音風景・夕張

ユーパロ谷 気まぐれ日記


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2010年 2月


 2010年 2月 25日 (木)
 【 可聴域の外なのに・・・ 】
 夕張中学校の校歌の打ち込みが一応終わりました。 「一応」と書いたのは自分のモニターで聴いてい
 るといい感じなんですが、まだCDやmp3プレーヤで聴くとおかしな部分があるからです。

 何度も録音しなおしてみるのですが、アナログ接続のモニターではいい音でも、waveやmp3などにすると
 どうしても妙な音になってしまいます。  原因を色々考えてみたのですが、どうも問題は録音の根本
 にあるような気がしてきました。

 詳しい説明をすると非常に長くなるのでやめときますが、どうも「エリアジング」のためではないかと
 想像しています。 エリアジングとは、録音したい音の中にその機器で録音できる最高周波数より更に
 高い音域が含まれていると、その音域が録音可能な最高周波数を折り目にして、まるで紙を折り返した
 ように低い音域側に重なって録音されるという現象です。

 エリアジングでは折り目から高い側に離れた音ほど、折り返した時に低い音として重なりますから、人
 間の可聴域の外の音がエリアジングで折り返されて可聴音になることがあります。  つまり録音した
 とたん、原音では聞こえない音が聞こえるようになるんです。 現象としては面白いんですけど、曲を
 作る側としてはそうも言ってられません。

 経験的にはリバーブ(残響:カラオケでいうエコー)やギターのディストーションといったエフェクト
 類を大きくかけると、録音したあとの音の劣化が激しいようです。  エフェクトをかけると、人間が
 聞こえない高音域に、色んな音が増えてしまうということでしょうか。

 問題解決の定石として、原音の可聴域から上をフィルターでカットしてから録音する方法があります。
 そうすれば、折り返す対象がなくなりますから。 ただ私の機器では曲を作った機器の内部で直接録音
 が行われているので、間にこのフィルター(ローパスフィルター)を入れるのはちょっと厄介です。

 仕方がないので、リバーブや原音の強弱を微妙に変えながら試行錯誤を繰り返して、録音しても変化が
 少ない原音を探り出しています。  この作業は毎度のことなんですけれど、もともと原音では聞こえ
 ない音が相手なので、録音した音を最後に再生してみるまで、手直しした効果は確認できません。 
 とても根気が要る作業なんです。 

 で、こうやって苦労して録音して家内に聴かせると、「別に前と変わらないじゃん」だって。
 ほんと、無駄に苦労してる気がしてきた・・・。



 2010年 2月22日 (月)
 
  今回は400馬力級の大きいクラスの機械が来ました。
  車齢は20年くらいのはずですが、まだまだ現役です。
  昭和50年代の車だってまだまだ生き残ってますから。
  慣れたオペレータなら10tダンプを30秒台で一杯にします。
  代わりに500Lの燃料タンクは毎日カラになりますが・・・。
                         
 【 冬の終わりのノイズ. 】
 日曜から自宅周辺の運搬排雪が始まりました。 大型の除雪機械が走り回るので、家が揺れ
 ますし、排雪ブレードを下してカッティング・エッジが地面に当たる瞬間の金属音と衝撃は
 かなりのものです。 雪国に住んでいると誰もが経験することですよね。

 さて、私は現在2種類のモニタースピーカーを使って曲作りをしています。 うち1系統は
 バランス接続、もう1系統はアンバランス接続です。 オーディオや電気/電子楽器に興味
 のないかたには耳慣れない用語だと思いますが、要はバランス接続のほうが外からのノイズ
 に強いと思っていただければ結構かと思います。

 これが除雪の話とどうつながるかということですが、実は家のすぐ前で除雪作業をされると
 アンバランス接続のスピーカーのほうだけが、時々しゃべる(!)んです。

 除雪車と誘導員やダンプ間の業務用無線をスピーカーのケーブルが拾ってしまうんですね。
 神経を集中して曲を編集している最中に、スピーカーからいきなり会話が飛び出してくると
 それもかわいい女の子の声ならまだしも、おっちゃんのダミ声が結構な音量で鳴ると、相当
 びっくりします。 バランス接続したスピーカーは鳴らないので、回路のねらいが実感でき
 る瞬間ではありますが。 

