶の中の高松は「雷神」の旋律とともに、あの時の姿で残り続けるだろうと思っています。
 


 2009年10月22日 (木)
 【 四季のうつろひ 】
 10月ももう下旬、今年も残りを数えたくなる時季になりました。 情緒としては「移ろい「ではなく
 あえて「うつろひ」と書きたい気分です。

 ネットであちこちのライブカメラの映像を見ますが、外気温も同時にチェックできるのでよく見ている
 札幌のHBC本社のライブカメラでも朝の気温がひと桁になる日が出てきました。 これを書いている
 今もこの温度計は7℃しか示していません。 道庁前の木々が色づくのも納得です。

 そう言えば本日0:00から「Windows」の"7"が登場しました。 まあ毎度のことですが、最初は不具合
 が出まくるはずなので、しばらく様子を見たほうが良さそうです。 こっちは別にうつろってくれなくて
 もいいんですけれどね。

 今年の残りもふた月。 HPで新しい曲を公開できるといいですが・・・・。
 


 2009年10月19日 (月)
 【 夕張鹿鳴館 】
 開業のニュースが流れたときは検索しても引っかからなかった「夕張鹿鳴館」のHPですが、ちゃんと
 公式サイトが開かれたようです。 

 せっかく建物も改修しオープンしたのですから、ぜひ安定して運営されてほしいと思います。
 あの建物は大きなアドバンテージだと思いますし、補修・運営を名乗り出てくれただけでも感謝しなけ
 ればいけないですよね。
 
 ということで心から応援しておりますが、だからこその苦言を少しだけ書かせていただきますと・・。
 
 ①「夕張鹿鳴館」という名前、なんとかならなかったのでしょうか。  よく「北陸の小京都」などと
  いう類の言い回しやネーミングがありますが、これ、本家は別にあるってことですよね。  夕張の
  この建物の場合は他のものに例えなくても元々「鹿の谷クラブ(漢字で倶楽部かな?)」という立派
  な名前があってその名で唯一無二なわけですから、胸を張ってその名を名乗っていただきたかった。
 ②レストランのページで料理の内容や値段が全くわかりません。 たとえば前に名前を出したことのあ
  るモエレ沼公園内の「ランファン・キ・レーヴ」のHPではメニュー(ギュールの綴りはgueuleだと
  思うけど)も値段も書かれています。 来るほうはここが判ると安心するので、ぜひ書き加えていた
  だくことを希望します。

 もちろん「意見には個人差があります」ので、また違うご意見もございましょうけれど。

 残念ながら私はまだ伺っていないのですが、先日「夕張希望の杜」のメールマガジン(無料のこのメール
 マガジンに登録するだけで病院の収入になるそうですよ)もこのレストランのことが書かれておりました
 し、私の知人もこの間ランチを食べてきたそうですが、味はしっかりしていると好評でした。地元の食材
 も生かしていくということですから、ぜひ長く続いていかれますように。



 2009年10月16日 (金)
 【 今日という日 】
 本日からトップページを新しくして公開しました。

 以前から炭鉱の中の写真というのをどこかに載せたいと思っていまして、今回スライドショーに入れて
 みました。 私の母方の祖父は小学校を出てすぐの下働きから叩き上げた機電の技師で、炭鉱の仕事を
 最後まで誇りに思っていた人でしたので、夕張から炭鉱がすべて無くなった今でも、炭鉱の記憶だけは
 どこかに留めておきたいという気持ちがつい働いてしまいます。

 実は、更新の日を今日にしたのは今日が新鉱のガス突出事故が起きた日だったからです。
 炭都としての夕張が終焉を迎える直接のきっかけとなった出来事のあった日、とも言えるでしょう。
 夕張がもう一度石炭で蘇ることは、たぶんないと思いますが、原料やエネルギー源を担う産業として、
 文字通り国を支えた時代があった事実は、新鉱だけでなくこれまでの多くの犠牲者のためにも残してい
 かなければとも思ってます。 まあそれほど大それた更新ではないのですが、やっぱり作業の進捗には
 何か「目標」というものが必要でして、今日公開をめどに作業を進めてまいりました。


 28年前の今日、すでに夕張を出ていた私は仕事の休み時間で、とある喫茶店で昼食を食べていました。
 ちょうどその時に事故の第一報がテレビで流れたのですが、喫茶店のママが「わたし、弟がここにいる
 のよ。 悪いけど今日は店、これで閉めさせてね。」と言って飛び出していきました。 弟さんがご無
 事だったのか、私には知るすべもありませんが、当時の北海道にはこんな風にあちこち炭鉱に縁がある
 人がいたんだな、と改めて思います。 それだけ自然に裾野を広げ根付いた産業だったんですね。

