音風景・夕張

ユーパロ谷 気まぐれ日記

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2010年5月


 2010年5月31日 (月)
 数日前だったら桜も見頃だったろうに・・・・。
 【 Sunday in the Park 】
 昨日(日曜日)、天気が良いので家内と近所の遊歩道に散歩に出かけました。 
 小さな川に沿って1kmちょっと遊歩道が作られていて、今の時季から夏にかけては、
 水辺のちょうどいい散歩道になります。 

 遅い桜がまだ数本咲いていて、子供たちは網を持って川で何かを捕まえようとしていて
 近所のおじいちゃんたちが集まって世間話をしていて、すっかり人に慣れた番いのカモ
 がのんびりと川を泳いでいて・・・これぞ日曜の午後の公園って感じ。
 
 住宅地の真ん中にあって決して静かではないのですが、ベンチに腰をおろして耳を澄ま
 せば、近くの木の鳥のさえずりに交じって、子供の声や電車の音や移動販売車の音楽や
 そのほか種々雑多な暮らしの音が聞こえてきて、ほんとの静寂も時には必要だけれど、
 こういう適度なボリュームの「暮らしの音」もこれはこれで悪くないのかな、と思った
 りしました。 世界遺産の知床の自然は凄いけれど、いくら自然が好き、なんて言って
 ても、知床の原生林の中で普通の人間が気が休まるかというとそうではない。 だって
 まず熊など外敵から命を守る心配からしなくちゃいけませんもん。 
 
 軟弱だと非難されるかもしれませんが、現代のフツーの人には自然だ緑だ、といっても
 公園や里山といった人の手のはいった場所がせいぜいなんだよなあ。  そんなことを
 考えながら日曜の散歩を楽しんだのでした。 そうそう、タイトルはもちろんChicagoの
 名曲「Saturday in the Park」のもじりです、蛇足ですが・・。



 2010年5月29日 (土)
 【 ”loopy”ねえ・・・ 】
 普天間でいよいよ泥沼状態の現政権。 海外ではどのように伝えられているんだろうと思いまして、
 「ワシントン・ポスト」紙をネットで読んでみました。  4月14日付のコラムに、ワシントンで
 開催された核安全サミットで誰が影響力と指導力を発揮したか、という記事がありました。

 で、最も高評価だったのが、以下のように評されたこの人。
 (正確にニュアンスをお伝えしたいので、原文も付記しますね。)

 Chinese President Hu Jintao obviously heads the list, having chatted with Obama
 for 90 minutes. And Hu owns the U.S. economy. But really.
 (活躍者リストの筆頭は、なんといってもオバマ大統領と90分にわたり会談した中国の胡錦濤国家
  主席であろう。 今や彼はアメリカ経済を手中にしているのだ。 いや実際そうなんだって。)

 記事では活躍した人としてこの他に、ヨルダンのアブドラ国王、マレーシアのナジブ首相などの名を
 挙げています。 一方、わが日本はというと・・・・・

 By far the biggest loser of the extravaganza was the hapless and increasingly
 loopy Japanese Prime Minister Yukio Hatoyama.  He reportedly requested but got
 no bilat.  The only consolation prize was that he got an "unofficial" meeting
 during Monday night's working dinner.  Maybe somewhere between the main course
 and dessert?
 (今回のこの金のかかったショーでダントツに大負けしたのは、ツキもなく、いよいよもって
  "loopy"な日本の総理大臣・鳩山由紀夫である。 聞くところによれば、彼は[オバマとの]相互
  会談を求めたそうだが受け入れられなかったらしい。 唯一のお駄賃は月曜夜の夕食会での非公式
  の会合だけ。 たぶん主菜とデザートの間くらいのちょっとの時間だったろうけどね。)
 
 "loopy"なんて、あんまり日本じゃ聞かない形容ですよね。 loop=輪 ですから、私の語彙の中で
 最もふさわしい訳語を当てるとすれば・・・「くるくるパー(若い人には死語?)」ってことね。
 一国の代表をつかまえて「くるくるパー」ってアンタさあ。

 書いたワシントンポストにも腹が立ちますが、あれじゃ仕方ないと思い当たる節があるのが悲しい。
 来日したヒラリーだって、日本滞在は4時間で中国滞在は5日。 言葉が悪くて申し訳ありませんが
 お前らナめてんのか、とつい言いたくなります。 このままじゃマズイんじゃないですか。

 最後に私の母のコメントを。
 「麻生さんは漢字が読めなくて日本で恥をかいたけど、世界で恥はかいてない。」
 ・・・・はい、座布団一枚差し上げます。



 2010年5月27日 (木)
 私が行った日はちょうど桜も見頃でした。
 【 Pictures at an Exhibition 】
 何日か前のことになりますが、「片岡球子展」に行ってまいりました。
 片岡球子さんは明治38年札幌生まれ。 平成20年に103歳でこの世を去るまで、
 ほとんど生涯画家であり続けた人です。

