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2011年 5月


 2011年 5月 31日 (火)
 【 手の届かぬ未来 】
 リニア中央新幹線の開通予定が発表されましたね。 東京~大阪間をわずか67分で結ぶこの路線、開通予定は2045年だ
 そうです。 昭和39年に「ひかり」が3時間半で東京~大阪を結んだ時以来の革命かもしれません。 ぜひ乗ってみたい。

 ・・って待てよ、2045年は今から34年後・・私、生きていられる??  乗れないじゃん、リニアが出来ても。

 自分じゃ年をとった実感はさらさらなく(いつまでも成長が無いとも言う)、気分はずっと若いつもりなんですが、最近こう
 いう数字を目にすると、自分には手の届かない未来が増えているという現実を再確認させられ、がっかりするのであります。



 2011年 5月 28日 (日)
 【 忙殺 】
 あっという間に1週間経ちました。 このページも更新できず目の前の雑事に忙殺された週でした。

 日曜日に所属している音楽関係の団体の定例会があったのですが、今期から役員に選出されてしまい、書類やらWeb関係やら
 の業務の引き継ぎ&更新、今までに頼まれていた曲の制作等々、文字通り「忙しさに殺されそう」(・・は少し大げさだけど)
 な状態で、何より年のせいか寝不足が・・・しんどいわ。

 とりあえず当面のヤマはほぼ乗り越え、普段の2割増し程度の慌しさまでは落ち着きましたので、ここも通常ペースで更新でき
 ると思います。(もともと更新はマメじゃないですけど。) 体勢立て直して、曲の遅れのほうも取り戻さないとなあ・・・。



 2011年 5月 21日 (土)


赤いAのマークが「道の駅」の場所。  国道274号には直接面していません。
 【 夕張にも道の駅 】
 地元の友人から夕張にも近々「道の駅」が誕生するらしい
 という話を聞きつけました。 

 インターネットで検索すると確かに準備中のHPが見つか
 りました。 サイトはこちらです。 この6月18日開業
 なんですね。

 場所はJR新夕張駅(旧紅葉山駅)前広場に隣接し、建物
 は現在のAコープ(農協)メロード店を改装して使用する
 ということのようです。

 道の駅になっても地元の貴重なスーパーマーケットとして
 の売り場や品揃えは維持されるそうですから、地元の方の
 生活が不便になる心配はなさそうです。
 
 ただ数km先の楓にはすでに「北海道物産センター」があ
 ります。 今秋に高速道路が占冠まで延伸すれば、国道の
 交通量は確実に減るでしょう。 特に千歳空港から富良野
 や道東方面に向かうツアーの観光バスは、移動時間が短縮
 でき、カーブや勾配が少ないため車両にも乗客にも負担が
 かからない(車酔いに弱い人に樹海ロードは辛いと思う)
 高速道路を使いそうな気がします。 少ないパイの奪い合
 いにならないのか、国道に直接面していない立地とあわせ
 少し心配です。

 我が家は母方の墓所が楓で、Aコープメロード店には年に
 一度必ず寄っていました。「道の駅」になってどんな所が
 変わったのか、自分の目で確かめてきたいと思ってます。



 2011年 5月 18日 (水)


原子炉停止後の崩壊熱の変化。 1年後には定格時の0.2%ほど
の熱になるらしい。 ちなみに福島第一原発1号炉の原子炉熱出力
(電気出力ではない)は1231 [MWt] だそうであります。
 【 嘘の水準 】
 福島の1号炉は燃料棒の被覆が破れ、棒の形が崩れ落ちて原子炉の底に
 溜まるいわゆる「メルトダウン」の状態であること、また容積360㎥
 の炉にこれまで1万㎥の注水を行ったが冷却水位が上昇しないことから
 炉に数cm程度の小さな破損があると考えられる、という発表があった
 ことをマスコミが伝えました。 (数字は北海道新聞の記事より)

