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2011年 4月


 2011年 4月29日 (金)
 【 負の効果 】
 毎年7月下旬に開催されてきた「夕張メロンオーケストラ」の演奏会が、今年は中止となるそうです。(詳細は公式HP参照)
 負の影響を広げつつある今回の震災ですが、こんなところにも影を落としていたのですね。  個人的にはこんな時だからこそ
 開催していただきたかったのですが、やむを得ません。 今年は夕張を来訪する機会が1回減ってしまいそうです。

 今日からGW。 せめて天気には恵まれてほしかったんですが、空模様まで陰鬱です。 ちょっとでも明るい話題が欲しいもの
 だと誰もが願っているのにねえ・・。 そんな中最近笑っちゃったのはデーブ・スペクターさんのtwitter。 この人は四六時中
 ダジャレしか考えてないんじゃないかと思いますが、明るい気分(?)にはなれると思いますので、覗いてみてくださいませ。



 2011年 4月27日 (水)
 【 桜の美学 】
 桜前線が北上しつつあります。 残念ながら北海道の大半の地域では桜は春の連休に間に合わないのですが、まもなく年に一度の
 お花見の季節が巡ってきますね。 この欄の背景色も3~5月は桜のイメージから、今のこの色にしております。

 夕張の家の庭にも桜の木がありましたが、もう長いこと花の時期に家に行っていません。 あの木も少しは成長したでしょうか。

 日本人にとって桜は特別なもののようで、例えば「花見」の花も対象となる花はふつう桜だけです。  イギリス人が好きな薔薇
 などと較べると、桜は色が淡く、咲いている期間が短く、花びらが一斉に散る、という特徴がありますが、それら全てが日本人の
 心の琴線に触れるのでしょうか。 特に「散り際の潔さ」に至っては、そもそも英語やドイツ語には「潔い」というニュアンスに
 相当する単語が見あたらないので、日本人が桜を愛でる心情はなかなか理解しにくいだろうと思ったりしています。
 
 数日前、キャンディーズの「スーちゃん」こと田中好子さんがこの世を去りました。  彼女は死期が近いことをを悟っていたら
 しく、3月29日に録音したという肉声のメッセージ(遺言といっていいと思いますが)が残されていて、私もTVのニュースで
 全文を聞きました。 彼女は私と同世代で逝くのは早すぎるけれど、彼女らしい桜の花が散るような別れの言葉に聞こえました。
 キャンディーズの「春一番」や「微笑返し」は夕張の「黒ダイヤ祭り」のときに吹奏楽で演奏したこともあります。
 ファンの一人として、心からご冥福をお祈りします。

 PS:それに較べ昨日最高裁への上告が棄却され刑が確定した堀江某。 偉そうなことを言ってますが要は単なる拝金主義者で、
    おまけに潔さのかけらもない。 若い人がああいうのを格好いいと思うのはねえ・・・勘違いだと思うよ。



 2011年 4月25日 (月)
 【 選挙終わる 】
 全国からも注目を浴びていた夕張市市長選挙は、すでにご存知の通り全国一若い市長となる鈴木直道氏が当選して終わりました。
 投票率は80%を超えたそうですから、市民の皆さんの関心もそれだけ高かったということでしょう。

 また同時に行われた夕張市議選の結果も夕張市公式HPに出ております。  前市長の藤倉さんも市議に当選されたようです。

 夕張市の置かれた厳しい環境には変りは無いですが、新しい市長さんのもとで少しでも明るい材料が増えてゆくことを、心から
 祈りたいと思います。 



 2011年 4月23日 (土)
 【 消えない苦しみ 】
 相変わらず、とつい表現したくなる福島の原発回復の作業の進展速度。 現場の方々は命懸けで作業をされているのでしょうが、
 いかんせん指揮官がヘボ過ぎる。 小出しに悪い状況を発表しているとしか思えない政府&東電の誠意のなさには怒りを通り越し
 むしろ呆れるばかりです。 福島の方々の苦しみは、まだまだ消えそうにありません。

 この期に及んでも東電の責任者は原発の再開/廃止についての言明をできるだけ避けようとしています。  そもそもマスコミの
 世論調査の設問にしてからが、原発の是非について「原発をこのまま維持するのか、今の生活水準を落としても原発を廃止するの
 か」という選択肢になっていますが、誰が今の生活を維持するためには原発以外に道はない、と決めましたか? それは単に電力
 会社を含む原子力発電推進論者が長年に亘ってCMで流してきた内容に過ぎません。 ドイツなどの諸国では今の生活水準を落と
 さなくても、原発を太陽光や風力で代替できるという意見の方が多数派ではないのですか。 そのドイツでは原発すべての廃止を
 既に決めているのです。