 町内会単位で行っているこの排雪作業、私の住む町内会では毎年降雪のピークが過ぎたごろ、
 あとは雪が融けて減っていくだけ、という時季に行っています。 ですから、これが済むと
 冬はほぼ終わり。 春到来のシンボルとも言えるかもしれません。

 まあそう思えば、モニターから聞こえるダミ声も気にならないかな。 どうせならかわいい
 女の子の声のほうがいいには・・・やっぱり違いないんですけどね。

 
 PS:今日は平成22年2月22日。 夕方のニュースを見ていたら「年月日時刻に同じ
    数字が並ぶのは実に11年ぶりで・・・」。 あの、突っ込んで申し訳ないですが
    年号が二桁に達した以降は改元が無い限りいつも11年ぶりだと思いますよ・・。
 


 2010年 2月 19日 (金)
 【 コーヒーと角食パン 】
 ときどき見ているTV番組で、出身県がわかる言葉の使い方がある、というのをやっていまして、確か
 にこれなら気付かないうちに使って道産子だとバレそうだ、というのが幾つかありました。

 まずは「コーヒー」のイントネーション。 指摘されると確かに私もそうなのですが、私たち道産子の
 抑揚だと
ーヒーと発音しますが、標準語ではコヒーだそうです。(注;赤字が強くかつ高く発音す
 る箇所です。) 

 それから朝食のトーストに使うのは「角食」ですが、他府県では普通「食パン」・・。 カクショクと
 言うのは北海道だけみたいです。 これなんか完全に「えっ、そうなの!?」って感じです。 だって
 小学校の頃の給食の献立表にもちゃんと角食って書いてましたもん。 絶対標準語だと思ってた・・。

 同じ番組によれば、鱈の白子を「タチ」と呼ぶのも北海道だけのようで、ついでに味噌汁にタチを入れ
 るのも私たちだけみたいです。 私もちょうど先週食べたばかりで、冬の今が旬の味ですよねえ。
 魚に関係したところでは「生寿司(なまずし)」も通用しないみたい。 言いますよね、これも。
 巻き寿司や稲荷に対して「生寿司」・・・。 一般には「握り寿司」なんだそうで、言われてみりゃあ
 確かにそうだけど絶対「生寿司」って言いそうだな、私も。

 別に出身地方が知れても一向かまいませんし、むしろ誇りに思ってますが、意外性という点では、中々
 おもしろい。 さあ、みなさんはいかがでしたでしょうか??



 2010年 2月 17日 (水)
 【 春来たる 】
 2月ももう後半。 寒さも雪も厳しいのはあと2週間、今日などは天気も良いので日差しが強くなって
 いることが実感できます。 もう少し頑張れば春ですね。

 先日の清中で夕張市内の中学校の閉校式はすべて終わりましたが、新年度から3校が統合して誕生する
 「夕張中学校」の開校式は4月そうそうに行われるようです。 

 その新生・夕張中学校の校歌、実は編曲が9割方できています。 残すところはコーダの一部だけ。 
 HPで公開するかどうかは未定ですが、こちらも新しい春に相応しい元気のいい曲調になっていますの
 で、機会があればお聴きいただきたいと思っています。
 


 2010年 2月 13日 (土)
 【 M3お断り? 】
 テレビの業界では、視聴者を性別・年代別に分類する記号を使うそうですね。 例えばF1層とかM2
 層といった具合です。

 これは性別をM/F(male;男性とfemale;女性)、年齢層を20歳から15歳刻みで、1、2、3、
 と区分するらしく、例えば男性の50歳以上に入る私はM3層、ということになります。  ちなみに
 12歳以下はC(child?)層、それ以上~20歳まではT(teenager?)層と呼ぶそうです。