 おそらく誰もが「何を今さら」と思ったでしょう。 事故当初から周囲
 の大気の分析を続けてきたのに、燃料棒の被覆材が融けた成分を検出で
 きなかったなんて考えられませんし、当然燃料棒が崩れていることも、
 とうの昔に気が付いていたはずです。

 また原子炉停止後の崩壊熱についてはネットで簡単に探せるほど既知の
 数値です。 右にも一例がありますが、これからちょっと電卓を叩けば
 発生水蒸気量は計算できます。私の計算だと原子炉のいわば「残り火」
 が全て水を蒸発させることに使われたとしても、1500~3000t
 程度しか蒸発しません。 実際には容積360㎥の炉に1万㎥の注水、
 つまり重さにして360tしか入らない容器に1万tの水を入れてきた
 訳ですが、残りの7000t前後の水は・・漏れたと考える以外に何が
 あるというのでしょうか。 

 これが大雑把な計算であるにしても、政府や保安院の、まるで今初めて
 事実を知ったかのような発表の嘘を喝破するには充分でしょう。
 曲がりなりにも専門家がいるのですから、気付かない訳がありません。
 
 ついでに数千トンの水が、政府が言うほど小さな亀裂から漏れたなどと
 いうのも、私は全く信用していません。 容器の破損も発表よりずっと
 大きいんじゃないでしょうか。

 とにかく嘘の水準が低すぎます。 それとも開き直ったんでしょうか。
 それからこんな重大発表にも拘わらず、事故直後の騒ぎようが嘘のよう
 にマスコミの扱いが小さいのも見識が無さ過ぎる。 悪い報告を作為的
 に小出しにしている政府や東電は、してやったりでしょうが、原子力の
 今後が思いやられる気がしています。



 2011年 5月 16日 (月)


これは見たまんま、解説不要だな・・・。
 【 ここ、笑うとこ? 】
 数年前にネット上で流行ったものに「脳内メーカー」というのがあります。 氏名を
 入力すると、その人の脳に何が詰まっているのかを表示してくれるというものです。
 例えば、右のイラストのように脳内を漢字で表現してくれます。

 もちろん深遠なる理論も統計的な根拠もない単なるお遊びなんですが、先日ふと思い
 出して今でもサイトがあるのか探してみたら、ちゃんと見つけることができました。
 (試したい人はこちらです。)

 まず自分の名前を入れてみました。 そうすると私の頭はたった1種類の漢字だけで
 埋められて表示されました。 曰く「遊」・・・・どういうこっちゃ。

 次に家内の名前(本性が知りたかったので旧姓で)を入れてみました。  
 脳内表示はまたまた1種類の漢字だけ・・・今度は「休」。 夫婦して「遊」と「休」
 一文字だけってウチはどういう夫婦なのか、当たってる気もしてなかなか笑えます。 

 まあ震災だ原発だと暗い世の中ですから、気分転換には良いかも知れませんね。

 ところで、右の表示例で使った名前ですが、いったい何と入力したと思います?

 正解はですね・・・・・・「菅直人」。 これ、笑っちゃっていいんでしょうか? 
 こういうのを、やっぱり「苦笑い」って言うんだろうなあ、世間では。



 2011年 5月 15日 (日)
 【 Madge yeesheen nang sough-yau ・・・?? 】
 私、耳だけは自信があったんで すが・・・。

 ふと点けたテレビで見たユニクロのCM。  CMの途中から見たのですが、今風の目鼻立ちのくっきりした男性モデルが2度
 繰り返した台詞が聴きとれない。 何言ってるか全然判らないし、だいたいこれ何語? 私の耳には単語が単語として認識でき
 ないんです。 どこかラテン系の言葉みたい。 スペイン語とかポルトガル語とか。

 もちろん私はスペイン語もポルトガル語も喋れないので、どっちにしろ意味不明なことには違いはありません。 横にいた子供
 に「なあ、これどういうCMだい? これじゃ何言ってるか判らなくてCMの役に立たないだろ?」