 祖父が生きていたら落胆するでしょうが、28年後の今、日本には商業採炭している炭鉱はありません。
 北海道に裾野を広げていた石炭産業は完全に消滅してしまいました。 夕張の炭鉱跡も取り壊され、どん
 どん原野に還っています。 新鉱の跡も「28年前は、ここにあんなものがあったのか」と信じられない
 景色になっています。

 願わくば28年後、「え、ここは28年前は原野だったの?」というプラスの変化を遂げたふるさとの姿
 を何とか見たいもんだと思ってます。 

 あ、28年後じゃあ私、平均寿命を超えちゃってるから成功しても見られないか・・・・。



 2009年10月14日 (水)
 【 トップページのデザイン変更 】
 公開する曲数が増えるにつれ、HPの容量不足に悩まされてきたのですが、トップページの絵柄に少し
 ばかり飽きがきていましたし、もともとページが何だか散文的なまとまりだったこともあって、この際
 思い切ってコンテンツを整理し、トップページのデザイン変更を行うことにいたしました。

 
10月15日20:00~16日0:00の間をめどに入替え作業を行いたいと思います。
 その時間帯(多少の前後も)にかけてはHPがご覧いただけない場合があるかもしれませんが、どうか
 ご容赦くさい。
 
 基本的にデザインを変更するのはトップページだけで、このページや各校の校歌のページには全く変更
 はありません。 

 ただ新トップページには自動スライドショーを使用しているため、下のように承認を促すウインドウが
 表示される(「同意して了解」で大丈夫だと思いますが一応自己責任ということで。)場合があったり、
 特にjavaを嫌って使用していない方には、このHPの閲覧に支障が出る可能性もあります。

      

 ここのリピーターの方にはご面倒をおかけしますが、これで取りあえず今まで公開した学校数の倍程度
 までは、容量を心配せずに曲を公開することができそうです。
 この件について何かお問い合わせなどがございましたら、こちらへメールをくださいませ。
 今後ともこのHPをよろしくお願いいたします。



 2009年10月12日 (月)
 【 一文字違い 】
 狂いまくっていたピアノを調律してもらいました。  調律の方はもう長年の知り合いで、毎度格安で
 お願いしています。 いつも通り442Hz(国際基準音より2Hz高い)の現代では一番一般的といえる
 チューニングにしてもらいました。  おいでになるたび、コアな話題で盛り上がるのですが、今回は
 彼の新兵器・HP(ヒューレット・パッカード)のチューニングメーターがネタになりました。 機器
 はHPですが、SDカードから読み込む専用ソフトはヤマハ製だそうで、このSDカードが機器本体の
 倍の価格なんだそうです。 私たちが吹奏楽で使っていたコルグのチューニングメーターとは全く別物、
 隔世の感があります。 それはもう凄いもんです。

 何回か前の調律のときですが、この方への調律依頼の電話を家内にさせたら、何をどう勘違いしたのか、
 「
調教の○○さんですか?」って言ってしまいました。 先方の答えも中々のもので、「ううん、それ
 はおんま(お馬)さん、うちは
調律。」・・・・・・大爆笑しました。

 あちらもよく澄まして答えたもんだと思いますが、世の中一文字違うと・・・大違いですよね。



 2009年10月10日 (土)
 【 便利なのか?? 】
 一昨日からどこかでスパムを拾ったらしく2台のPCの片方が不調になり、復元ポイントまで戻しても
 解決できなかったため、やむなくOSの再セットアップを行いました。 外付けHDDにバックアップ
 は定期的に取ってあるため、データの消失は最小限でしたが、時間は今朝から丸一日かかりました。

 とどめに時間を消費したのが、「この際、替えてしまえ」とブラウザをIE7→IE8に変更したので
 すが、いきなりネットの表示が遅くなってしまって・・・。 この方面に知識がある人なら、すぐに解
 決できるのかもしれませんが、「コントロールパネル」の「インターネット・オプション」からブラウ
 ザのリセットを行って解決するまで約2時間、ああでもないこうでもないと悩ませられました。

 こうなるとPCにからかわれているようで、なんだかどっちが主人なのか判らない気分になってきます。
 PCにかかる時間と効用、トータルだとホントに便利なのか??って皆さんも思うこと、ありません?