 90歳を過ぎても大作に挑み、実際にその絵の前に立つと絵が放つ生命力といいますか
 何かそういうものに圧倒されます。 最後の作品は100歳の時に描いたという裸婦像
 ですが、その最後の絵まで独特のエネルギーに満ちている感じが続いている気がします。
 
 いつも思うのですが、絵画は時間を止めてしまうように同じ形であり続けますが、音楽
 は瞬間のもので、とどめておくことができません。同じ芸術でも根本的にそこが違う。
 「一瞬を永遠にするのが絵画、永遠を一瞬にするのが音楽」ということになりますか。
 ですから表現方法としては全く違うのですが、それでも根っこのどこかで同じだなあと
 ちょっと今回思った次第です。 うまく言い表すことができませんが。
 
 まあ私なんぞはさして芸術性も持ち合わせず、展覧会に出かけたとてムソルグスキーの
 ようにインスピレーションが湧くわけでもありませんが、それでもちょっとは得るもの
 があった一日でした。 (思わず図録も買ってしまった・・・。)
 
 なおこの展覧会は31日(札幌芸術の森)までです。 興味のあるかたはどうぞ。



 2010年5月25日 (火)
 【 ハマるドラマ 】
 テレビはニュースを見ていることが多いのですが、ときどきハマるドラマというヤツがありまして、
 最近必ず見ているのが、日本テレビ系で水曜22:00放映の「Mother」(番組公式サイトはこちら )。
 タイトルが表すとおり、現代の「母性」のあり方を問う重たいドラマで、いわゆる「ながら視聴」に
 全く向かないドラマといえるでしょう。  例のプログレッシブ・カメラなのか、あるいは映画用の
 カメラを使っているのか、映像も特に風景がとてもきれいです。

 話のスタートが北海道(室蘭)だったので初回を見たのですが、見始めるとおもしろくて毎週見るよ
 うになりました。 地元ではけっこうあちこちでロケが続いているようです。「YouTube」で主題歌
 が聞けますが、主役のお二人が佇むこの冬の海岸、ものすごく昔ガールフレンドとデートで歩いたこ
 とがありまして、いろんな意味で涙が出そうな・・ドラマであります。  あー、夕張舞台でこんな
 ドラマ作ってくれないかな・・・。



 2010年5月17日 (月)
 【 初物 】
 今朝の道新に夕張メロンの今シーズン初出荷の記事が載りました。 いよいよシーズン到来です。
 さっそく競りにかけられた今年の初物、価格は一玉150万円だったそうです。 凄い・・・。

 そういえば夕張鹿鳴館からいよいよオーベルジュ「夕山荘」がオープンし内覧会を開きますという
 案内状が届きました。 宿泊棟を見せてくれるそうです。 時間があれば見てみたい気はしますが
 この料金だとわが家には泊るのは無理かもね・・・。

 ともあれ、いろいろ楽しみな春本番です。



 2010年5月14日 (金)
 【 That's Entertainment! 】
 8年ほど使い続けた掃除機が突然壊れました。 全く電源すら入りません。 購入後3年ほどで先端
 のブラシが回転しなくなり、5年ほどで取っ手が壊れ、それでも使い続けていたのですが、さすがに
 今回は自分で分解してみても直すことができず、やむなく新しいものを購入することにしました。

 掃除機は各社色々と出しているのですが、最終的に選んだのは「ダイソン」です。 メンテナンスす
 る箇所が少なく、手入れが楽そうでしたし、何より他社製品と比べて構造が単純で、小賢しい余分な
 仕掛けが何もない所が気に入りました。 原理は砂漠地方で使うヘリコプターのサンド・フィルタと
 全く同じで、いわば遠心分離機。 モーター冷却風用のフィルタはありますが、吸込ラインには全く
 フィルタはありません。 これなら謳い文句通り「吸引力が低下しない」とまではともかく、低下が
 最小で済みそうです。 購入したモデルからは大幅に小型軽量化されたので、残る欠点は音が大きい
 ことと価格が高いことでしょうか。 まあ構造が単純な分「丈夫で長持ち」だと許せるんですけど。

 でもそういう実利はともかく、「ダイソン」が成功したのには絶対に「カタチ」が一役買っていると
 思います。 いかにも「他と違う仕組み」を強調するデザインと透明なケースの中で吸い込んだゴミ
 がくるくる回ってるのが見える構造はもう家電エンターテイメント。 まあ異論もございましょうが
 それに対価を払うことも、私はそれはそれでアリなのかな、と思うのですが・・・。 だって自分が
 楽しめることのためにお金を使うのが一番でしょ、せっかくお金使うんだもん。



 2010年5月12日 (水)
 【 意外な販路 】
 日曜の夕方だったと思いますが、米海兵隊所属の揚陸艦「エセックス」の乗艦レポート番組をやって
 いました。 揚陸艦は航空母艦と混同されやすい形をしていますが、上陸用舟艇とその支援航空機を
 搭載する大型艦船で、あのアポロ13号を回収した「IWO-JIMA(硫黄島)」もこの揚陸艦です。
 (余談ですが映画「アポロ13」のラストでアポロ船長のジム・ラベル(トム・ハンクス)と握手す
  るIWO-JIMA艦長の役は、実はジム・ラベル本人だったってご存知でしたか?)