 「え、何言ってるの、フツーに日本語だよ。『マジ、良いシーンなんっすよ。』って言ったんじゃないの?」・・・。
 耳にも国語力にも少しは自信があったんですが、母国語が聴きとれなくなるとは情けない。 一旦はそう思いましたが、その後
 何度か同じCMを見ているうちにだんだん腹が立ってきました。 日本語の文としては抑揚が変だし、イ段の母音もおかしい。
 変なところに音便が入ったりもしている。 もう少し日本語らしく話せんのか。

 と、テレビに怒ってもしょうがないのですが、こう言うこと言い出すのはやっぱり老化の証拠なんでしょうか。 まあユニクロ
 の狙う年齢層は、どう考えても私の世代ではないので、CMとしては何の問題もないのでしょうが、例のACのポポポポーン!
 なんかより近ごろずっと耳に障るCMだと思っています。



 2011年 5月 13日 (金)


ネット通販で品物が届いてみると
思ったより大きかった・・。
 【 無限の坂道 】
 運動不足です。 基本的に座敷猫のような暮らしで、狭い部屋の中にいて楽器やパソコンの前から
 動かないので当たり前なんですが、製造後半世紀以上経過した体型のほうは油断するとどんどん肥
 大化を遂げるので、いろいろ無駄な抵抗を試みております。

 最初は自転車をスタンド式の負荷装置にかけて漕いでいたんですが、道具立てが大きいだけに自室
 の中でやるわけにはいかず家の基礎部分にある物置でやっていました。 でもこれだと冬は寒いし
 殺風景な物置でやっていると退屈でしょうがない。  それで油圧式のステッパー(足踏み機)を
 買いました。
 
 これは小さいので、部屋で音楽を聴いたりTVを見ながら運動できるようになりました。ところが
 今度は耐久性不足、とにかく壊れました。 私が一日1万歩近くも使うと、良くもって一年、弱い
 ものだと3カ月で軸受部が折れたり油が漏れたりで使い物になりません。 ジムにあるような本格
 的なものは20万円前後もしますし、これまた部屋に置けない大きさになってしまいます。
 
 考えた末、単なる踏台にしてみました。といっても運動用の高さが調整できて安定性もある専用品
 ですが、これで「踏み台昇降」をすることにしました。 最初は「何でこんなに横幅があるんだ」
 と思いましたが、やってみると疲れとともに足元が覚束なくなるので、この幅が必要なんだという
 ことが判りました。 今は高さ15cmにセットしてありますが、20分もやると汗だくになります
 から、ちょっとしたジョギング程度の負荷はあるようです。

 まるで無限に続く坂道を登るかのような単純な運動ですから、TVやDVDなどを見ながらでない
 ととても続かない運動ですが、おかげで年末年始で体重計から目を背けたくなる数値に達した体重
 は、5kg近く減りました。 この調子で高校時代の体重までは・・・いや、それは無理だな・・。



 2011年 5月 11日 (水)


写真は開演直後の夕張北高校歌演奏のときのもの。
そういえば生で聴く北高の校歌は閉校式以来かもしれない。
(写真は許可をいただいて掲載しております。)

 【 コンサート盛況 】
 少し時間が経ちましたが、5月8日の北高合唱部OB演奏会に行って
 参りました。
 
 会場の教育文化会館は現在の夕張中の校歌を作曲された深井尚子さん
 も昨年演奏会(ベートーベンのピアノ曲)をされて盛況でしたが、今
 回の演奏会も大勢の方が聴きにおいででした。 おそらく大半が夕張
 関係者だったのではと想像しています。
 