 例えば平成22年度までの5年間の全国の1戸建て住宅の平均新築戸数は年間100.8万戸。 現在のソーラーパネルは3m四方
 で1kwの発電が可能ですから、仮に新築全戸に3m四方のソーラーパネルを2枚取付ければ総発電力は201.6万kw。これは
 泊原子力発電所の3基の原子炉の総発電力207万kwとほぼ同じです。 つまり新築住宅にソーラーパネル取付を義務付けるだ
 けで毎年原子力発電所を1か所増設するのと同じ電力が得られることになります。 もちろんこれは太陽光が充分に当たった場合
 の数値ですから、例えば曇りの日や夜は発電できません。 しかし現段階の技術水準で、しかも個人の住宅に付けるだけでも数値
 としては既にこれくらいの桁になるのですから、技術が進歩し、また家庭のソーラーパネルだけでなく風力や潮汐と大規模太陽光
 発電所建設などを複合して発電を行えば、原子力発電推進派が言う「二酸化炭素を出さずに今の生活水準を維持するには原発以外
 に選択肢はない」という主張がいかに根拠のないものかがわかるはずです。 先に名を挙げたドイツでは、これを国がかりで着々
 と現実のものにしているに過ぎません。  要は単に政策だけの問題ということではないでしょうか。

 何度も書きましたが、放射能:正確に言えば放射性物質の出す放射線の量は、物質ごとに定まる半減期に従ってしか減りません。
 それは物性値で覆しようのない数字です。 例え福島の発電所内で放射線量の測定値が数年で減ったとしても、それは放射性物質
 が大気や海水に拡散しただけで、地球表面に分散した総量を集めれば、放射線量全体は半減期による分が減っているだけです。 
 数十年から数万年あるいはウラン同位体のように数十億年!という気の遠くなるような半減期を考えると、例えばたかだか数十年
 しか経っていないチェルノブイリの出した放射性物質などは、ただ薄められただけで半減期すら過ぎずに我々のまわりに漂ってい
 るはずです。 世界中のどこかで原発事故が繰り返されているうちには、地球の環境は温暖化などよりも遥かに危険な状態に陥る
 ことになるでしょう。

 私の子供がこう言いました。 「そのうち『コスモクリーナー』を取りに行かなきゃいけないんじゃないの?」

 蛇足ながら説明しますと、「核攻撃による放射能汚染から地球を救うため、放射能除去装置:『コスモクリーナー』を手に入れ
 1年以内に戻ってくるため、はるかイスカンダル星を目指す」というのは、あの「宇宙戦艦ヤマト」のストーリーであります。

 うちの子もなかなかの皮肉を言うもんだと思いましたが、汚染のほうはアニメの世界でなく現実として容赦なく進んでいます。
 原発がある限り、核兵器への転用もなくなりません。  日本ももうそろそろ英断があっていい時だと思うのですが・・・。



 2011年 4月16日 (土)
 【 将来の鍵 】
 夕張市の市長・市議会議員選挙がいよいよ明日4月17日告示となります。 投開票は4月24日。 市の将来がかかった大事な
 選挙となることは言うまでもありません。

 マスコミによれば各陣営の応援演説のため、橋本聖子、佐藤ゆかり、片山さつき、武部勉の各議員、東京都の石原都知事、猪瀬副
 知事、はては杉良太郎さんまで来夕する予定とか。 人口1万強の市の選挙にしては注目度は非常に高いと言えるでしょう。

 私は残念ながら市民ではないので投票権がありませんが、故郷のために私心なく真剣に取り組んでいただける方が選ばれることを
 心から祈りたいと思います。



 2011年 4月14日 (木)


 【 三絃橋に思う 】
 この欄でも以前に何度か取り上げたことのある、シューパロ湖の三絃橋ですが、
 先日新たな写真を見つけました。 ちょうど20年前の夏の写真ですが、これが
 今までの写真の中で橋そのものが一番鮮明に写っているようです。

 改めて眺めると、写真の構図としてはもう少し前に出て撮影した方が絶対に良い
 のですが、私は高所恐怖症なもので、当時も恐らくこの場所の高い崖に向かって
 の「あと一歩」が踏み出せなかったのだろうなあと推測しています。