 以前にも書いた気がしますが、先日もスターバックスでエスプレッソを頼んだら、エスプレッソという
 飲み物そのものを説明された上で「通常のコーヒーより味が濃いのですがよろしいですか?」と確認さ
 れてしまいました。 この店では来るたび毎度こうなんですけど、やっぱり私が老けて見えるから?
 エスプレッソがどんなものかぐらいは知ってるんですけど・・。 30歳のイケメンの客が来た時には
 まさかこんなこと説明しないよね?  毎回毎回説明聞かされると、さすがにへこみます。
 
 スターバックスのエスプレッソでは更にサイズの呼名が「ソロ(solo)」と「ドピオ(doppio:イタリ
 ア語で2倍、つまりダブルのことね。)」と言うのでここでまたサイズの説明をされて・・・まあ本当
 に判らずに困る人もいるかもしれませんが、それなら最初から誰でも判る呼び名にしておけってんだ。
 いっそ店の入口に「M3お断り」とでも張り紙しておいたらいかが・・・と思わず毒づきたくなる私。

 ついでに言えばスターバックスでは普通のコーヒー類の分量の呼び名も、サイズの小さいほうから
  ショート(short:英)
、 トール (tall ;英)
  グランデ(grande;伊)
  ベンティ(venti ;伊)    ・・・・・・と呼んでるようですが。

 「グランデ」を使うなら「ショート」だってイタリア語の「コルト(corto)」使えよ、だいたい最初
 からS・M・L・LLでいいだろ、ってツッコミを入れたくなるのは私だけじゃないですよね・・・。

 私にエスプレッソの説明をしてくれたおねーさん、short1杯が236mlって半端な量であるわけを
 知ってるかい? 元々オンス単位だからなんだよ。 小さい方から順に8、12、16、20オンスで
 ぴったりなのさ。 きっと知らなかったっしょ? おじさんを・・・なめたらいかんぜよ。(心の叫び)



 2010年 2月12日 (金)
 
    動物園をテーマにした大雪像                         
 【 雪まつり and so on. 】
 夜の12時をまわってしまったので昨日の話になりますが、札幌の大通近辺に用事があり、
 一緒にいた家内のリクエストにより相当久しぶりに雪まつりを見ました。不況でスポンサー
 が減り、大雪像の数も少なくなったそうですが、それでもまだまだ盛況で人出も相当なもの
 でした。 (追記:と書いた翌日新聞を見たら、人出は過去最高だったそうです。)
 
 帰りにこれまた久しぶりに三越に寄ったら、家内が地下で生ジュースを飲もうと言い出して
 前にいつ来たか思い出せないくらいなんですが足を運んでみました。 見れば「期間限定」
 で夕張メロンのジュースがあって、間接的でも夕張市農協の売り上げになるかと思い、それ
 を注文しました。 思っていたよりあっさりとしておいしかったです。 せっかくご紹介し
 ましたが残念なことに今日までの限定品だったようで、これを読んでからでは飲めませんが
 きっとそのうちまた販売するでしょうから、その時にぜひお試しください。

 それにしても、出身者としては「夕張」の二文字にはほんと、絶対つられますよね・・・。



 2010年 2月10日 (水)
 【 続・伝えるということ 】
 昨日プリウスのブレーキの話をしましたら、家内が今日午後のトヨタの記者会見を録画してくれまして
 ようやく少し不具合の内容がわかりました。 話の展開上、内容そのものに触れます。 夕張とも音楽
 とも関係のない話ですので、興味のないかたはこの先は読まないでくださいませ。 長いだけですから。


 まず、どんな場合に現象が起こるかというと、典型的な例は比較的低速(20km/h程度)からブレーキを
 かけている間に、路面状態が急に滑りやすい路面に変わり直後に再び滑りにくい路面に戻るという路面
 に遭遇すると、在来車よりも元の路面に戻ったあとのABSの制動力の復帰が遅れ、空走感を感じると
 いう内容だそうです。 「代表的な例」という説明でしたが、いずれにしろブレーキペダルを踏んでい
 るのに空走する感じを受ける、ということなのでしょう。

 まずは、ちょっと略図を作ってみました。(テレビでのトヨタの説明より簡略化してあります。) 

 