 演奏会は母校夕張北高校の校歌合唱で始まり、たくさんの曲が歌われ
 ました。 私は合唱曲にはあまり詳しくありませんが、第Ⅱステージ
 で歌われたメンデルゾーンの「Lauda Sion」などはコンクール(抜粋
 してですが)や他の演奏会でも聴いたことがあり、素晴らしさがよく
 判りました。 

 技術的には音程の乱れが露見しやすく、また曲の根底にある宗教的な
 精神性を理解することを考えれば決して簡単とは言えないこの曲を、
 ここまで歌い上げるには相当の練習が必要だったのではないかと思い
 ました。 失礼ながら年齢を重ねられた今だからこその、高校生には
 真似できない演奏だったのではないでしょうか。
 
 演奏会後のエントランスホールでの団員のみなさんと聴衆のみなさん
 が入り混じった熱気と混雑も相当のものでした。 通り抜けるだけで
 何分もかかったほどです。 今回が第9回の演奏会だそうですから、
 次回は記念すべき10回目になります。 ぜひ第10回演奏会でも、
 また素晴らしい歌声を聞かせていただけるよう期待しております。



 2011年 5月 5日 (木)

 【 Carp-Streamer 】
 昔アメリカ人の知人に「英語で鯉のぼりは何て言うんだい?」と尋ねたら、標題のように
「Carp-Streamer」だと教えてくれました。(ほんとにこれで正しいかどうかは未確認。)
 鯉のぼりが象徴する今日5月5日は言わずと知れた「端午の節句」、3月3日の雛祭りに
 対する男の子の式日であります。

 右の写真は今から53年前、昭和33年5月5日の夕張の我が家です。 矢車と鯉のぼり
 がこの季節であることを証明する一枚ですが、我が家では私が小学校高学年になるまでは
 毎年、祖父が私の誕生を祝って買ってくれた鯉のぼりを上げていたものでした。 

 祖父にとって私は内孫としては初の男子だったため、彼の孫の私に対する入れ込みようは
 尋常ではなかったらしく、それは写真の鯉のぼりにも表れていました。 国鉄職員だった
 祖父はまず庭に鯉のぼりの支柱の土台用として古くなった(鉄道の)枕木を埋めました。
 
 次に祖父は夕張の「鉄道購買所」・・これは現在の夕張市立病院の向かい側辺りにあった
 のですが、わざわざそこへ行きまして「とにかく一番大きな鯉のぼりを寄こせ」と注文し
 てまだ物の無い当時としては非常に大きな鯉のぼりを購入しました。 それは当時の地元
 の小学校が掲げた鯉のぼりの二回りほども大きな代物で、おかげで強風の日に鯉のぼりの
 抵抗に負けて支柱が折れ「あわや大惨事」になりかけたこと数度・・・とにかく孫本人の
 人格と能力には不釣り合いな大きさのものでありました。

 写真を見て時代を感じるのは、右手の物置の前にはまだストーブの焚き付け用の薪が積み
 上げてあったり、左手前に井戸が見てとれることでしょうか。 当時の我が家にはすでに
 電気は来ていましたが始終停電するため、まだ居間の電灯の脇にはランプがぶら下がって
 いましたし、水道などなく台所と風呂の2か所にポンプがあって、水はそれで賄っていま
 した。 母の話だとこの屋内の2か所のポンプは、真夏と真冬の1ヶ月間必ず井戸が枯れ
 水が出なかったそうで、特に真冬の1ヶ月間写真左の戸外の井戸から風呂の水を汲むのは
 寒いし滑って井戸に落ちそうになるしで、とても大変だったそうです。 半世紀の月日は
 かくも暮らしを変える、というところですね。

 祖父はこの写真の数年後にこの世を去りました。 鯉のぼりのサイズ応分の期待をかけた
 孫は果たして今それにお応えできているものや否や・・。 どう考えても不肖の孫としか
 呼ばれそうにない私は、アルバムのこの写真を見るたびに、どうにも肩身の狭い心持ちに
 なるのであります。