 10月22日にはWINDOWS7が登場します。 どうしようかな、OS替えたら、また今日と同じ苦労が。
 悩んじゃうよなあ、もともと年齢的にもPCについて行くのがだんだんキツくなってきてるしなあ・・。
 PCって、こうなると何より気力が要りますよねえ。


 PS:この作業の合間に冬物の普段着を買い足しに近くの「ユニクロ」へ。 もの凄い混雑で、レジは
 長蛇の列。 会計が済むのに15分近く要しました。 ちなみに開店したばかりの系列店「g.u.」
 のほうは、駐車場も満車で玄関から人があふれていたので、家内と前を通り過ぎただけでパス。 
 儲かってるよなあ、ユニクロ。   あの人出、夕張にもほしいわ・・・・・。



 2009年10月9日 (金)
 【 再編曲 】
 打ち込みの機材を今のFantomに代えてからもうけっこう時間が経ちましたが、編曲の巧拙とは別に単純
 に音源の差がかなりありまして、旧い機材で打ち込んだ北高、真谷地小、第一小の三校の校歌はずっと
 完成度が気になっておりました。

 実は北高の校歌は少しずつ入れ直しています。 前の機材とは全くデータの互換性がなく、完全に入れ
 直しになるので、いっそのことということで全く違う編曲で進めています。 現在は夕張小学校の校歌
 も着手していますし、他にも(というか、その「ほか」のほうが主なんですが)だいぶ引き受けている
 ので、いつ公開できるかわかりませんが。 どうか期待しないでお待ちください。

 まあ「小人閑居して不善を為す」と言いますから、ヒマはないほうが・・・いいんでしょうね。
 


 2009年10月 7日 (水)
 【 閉校式近づく。 】
 緑陽中の閉校式まであと一カ月を切りました。 その翌週には千代田中の閉校式も控えています。
 私は向陽中の卒業生ですが、建物と校名こそ変われ、ほぼ同じ場所に建ち同じグラウンドを使っている
 緑陽中が無くなってしまうのは非常に残念です。 かつて私の父は職員として向陽中の開校に携わった
 そうですが、その昭和24年の向陽中開校から数えてちょうど60年目となる今、沼ノ沢の地から中学
 校が消えようとしています。

        
        向陽中と沼ノ沢小(1975年:国土交通省HPより)

 少し前から自宅近くの歯医者さんに通っていますが、ほぼ同世代のこの歯医者さんも夕張の出身です。
 まだご親戚が夕張にいるそうですが、小学生のお子さんは、住んでいる地区から小学校が無くなるなら
 それを機に札幌など都市部の学校に転校しようか、という話も出ているとのこと。 同じように考える
 人も多いのではないかと思います。 こんなことをしていたら、未来を担う次世代が、夕張からみんな
 いなくなってしまう・・・・。

 財政再生団体である夕張ですから、厳しいコストカットを余儀なくされるのは止むを得ませんが、最低
 限、教育関連のコストだけは守られるような社会の仕組みが、やっぱり必要なんじゃないでしょうか。
 私は教師でも教育関係者でもありませんが、心からそう思うのです。 

 そして願わくば。
 この先、経済的理由でたった1校残った高校が夕張から消えるような事態にだけはなりませんように。
 


 2009年10月 6日 (火)
 【 はたらくくるま 】
 そういう名の幼児向けの絵本がありましたが、私にはどうも小さい頃から恰好が良くて速そうな乗用車
 よりも重機や貨物車のほうが好きだという傾向があります。 

 小さい頃、実家のそばのバス道路が舗装されたときにはまだ小学校に上がった頃だったと思いますが、
 ショベルやブルドーザやその他の初めて見る機械を道路わきの低い石段の上から飽きることなく眺めて
 いたものです。 まだ昭和30年代の話で、まさに映画の「Always~三丁目の夕日」の時代でした。

 時は流れ、いたいけな少年は不惑の年どころかとっくに天命を知ってるはずの(※)年齢を過ぎました
 が、三つ子の魂百までとはよく言ったもので、フェラーリよりは「はたらくくるま」のほうが好きだと
 いう傾向には未だ変わりありません。 単に天邪鬼だとも言いますが。

 特に最近は、何度か書きましたように乗用車のデザインがプレーンじゃなくなってきているので、なお
 のこと商用・貨物車がカッコよく見えてしまうんです。 ある意味の潔さがあるような気がしまして。
 最近の内外のお気に入りはこれ。

        