 番組自体は就役後18年経過した「エセックス」や老朽化で退役間近の「ハリアー」を「最新の装備」
 と紹介したり(そもそも本当に最新の装備は日本のテレビなんかに見せないって)、km/hとknotの数
 値をごちゃまぜで説明したりというお粗末なレベル。 普天間で大もめしている今、何もアメリカの
 提灯持ちみたいな番組を流すこともなかろうに、と思いましたが、一つだけ発見がありました。

 それは艦内の売店に「夕張メロンキャンディ」と日本語で書かれたお菓子が売っていたこと。
 食料品などは沖縄で補給するんだそうですが、商品ってどこでどういう人が買うのか、本当にわから
 ないもんですね・・・。



 2010年5月9日 (日)
 【 取らぬ狸の・・・・やっぱりかい!? 】
 昨日のこの欄で、上海万博の公式サイトの入場者数の統計の事を取り上げまして、最後に「そのうち
 削除されるかもね」と書きましたが、先ほど万博公式サイトを確認すると、もう既にトップぺージか
 ら入場者数統計ページの入口が見事に削除されておりました。 なんて判りやすい国だこと・・・。

 ある英文サイトによれば、外国メディアが削除の件を万博の報道官に尋ねたところ、「そんなことは
 知らない」という答えだったそうです。 9日0:00の時点では統計ページ自体はまだWEB上に
 残っているようで、上のリンクから見ることができますが、グラフは6日間分、数値は7日目で既に
 更新は停まっているようです。 たぶんこのページ自体も早晩削除されるでしょう。

 まあ何というか、残念な国です、ほんと。



 2010年5月8日 (土)
 【 取らぬ狸の・・・・ 】
 何でもパクりの「万パク」などと散々揶揄された上海万博。  どうも人の入りのほうもいま一つの
 ようです。 万博の公式サイトで入場者数の統計を見ることができますが、最初の6日間の累計入場
 者数は91万3000人、平均すれば1日15万2000人ほどです。

 上海万博の目標入場者数は184日間で7000万人、1日平均にすれば38万人ですから、目標の
 40%を切る程度しか来ていないことになります。 「白髪三千丈」のように中国の表現は古くから
 大げさなものが多いですけれど、万博の計画でまであまりサバを読むと面目丸つぶれになるかもね。
 まあまだ始まったばかりですから、どこかで盛り返すのかも知れませんが、取らぬ狸の皮算用だけは
 ほどほどに、ってところでしょうか。
 
 ちなみに改めて調べてみると、大阪万博の来場者数は1日平均35万人。 最高では1日83万人を
 記録したそうで、上海万博より狭い敷地にこの来場者ですから「混雑」はあっただろうけれど、大き
 な「混乱」がなく会期を全うできたのは、今にして思えば立派だったなと思います。

 ちょっと気になるのは冒頭紹介の入場者統計。 このまま入場者数が予定よりずっと少ないままだと
 公式に恥をさらしているようなもの。 そのうち削除されたりしませんかねえ。 あの国の透明性と
 いうかフェアさ加減というか、そういうもののバロメーターとして、注目して見ているとおもしろい
 かもしれませんよ。(性格悪い楽しみ方ですけど・・・・)



 2010年5月6日 (木)
 【 30000 】
 おかげさまでこのHPのアクセス数が本日30000ヒットを超えました。
 校歌をはじめ拙作をお聴きいただいた皆さん、また頻繁に更新しているわけでもなく、掲示板がある
 わけでもないサイトを毎度見ていただいている常連の皆さんに改めて心からお礼申し上げます。

 今まで編曲した校歌は、全部CDにして夕張市の教育委員会にお渡ししています。(もともとこちら
 が目的で校歌の編曲を始めたのです。)  残念ながらまとまった寄付をできるほど裕福でない私と
 しては、これが故郷にできる唯一の貢献かなと思っています。  
 
 現在は今年度末で閉校となる現存小学校6校の編曲(ただし清水沢小は編曲済み)を、北から順番に
 進めています。 もちろん引き続きHPでの校歌のリクエストもお受けしておりますので、今後とも
 このHPをよろしくお願い申しあげます。



 2010年5月1日 (土)
 【 どうした、春 】
 いよいよ5月になったというのに、やたら寒い日々です。 今年はどうしちゃったの、春・・・。
 ただでさえ迷走続きの日本、せめて季節くらいは迷走せずにちゃんと巡ってきてほしいもんです。

 寒さで花粉症が軽くて済むのは有り難いですが、これじゃあ外に出る気も起きません。 現在作業を
 進めている小学校の校歌の編曲が思ったより遅れているので、連休中は頑張って遅れを取り戻したい
 と思います。 なにせこのHPの音楽はいわば「たった一人のオーケストラ」。 本物なら指揮者の
 一言で済む修正も、指揮者も楽団員も全部一人でやっていますので、ちょっと怠けるとすぐ遅れる。
 まだ春になったばかりですが秋までの日程、今からこなさなくっちゃ・・・。








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