 2011年 5月 4日 (水)
 ※画像をクリックすると
 拡大できます。

 【 演奏会のお知らせ 】
 2月のこの欄で一度ご紹介したのですが、時間が経ったので今一度ご紹介しておきたいと思います。
 
 北高の合唱部にいらした先輩から夕張北高校合唱部OBの演奏会のご案内をいただきました。
 演奏会の詳細は下記の通りです。

【第9回 夕張北高等学校合唱部 OB演奏会 】

 日 時   2011年5月8日(日) 開場15:30、開演16:00
 会 場   札幌市教育文化会館大ホール(札幌市中央区北1条西13丁目
 入場料   1000円(全席自由)
 チケット  大丸・4プラ・教文の各プレイガイドにて取扱い
 後援    夕張市・夕張市教育委員会

 その他の詳細は右のリーフレットをご覧ください。(写真をクリックすると大きくなります。)
 GWの最終日の夕方ですので、お出かけから戻っておられる方も多いかと存じまず。 こちらにも
 ぜひ足をお運び下さいませ。



 2011年 5月 3日 (火)


ペンタゴンの建物の壊れ方と飛行機の形は全く
合わないし、機体の残骸や遺体が残っていない
のも極めて不自然だと思う。何層にも重なった
ペンタゴンの建物には厚さ2.7mのコンクリート
壁もあるのに、旅客機でそれを破れるだろうか?

 【 911の謎 】
 昨日、米海軍特殊部隊がパキスタンで、アルカイダの指導者でいわゆる「911」
 の同時多発テロの首謀者とされているオサマ・ビンラディン氏を殺害した、という
 ニュースが伝えられました。

 アメリカでは911の仇打ちがようやく為されたという声もあるようですが、逆に
 これがまた報復を呼ぶのでは、という懸念の声もあるようです。

 私は個人的には事件当時ペンタゴン(米国防総省)の件だけは、すごく不自然な点
 が多いと感じていました。 第一報で写されたペンタゴンの破壊されて煙を上げる
 建物の手前に写った芝生が、あまりにきれいなままだったからです。  そこには
 突入した旅客機(B757-200)の機体の残骸も飛散していなければ、乗員乗客の遺体
 もありませんでした。 疑念を抱いたのは私だけではなかったようで、ネット上に
 は右の写真のように実際に飛行機の外形を重ねてみたものもあります。これを見れ
 ば一目瞭然ですが、建物の「傷口」と旅客機の形は全く符合しません。それにもし
 機体が爆発炎上したとすれば、最も激しく燃えるのは燃料が詰まった主翼部分のは
 ずですが、建物の外壁にはそれらしい焦げ跡は見えません。これらについては10年
 経った今でも疑問に思っております。

 ご存知かもしれませんが、『911の嘘をくずせ Loose Change 2nd Edition 』とい
 うドキュメンタリー映画があります。 この映画の内容を100%信じるかどうか
 は別にしても、疑問点の提起としては参考になると思います。 1時間23分以上
 の長さの映画ですが、時間に余裕があったらご覧になってはいかがでしょう。

 ビンラディン氏の殺害が事実だとすると・・・こうなると正直何を信じていいかも
 判らなくなって来るのですが・・・少なくとも真実の解明が更に難しくなったこと
 だけは確かでしょう。 ほんとにいやな世の中になったもんです・・・。



 2011年 5月 2日 (月)
 【 地震速報との意外な縁 】
 3月11日以降、テレビで耳にするたびに緊張が走るNHKの緊急地震速報の警報音。 あの独特のチャイム音が、単に電子音
 でなく、クラシックの現代曲から抜粋された"音楽"だった、ということをWebニュースで知りました。

 件の音はNHKの依頼で東京大学名誉教授の伊福部達(とおる)さんが制作したものだそうです。  この名字を聞いてピンと
 きた方もおいででしょうが、教授は釧路出身の作曲家・伊福部昭さんの甥にあたる方で、聴覚障害者や高齢者にも聞き取り易い
 音の研究をなさっておいでだそうなんです。
 