 立っている道を画面右方向に進むとニニウに通じている(当時でも途中で浅い川
 を渡らなければならなかったので乗用車では無理な道で、今はどうなっているの
 か全く判りません。)のですが、ここから数キロ行くと水芭蕉の群生があったり
 して、MTBやオフロードバイクでのんびり走ると色々な発見がある道でした。
 右に分岐すると登川駅まで行けたのですが、今は登川側がそもそも国道から駅ま
 で行けませんし、熊の出没も増えていますから、通るのは無理でしょうね。
 
 実は私の曽祖母が登川駅の更に1kmほど奥に住んでいたそうで、バイクで走り
 ながら、もちろん電気も上下水道も無いであろう住居跡を見て「おばあちゃんは
 こんな所に住んでいたのか」と驚いたものです。 曽祖母は小柄な人でそれほど
 体力がありそうにも見えませんでしたから、買い物一つするにも苦労したろうと
 思います。 今震災で「ライフラインが断たれた」などと報道されていますが、
 ここには最初からそんなものはありません。今の軟弱な私ではとても無理です。

 この三絃橋にしても、おそらく満足な機材もない中で、深い谷に足場を築きこれ
 を架けるのにどれだけの労苦があったことか。 この写真を眺めながら、改めて
 先人の努力に想いを馳せていたところです。



 2011年 4月11日 (月)
 【 捨てたもんじゃない 】
 震災から今日で一か月。 TVを点ければ暗いニュースばかりの日々が続いていますが、こんなとき音楽作っていても本当に何の
 足しにもならんな、と少々くさっておりました。 そんな中、子供がYOUTUBEの映像を見せてくれました。  斎藤和義さんの歌う
 彼自身の曲の替え歌の映像です。

 今話題のこの曲。 元歌は資生堂のCMで使われたこともあるので、ご存知の方も多いでしょう。 最初はWebから何とか削除
 しようとする圧力もありまして涙ぐましい努力をしていたようですが結局消去しきれなかったようです。 誰もが内心思っている
 心の声にフタをすることはできない、というところでしょうか。

 これを聞いて、音楽には百万言を弄するより強いメッセージ性があるんだということを再認識しました。不謹慎かもしれませんが
 核心(この場合ほんとに文字通り"核心"ですよね)を突きながら、この歌のようにそれを笑い飛ばしちゃうエネルギーが、今こそ
 必要なのかもしれません。  音楽・・・捨てたもんじゃないですわ。



 2011年 4月 9日 (土)
 【 これは協力? 】
 東日本大震災は4月7日夜にも最大震度6強を記録する「余震」があり、まだまだ安心できる状態ではないことを改めて実感させ
 られました。 「震度6強」なんて、もはやこれ自体で震災と呼べる規模ですものね。
 
 一連の震災報道を見ていて、どうも気になる表現があります。 それは東京電力が会見でよく使う「協力企業」という単語です。

 広辞苑には「協力:ある目的のために心をあわせて努力すること」とあります。 「心をあわせて」という部分には「自発的に」
 というニュアンスが含まれると思うのですが、今回の東電の「協力企業」が行っている作業は、どう考えても好んでやりたい類の
 仕事ではありません。 断りたくても断れない力関係が見え隠れしているようにしか思えないんです。 

 「下請け」という単語の響きを避けると、この他には言いようもないのは判りますが、私にはどうしても現実から目を逸らさせよ
 うという意図をもった表現に聞こえてしまいます。 ためしに放射能を直接浴びる最前線の作業員の、東電社員と「協力企業」の
 社員との人数構成比を東電に聞いてみたいもんです。「協力」というからには東電社員の作業員のほうが多いんですよね・・・?

 ついでに(というのもなんですが)これは政府もそうですが、質問に「~という情報は入っておりません」と答えるのはやめてい
 ただきたい。 例えば「けが人などはいないのですか?」「今のところ、けが人が出たという情報は入っておりません」では論理
 としては「確認できていないので不明です」と同義ですよね。 簡潔に「けが人は発生していません」と答えれば済むのに、そう
 答えられるだけの確実な情報が得られていないということでしょ? それなら潔く「未確認です」と答えたほうがよっぽど簡潔で
 明瞭です。 言葉の響きはそれらしくてもとても誠意ある答弁とは思えず、聞くたびに腹立たしく感じている次第です。  



 2011年 4月 6日 (水)

 【 ゆうばり小開校 】
 本日午前9時から「ゆうばり小学校」の開校式が同校体育館で行われ、私も式典に出席してまい
 りました。 今日の夕張は今年一番の暖かさで、まさに門出を祝うにふさわしい日和でした。