 20km/h程度からブレーキをかけたら、前方に1mほど氷結路面があったと思ってください。 当然ABS
 (アンチロック・ブレーキ・システム)が作動し、氷結路面通過中はブレーキ油圧が下がり、減速の度合
 も小さくなります。 氷結路面を通過すると路面は再び滑りにくくなるので、制御器は油圧を上昇させる
 のですが、車輪の回転センサからの信号と油圧を天秤にかけながら車輪がロックしないぎりぎりの油圧を
 探り出すので、路面状態が良くなっても(上図A点)油圧が上昇し制動力が増すには時間がかかります。
 トヨタの説明によれば、ブレーキ油圧が上昇し減速度が高まる(上図B点)までの「応答遅れ」は、在来
 のABS付車両の0.4秒に対し、プリウスでは0.46秒で6/100秒遅く(上図C点)、これがドラ
 イバーに空走感を与えるということです。 ちなみに20km/hでの0.06秒は進む距離にして33cmに相当
 します。

 すべての話は今日のトヨタの説明を素直に信じるという前提に立ちますが、もし今回の問題の内容がこれ
 だというなら、技術的にみてリコールに相当する欠陥とは思えません。

 上図の減速のグラフは角がたった折れ線ですが、実際の制御では角に丸みをつけて滑らかに変化するよう
 にします。 この角の丸みの大小を決める数値が昨日書いた「時定数」で、実際のブレーキ・フィールは
 制御器の演算などに必要な応答遅れと、時定数が与える変化の立上がりカーブの体感の和で決まります。

 応答遅れは理論的に決してゼロになりませんが、少ないに越したことはありません。 ですがABSのよ
 うな「フィードバック制御」では、遅れを少なく変化の立ち上がりをシャープにすることはデメリットも
 産みます。 ハンチングと呼ばれる制御系の共振が起きたり、オーバーシュートといって変化が行き過ぎ
 て「お釣り」が来たりします。 ABSの場合ならば、車輪がロック気味になって車両の挙動が不安定に
 なったり、妙な振動が出て部品寿命を縮めるなどの弊害も考えられます。  ですから逆説的に言えば、
 制御にはある程度の「鈍さ」は必要なんです。

 さらにプリウスなどハイブリッド車の場合は、減速時に走行用モーターを車輪側から駆動して発電させ、
 バッテリーを充電する「回生」を行っていて、ブレーキペダルを踏むと、通常の油圧ブレーキとともにこ
 の回生(発電抵抗による減速)との協調制御を行なって減速する機構になっています。 ですから最適な
 減速を行うための制御は非常に複雑で、今回の不具合の対象車種がプリウス・SAI・HS250hなど
 ハイブリッド車だけなのも、この辺に理由があるように思います。 現在の制御の設定は、おそらくそう
 いう条件の中で相応の試験をしながら決めたはずです。 もちろん改善の余地がないとは言いませんが、
 それなりに安定性と制動性のバランスを考えたうえでの設定だと思いますし、もちろん保安基準の諸数値
 も満たしているでしょうから、これを「欠陥」と呼ぶのはどうかと思います。

 今のトヨタの立場では口が裂けても言えないでしょうが、ブレーキ制御では制動力と安定性の二兎を追う
 ことはできません。 ただ制動力と安定性の間にはある程度セッティングに幅があります。  トヨタは
 空走感だけを問題にされて改修を余儀なくされましたが、おそらく技術者は許される設定値の幅の中で、
 応答遅れをできるだけ少なくする設定に制御器のプログラムを変えたのでしょう。 ですがきっと彼らは
 現時点では代わりに何かをトレードオフしなければ、空走感だけを消すことはできないことを知っている
 はずです。 もちろん、こっちを良くしたら代わりにこっちが悪化しました、などと言えるわけはありま
 せんが、実態はそういうことにしかなり得ません。  無理やりそういう流れを作ったのはマスコミで、
 そういうデメリットも覚悟したうえで、今回のプログラム変更を行った技術者たちは、きっと悔しい思い
 をしているんじゃないかと想像しています。