 伊福部昭さんはあの「ゴジラ」の映画音楽の作曲者ですので、音楽に興味のない方も作品は必ず耳にしたことがおありでしょう。
 平成19年10月の緊急地震速報導入を前に、NHKから警報チャイムの制作を依頼された伊福部教授は「メッセージ性を持た
 せるため、既存の音楽の一部を使いたかった」ということで、耳慣れていて著作権処理も簡便な叔父・伊福部昭さんの作品を調
 べたそうで、選んだのは「シンフォニア・タプカーラ」というアイヌの踊り歌を題材にした楽曲の第3楽章(注:クリックす
 ると音が出ます)
だそうです。

 この曲から人間が一番聞き取りやすい音域の5つの音を抜き出し、曲調やスピードを変えるなどの試行錯誤の末約30曲を制作。
 さらにNHK担当者と議論を重ね、5曲に絞りこんだうえ
老人・子供など30人を集めて様々な条件で聞き取りテストを実施
 して最後に残ったのが現在のチャイムということだそうです。

 私の所属している北海道作曲家協会にも伊福部昭さんの直弟子という方が数人おいでで、会員のコンサートでも伊福部さんの曲
 が演奏される機会は多いのですが、まさか地震の警報音にまで使われているとは知りませんでした。

 例の「AC」の「ポポポポーン」も北海道で作られた音楽だそうで、この警報音も「道産品」となると妙な繋がりを感じないで
 もありません。 でも残念ながらどちらの音楽作品も耳にする場合が場合ですし、被災者の方の中にはあの警報音を聞いただけ
 でPTSDを引き起こす方がいらっしゃるかもしれません。 そう思うと何とも複雑な心持がしています。



 2011年 5月 1日 (日)



 【 5月の風 】
 今日から5月です。 大型連休でのんびりされている方もおいでのことでしょう。  
 「ゴールデン・ウィーク」という呼び方は、映画会社の大映がこの時期に封切った映画の興行が
 大成功して以来、毎年この時期をこう呼んで大宣伝キャンペーンを打つようになり、それが定着
 したものだそうで、そういえばNHKは普通「大型連休」とは言ってもゴールデン・ウィークと
 はほとんど言いません。 そこまで気を使わなくても、とも思いますけれど。

 その連休ですが、当方は遠くに行く暇も資金もなく、とりあえず昨日は自宅から車で15分ほど
 の公園に行ってみました。 作られてからまもなく30年になるこの公園、最初は樹木も苗木で
 背が低く枝も張っていなかったので、何だかだだっ広くて殺風景な公園だなと思っていましたが
 最近は木々も立派になり、公園の中心となる右上の写真の水路(直線650m)の周りなんかは
 立派な並木になりました。 家族連れで来て寛いでいる方も大勢いらっしゃいました。
 
 一番公園の外周に近い通路を歩くと3km以上にもなるので、あちこち見て回るには自転車があ
 ると便利です。 私も以前から車に自転車を積み込んで出かけていたのですが、昨日も天気が良
 かったこともあって公園の中をあちこち15km近くも走ってきました。 私は自転車好きで、
 我が家には家族の人数の約4倍の台数の自転車があり、家内の非難の的となっておりますが、今
 回もタンデム(前後二人乗り)という妙なものを持ち出して乗ってきました。 中年夫婦二人で
 移動するにはとっても便利でエコな乗り物なんですが、残念ながら北海道ではタンデム自転車は
 公道走行が認められていません。 山形・長野・愛知など6県では既に公道走行が認められてい
 るので、北海道でも認めてくれないかなと思ってます。(すごく少数派の意見でしょうが。) 
 
 でもまだまだ続く大型連休。 残りはほとんど家にいそうだなあ・・・・。







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音風景・夕張

ユーパロ谷 気まぐれ日記