 藤倉市長はじめ夕張市・教育委員会関係・父母の方などたくさんの方が出席されたなか、式典は
 まず東日本大震災の犠牲者の方々への黙祷から始まりました。  校長先生のご挨拶によれば、
 新生「ゆうばり小学校」は児童数285名でスタートするそうです。 

 校舎は先日まで「清水沢小学校」として使っていた校舎を改修して使用しているのですが、私の
 ように、冬には教室の石炭ストーブの「芥(あく)取り当番」があった時代の人間が拝見します
 と、体育館にも暖房があり「コンピューター室」まで備えた新しい小学校は、「想像を絶する」
 という形容を使いたくなるくらい立派でした。

 バスも校舎前に横付けできるようになっていて、「南部」とか「登川」のように4系統の停留所
 が色分けされて並んでいます。 どうしても遠距離になってしまう通学には、最大限の配慮をし
 たということでしょうか。
 
 式典後には校歌を作曲された松倉紀昭先生にもお会いし、お許しをいただきましたので、今まで
 のとおり、私が編曲した「ゆうばり小学校」の校歌もお聴きいただこうと思います。 
 (こちらをクリックしてください。)
 なお、松倉先生も私と同じ向陽中学校の卒業生でいらっしゃいます。
 
 この新生「ゆうばり小学校」が、夕張の明るい未来につながってくれることを心から期待したい
 と思います。


 PS:マスコミ各社が取材に来ていたのですが、テレビ局(私が確認できたのはHBC・STV
 ・HTBの3社)の方々、あなたたちは式典を取材に来ているのであって式典に参加している訳
 ではありません。 三社して来賓席の前に大型の三脚付きのカメラを構えられたら、私たちは何
 も見えません。 これでは主客転倒です。 特にSTVのカメラマンの方、あなたは黙祷の時も
 含め、式典中すっとガムを噛みながら撮影をしていましたね。  この場がどういう場か理解し
 ていますか。 あなたの無神経な行動は人によっては侮辱とさえ受け取られるのですよ。 この
 場を借りて猛省を促したいと思います。 以上、式典が始まってしまい注意する声も憚られたた
 め、残念ながらその場で口にできませんでしたので、ここに記します。



 2011年 4月 5日 (火)

 【 あってもいいんじゃ・・ 】
 阪神大震災で火災が起きた時に、道路が分断されて消防車が火災現場にたどり着けなかったり、
 何とか現場に着いても断水で放水ができなかったりで、結局燃えるにまかせるしかなかったこと
 が非常に悔しい気がしておりました。 はっきりした数字は知りませんが、地震後の火災で命を
 落とした方もいらっしゃったのではと思っています。

 今回の東日本大震災でも同様にあちこちで火災が起きましたが、やはり同じような状況になって
 結局またもや「燃えるにまかせる」しかなかったように見受けられます。 

 そんなことから阪神大震災以降ずっと思っていたのですが、消火専用の航空機があれば初期消火
 にかなり効果があるのではないでしょうか。 例えばカナダのボンバルディア社(丘珠で稚内や
 釧路線に使っているのもこの会社の小型旅客機です。)が作るCL-415という機体がそれで
 飛行艇として水面を滑走しながら6t以上の水を取り込み、そのままあるいは泡沫消火剤を混ぜ
 て火災現場に放水する仕組みを持っています。 水深2m以上なら着水できますし、1300m
 滑走できればタンクを満水にして離水できますから、狭いダム湖からでも取水が可能です。波が
 1m以下なら海からでも取水できます。 カナダでは森林火災のほか市街地火災でも使っている
 ようです。 

 速度がヘリコプターの倍近くで火災現場と取水場所を短時間で往復できますから、放水を何度も
 繰り返せばかなりの効果が期待できるのではないでしょうか。  アビオニクス(操縦航法等の
 電子機器)は最新のものを使用していますし、ヘリコプターより全天候性も高そうです。

 航空機による消火作業はオードリー・ヘップバーンの最後の出演映画となった「ALWAYS」(スピ
 ルバーグ監督作品です。)で描かれているので、興味のある方はDVDをご覧ください。
 
 CL-415の価格は一機約25億円。 カナダでの現地価格ですが、航空自衛隊で使っている
 F-15戦闘機が一機約100億円、その後継機として防衛庁が希望していたF-22なら一機
 約200~240億円だそうですから、戦闘機を2機だけ我慢していただけると、全国をカバー
 できる数のCL-415が買えそうですよね。 維持費も戦闘機よりは安そうですし。
 