 今日の録画はNHKでしたが技術説明はかろうして頭だけ放送され、「これから以降の説明が聞きたいぞ」
 というところでカットされてました。 もしかしたらその先で「なぜプリウスが在来車より0.06秒応答
 遅れが長いか」を説明したのかもしれず、とても残念です。 こんな有様ですから、繰り返しますが今回
 の一件をマスコミが正確に伝えたとはとても思えません。

 そういえば今回、新聞でもテレビでも第三者の専門家や評論家の意見や談話を見た記憶が全くありません。
 公正な「報道」のために、どうか自動車工学や制御の専門家に今回の件がリコールに相当するかどうかを
 確かめ、そのまま伝えて下さい。 大概の専門家はきっと欠陥とまでは言わないと思いますよ。

 といいますかきっと誰も欠陥と言わなかったから、どの専門家の意見も記事として取り上げられなかった
 のかもね。 そう思うとなおのこと情けない・・・。

 そういうわけで新型プリウスにお乗りのみなさん、とりあえず心配しなくても大丈夫だと思いますよ。



 2010年 2月 9日 (火)
 【 伝えるということ 】
 このところ毎日のように報道されるトヨタ・プリウスのブレーキ問題。 ついにリコールとして処理さ
 れることになったようです。 私はこのニュース、かなり注意して報道を見てきたつもりですが、いま
 だに肝心の不具合の内容を把握できないでおります。 

 確かに「ブレーキの効きが悪く感じる場合がある」「ABSのプログラムに原因がある」までは判りま
 す。 しかしテレビでも新聞でも具体的にどういう場合にどういう形でどんな現象が起こるのか、それ
 が制動距離など数字にどう表れてくるのか、全く伝えてくれません。 断片的な情報をつなぎ合わせれ
 ば油圧の立ち上がりの時定数(じていすう:制御の用語)の問題ではないか、それならばトヨタの説明
 どおり「味付け」の範疇で欠陥ではなかろうに、などと想像しているのですが、所詮憶測は憶測です。

 この件についてメーカーは詳細を説明していないのでしょうか。 常識的に考えるなら、もう少し技術
 的な説明をしているはずだと思いますし、仮に説明がないなら、そここそを確かめて伝えるのが本当の
 報道というものではないでしょうか。 今のままの伝え方では全く舌足らずです。 

 もし専門的な説明はどうせ伝えても判らないだろうと思っているのなら、それは世間を相当馬鹿にして
 いるし、もし報道に携わる彼ら自身が技術的に現象をよく理解できていないのなら、それはもはや報道
 でなく扇動です。 今の記事の内容だけでは「プリウスはブレーキが効かない」という印象を植え付け
 るだけで(もちろんそれが事実なら文句はありませんが)、受け手側で事態の良否の判断をすることが
 全くできませんから。

 報道というのは事実を正確に伝えるのが本分で、それをどう判断するかは受け手である我々の責任です。
 まさか全てを忠実に伝えたら、用意したストーリーで番組や紙面を構成できなくなる、とでも考えてや
 しないだろうね。 マスコミの一連の取り上げ方を見ていると、そういう危うさを感じます。

 私自身、取材を受ける側として、明らかに予断を持った質問を繰り返され辟易した経験がある(それも
 最も公正であるべき「民放でない某放送局」にです。)ので、とってもイライラしながらテレビや新聞
 を見ている毎日です。
 


 2010年 2月 6日 (土)

 清水沢中学校 校章
 【 清水沢中学校閉校式によせて 】
 ここ数日とても寒い日が続いておりまして、ただ今(6日午前10時)の外気温は-8.6℃ 。 昨日
 から始まった「札幌雪まつり」は雪像が融けなくていいかもしれませんが、久しぶりの寒さです。

 明日2月7日、清水沢中学校の閉校式が行われます。 これで現在夕張に残る3つの中学校のすべてが
 閉校式を終えることになります。

 清水沢中の校歌のページにも書きましたが、教師だった私の父は昭和40年代の大半を、まだ旧校舎の
 時代の清中で過ごしましたので、お顔を存じている先生も多く、卒業生でない私も非常に身近に感じて
 おります。 