 左は三菱のミニキャブ。 軽自動車の1BOXって世界一のスペース効率車だと思いますが、なかでも
 このミニキャブは一番デザインに小細工がなくて好きです。  右はフランス・ルノーのカングーと
 いう車で1600ccのシンプルなハコのような車。 「ガイシャ」ですけれど、\229万円は今日本で一番
 売れているプリウスと同じくらい。 スペースを買うなら、むしろこちらがお買い得かもしれません。
 まあ、決して主力商品にはならないでしょうが、こういうクルマたちも生き残ってくれないと世の中
 つまらないと思っています。

 
 ※ 注)孔子「論語:吾十有五而志于学、三十而立、四十而不惑、五十而知天命、六十而耳順、七十而従心所欲不踰矩」より



 2009年10月 4日 (日)



詳しくは1月7日の
日記をどうぞ。



 【 安いが勝ちか? 】
 最近、インターネットなどで色々なものの価格を見ていますと、低価格(超低価格かな)を売り物にし
 た商品が目につく気がします。 今日は西友が¥850(!)でジーンズを売り出すという記事が・・。

 私の愛用しているスタジャン(スタジアム・ジャンパー)のメーカーは150年続いていた老舗でした
 が、先頃倒産しました。 伝統の製法や素材ではコストダウンについていけなかったようです。 確か
 に値段は安くなく私も相当無理をして買った(私の買い物の傾向は1月7日の日記にも書きました)の
 ですが、多少ほかの何かを我慢しても、たまにはそういう買い物もしないと服飾にかぎらず伝統のブラ
 ンドはどこも全部死に絶えるんじゃないかと最近は心配になってます。 

 高けりゃいいのかって、そりゃあ安くて良い物が一番だけど、品質を維持してのコストダウンには必ず
 限度があります。 「我慢したら買えるアンタは幸せよ」と言われればその通りなのかもしれませんが、
 安いが勝ち、ってだけでは一流の職人だって育たないし、そのうち本当にデフレ・スパイラルに落ち込
 んじゃうじゃないのかなあ・・・。 それに、相当いろいろ我慢してますよ、私も。
 


 2009年10月 1日 (木)
 【 いただきモノ 二題 】
 【その1】近場の温泉に古い友人たち(70年近い付き合いだそうで・・)と泊まりに行った母。
 「温泉饅頭を土産にしても喜ばないだろうから」ということで代わりに頂いたのが例の「花畑牧場」の
 カチョカヴァロというチーズでした。 前にもよそから頂いたことがあるのですが、確かに少し焦げ目
 がつくくらいに焼くととてもおいしいです。 チーズといえば家内と「トムとジェリーに出てくるよう
 な穴が開いたチーズって食べたことないよね」と話していたら、エメンタールというそのチーズを義姉
 がわざわざ買ってきてくれたことがありました。 ところがこれがまたひどくマズい。 初めてチーズ
 を口にした時に感じる「石けんみたい」という風味そのものなんです。 
  インターネットで調べるとエメンタールも「熱して食べると良い」と書いてあったので、フライパン
 で焼いてみると、味も香りも一変。 驚くほどおいしくなりました。 そういえば40数年前、初めて
 チーズというものを頂いて食べた時もひどく不味かったけれど、もしかしたらあれも熱を加えればおい
 しかったのかも・・。 「カラスミをわざわざ煮てダメにして」って歌がありましたが、何でも調理法
 を知らないとダメってことでしょうか。

 【その2】テレビでCMも流れている某社のお菓子をいただきました。 箱と名前だけでは中身が判ら
 ない私に家内がした説明が、「ほら、あのガンピみたいなヤツよ」。 おいおいなんて表現だい・・。
  確かに雰囲気は伝わりましたが、またずいぶん懐かしいモノを例えに出してくれたもんです。 私は
 ガン
と濁点で言ってましたが、改めてインターネットで調べると「雁皮(がんぴ)」は、主に富山県
 周辺発祥の方言のようです。 若い方たちのために念のため申し添えますと、ガンピは樹の皮の部分、
 およびそれを薄く剥いだもののことであります。 薪ストーブの着火剤代わりだったんですよ。
  夕張にいた子供の頃は、秋の薪割りの時にこのガンピを剥く手伝いをさせられた記憶があります。 
 ガンピや雪虫は、いわば晩秋の季語みたいなもの。「こういう季節感、最近はどんどん無くなっていく
 よなあ」と家内のおかげでしばし回想にふけったのでした。 
 でも、お菓子の形容でガンピは・・・やっぱり不適当ですよねえ。 何だかマズそうだもん。
 






                               前月   日記2009年  次月  


                               ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