 ちなみにそのF-22戦闘機の通称名は"Raptor(ラプター)"、映画「ジュラシック・パーク」
 に登場する凶暴で頭のいい恐竜「ヴェロキラプトル」のラプトルと語源を同じくします。意味は
 「かすめ取る者」・・・一機240億円の購入資金の出所を考えると、誰から何をかすめ取るつ
 もりだ、とつい皮肉を言いたくなるのですが、同じ税金を使うならCL-415などを購入する
 という選択肢があってもいいんじゃないでしょうかねえ・・・。 



 2011年 4月 3日 (日)




 【 地下散歩 】
 札幌駅と大通りを結ぶ地下通路が完成しました。 本来なら3月12日に盛大に開通式
 が行われるはずだったのですが、前日に東日本大震災が起こり予定通り開通はしました
 が、式典などはすべて中止になってしまいました。

 昨日の土曜に、初めて開通した通路を歩いてみました。  通路部分は照明がやや暗く
 感じますが、幅が充分あるのと所々に自然光を取り入れるなどして、閉塞感を抑えよう
 としているようです。 両側に椅子もあるので、お年寄りが歩いても休憩場所には困ら
 ないでしょうし、段差が無いので車椅子などの通行も楽になっています。(実際に電動
 車椅子で一人で移動されている障害者の方も拝見しました。)

 右下の写真は北洋銀行本店地下にオブジェとして置いてある、旧北海道拓殖銀行本店の
 金庫の扉です。 昭和36年に拓銀本店が建設された際に、貸金庫の扉として作られた
 そうで、「直径2m・重さ15トン」と記してありました。 堂々たるものです。

 結局、地下鉄の札幌駅からススキノ駅まで歩いて往復しましたが、三越と東急デパート
 に少しだけ寄って、着けていた万歩計は5560歩あまりを示しました。  全天候で
 信号待ちもない、散歩道としてはこれ以上はない便利な施設と言えますね。 
 
 「被災者の苦労を思うと気が咎める」という気持ちもわかりますが、経済の復興を考え
 るなら、むしろ積極的な消費こそ被災地への復興支援では、という気もします。 この
 地下通路なんかを見ながら街に出てお金を使うのも一策かも・・・と感じた次第です。



 2011年 4月 1日 (金)
 【 春は来れど 】
 今日から4月。 関東以南ならいざ知らず、北海道では4月からがようやく春と呼ぶにふさわしい季節ですね。 企業や学校の
 新年度も始まりますし、本来なら何となく晴れやかで明るい季節なのですが・・・。
 
 今年は先月11日の大震災の傷跡も生々しく、原発の不安もあってとても明るい気分にはなれない、という人が多いのではない
 でしょうか。 直接の被災者だけでなく、報道を連続して見ていた被災地とは全く離れた所に住む人たちが、体調を崩す例まで
 出てきているそうですから状況は深刻です。 ほんとうの「春」は、まだだいぶ先になるかもしれません。

 かくいう私も、どう考えても計画的とは思えない原発への消火・注水機材の投入の仕方(順序)や、ひたすら椅子を増やすばかり
 で今に至るも全く具体的な指示も決断も出せないでいる総理官邸には、血圧の上がる思いをしております。 震災後、参与6人
 に官房副長官に首相補佐官・・、頭数とナントカ委員会を増やしたって彼らの給料分だけ復興予算が減るだけの話じゃないのか
 とつい毒づきたくもなるというものです。

 もともと原子力発電については、個人的にはいろんな意味で懐疑的です。 中のひとつの点については2008年7月7日のこの欄
 でも触れました。 使用済み核燃料については「地層処分(最初は地層"処理"と呼んでいた)」などと言ってますが、単に問題
 を後の世代に先送りしているに過ぎません。 手元の「理科年表(子供から誕生日プレゼントでもらいました)」で改めて「半
 減期(物質の出す放射能の量が半分になるのに必要な時間)」を調べてみますと、

  ヨウ素    I-131    8.02070 日
  セシウム   Cs-137  30.07   年
  プルトニウム Pu-238  87.7   年

 なお、今回は測定の結果検出はされたものの濃度が問題とならなかったプルトニウム・Pu-239の半減期は24110年(!)、同じく
 Pu-240の半減期は6563年で、まかり間違うとこれらも漏れ出すことになるはずです。 またこれらはあくまで半減するのに必要な
 時間ですから、人体に安全なレベルまで減ずるにはさらに気の遠くなるほどの時間が必要になります。 いろんな意味で、ここら
 で考え直した方がいいんじゃないかと思うんですけどねえ・・・・。







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音風景・夕張

ユーパロ谷 気まぐれ日記