 父が在任していたのは、ちょうど新鉱の開発~営業採炭開始のころにあたり、清陵町にどんどん新しい
 炭鉱住宅が建っていく、今思えば炭鉱に最後の光が見えていた時代だったと思います。 現校舎落成は
 昭和55年ですからちょうど30年前ですが、翌56年には新鉱の事故が起こっていますから、まさに
 清中はこの激動の30年を夕張とともに歩んできたといえるでしょう。 

 これで校名は消えますが、スピリットも消えるわけではありません。 千代田中・緑陽中とともに生徒
 の皆さんが母校の思い出をいつまでも持ち続けていただけるよう願ってやみません。



 2010年 2月 3日 (水)

 氷点下では小数点以下が出ない
温度計なので、不正確ですが、
間違いなく今年一番の寒さです。

 【 今年一番の寒さ 】
 寒い日です。 このHPは道外のかたや海外のかたもご覧のようで、暖かい地方のかたは実感が湧かな
 いかもしれませんが、18:00現在の札幌中心部の気温は-10.4℃。 この冬で一番の寒さだそ
 うです。 戸外に出ると鼻の中が凍る感じがしますし、靴の底は路面に貼りつくようになって逆に滑ら
 ないという独特の感触も味わえます。 

 そうだ、暖かい地方の方に雪を踏みしめる音をお届けしよう、と思いつき、手元にあったICレコーダ
 で、-10℃の雪を踏みしめて歩く音を録音してみました。(こちらをクリックしてみて下さい。)
 残念ながら夕張の雪ではありませんが、ちょっと懐かしい気分になれましたでしょうか?

 こんなに寒くても建物の進歩のおかげで、部屋の中は+24℃。 北海道ではアイスクリームの販売量
 は夏より冬のほうが多いそうですが判る気もします。 でも確かに快適になりましたが、これから先は
 暑いときは暑い、寒いときは寒い、あまり自然に逆らわない生活を心掛けないと、温暖化を止められな
 いかもしれませんね。 ともあれ、厳しい寒さも懐かしく思えるときもあるもんです。



 2010年 2月 1日 (月)

 電線が邪魔ですが、地元のシンボル室蘭岳。
 (地図上の正式な名前は鷲別岳です。)

 【 誠意なき使途 】
 もう今日から2月、ほんとに早いもんです。

 月末に伯父が亡くなり、葬儀のため室蘭に行っておりました。  その葬儀でのこと、読み上げられた
 弔電の中に「衆議院議員 鳩山由起夫」名の電文がありました。 言うまでもなく室蘭は鳩山氏の地元
 であり(そもそも生まれも育ちも東京の彼が室蘭から立候補というのが納得いかないのですが)、JR
 室蘭線を跨ぐ陸橋・太平橋の袂には「鳩山会館」という立派な建物も建っています。

 伯父はごく一般的なサラリーマンでしたので、政治家の方々となど全くお付き合いはありません。
 その伯父にこのような弔電が送られてきたということは、たぶん地元室蘭では亡くなった人全員に弔電
 が送られる手筈なのでしょう。 

 これはどう考えても普通の感覚とは思えません。 どこの世界に一面識もない人物に弔電を送る人がい
 るでしょうか。 弔電というのは、その人の死を心から悼む気持ちが伴って初めて意味をなすものです。
 鳩山さんに私の伯父の死を悼む気持ちがおありかどうか、そもそも誰だか覚えているとも思えません。
 こんなものは葬儀を利用した売名行為であり、ひいては伯父の死を冒瀆(ぼうとく)する行為です。 

 「政治は金がかかる」と言いますが、こんなことばかりに金を使っているから母親から毎月1500万
 も資金援助を受ける羽目になるのですよ。  私は今度子供に会ったら、もしも私の葬儀に政治家から
 弔電が送られてきたら、そんなものは迷わずシュレッダーにかけろ、と遺言しておこうと思ってます。
 自分の葬儀を政治家の選挙活動の場になど、絶対にさせるもんですか。

 全く思い出しても不愉快。 伯父に謝ってほしいわ、ほんと。








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