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2012年 1月


 2012年 1月 26日 (木)
 【 映画祭 】
 今年も「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」の開催日が近づいてきました。 今年は2月23日(木)~27日(月)の5日間での
 開催だそうです。 もう初日まで1カ月を切りました。

 夕張市の公式HPにもリンクが紹介されていますが、公式サイトはこちらです。 ゲストもたくさんおいでになるようですが、個人的
 には、最新のデジタル技術でカラー化された「ウルトラQ」上映のゲストとして来られる桜井浩子さん(ウルトラQでは女性記者役)
 が、とても懐かしいです。 TVシリーズでは白黒でしたが、特撮モノでは今でも「ウルトラQ」が一番リアルだったと思います。

 映画祭、今年もたくさんの来場者で盛り上がるといいですね。



 2012年 1月 24日 (火)

 ベルト部分は本体をベルト台座に横から差し込んで
 使う。 気分と服装に合わせようと思って2種類用意
 してみた。 このサイズでも今まで編曲した校歌全曲
 も含め1700曲以上の音楽が入って、容量は半分近く
 余っている。

 【 遊び心 】
 昨年亡くなったスティーブ・ジョブス氏は、楽しさを創造するのが非常に得意だった
 ようです。 音楽を「ダウンロードするもの」にしてしまったのも、功罪は別にして
 彼の仕業と言っていいでしょう。 

 すでに3台(nano-2nd、classic-120GB、touch-3rd)使っているiPod ですが、少し
 前に4台目を手に入れました。 今度はnano-6G、本体の大半をタッチパネルが占める
 モデルです。 ユーザーの中でも賛否が分かれている今回のモデルですが、ある使用
 方法に限っては、この大きさと形しかないだろうと思えるほどぴったりです。

 それは腕時計のように使うこと。 別売りのベルト(商品名としてはアームバンド)
 と組み合わせると大きめの腕時計としか見えません。 しかも時計の文字盤はは液晶
 に表示されているだけのものなので、18種類の中から切り換えることができます。
 bluetoothトランスミッタ(写真左端)を使えばヘッドホンもワイヤレスで聞くことが
 できます。 ポケットのない服装の時でも気軽に音楽が聴けます。 どれだけ実用的
 かとか、必要があるかとなると異論もあるかもしれませんが、あったら楽しいという
 ことにかけては、まさにジョブスの面目躍如という製品だと思います。

 本当のことを言えば、Apple でなくSONYにこういうものを出してほしかった。
 品質的に韓国や東南アジア製に急激に追いつかれつつある日本の工業製品。 これか
 らは技術だけじゃなくプラスアルファの時代です。 長く高水準の道具を使い続けて
 きた日本人だからこそ生み出せる遊び心のある製品を期待したいと思います。



 2012年 1月 20日 (金)

 建築中の北高校舎(現「ファミリースクールひまわり」)。
 たぶん昭和48年の球技大会の際のものだと思う。 
 現在は体育館が建っている付近からの撮影。
 【 雪中の引っ越し 】
 夕張も年が明けてからは豪雪が続いているようです。 数日前でしたか、夕張行きの
 列車が清水沢~鹿の谷駅間で先へ進めなくなって新夕張(紅葉山)駅へ引き返したと
 いう報道もありました。 そういえば私も北高に汽車通学していたころ、何度か雪で
 清水沢駅まで戻った経験があります。 たいていトンネルの2~300mほど手前で
 止まってしまうので、あのへんが線路の勾配が一番きついのかもしれません。

 北高での冬の思い出は色々ありますが、ひとつ思い出したのが引っ越しの記憶です。
 現在宿泊施設となって残っている校舎は昭和48年に竣工したものですが、ちょうど
 その当時の在校生だった私たちは、2学期の終わり:12月の中頃に旧校舎から移転
 する作業をやりました。 

 色々と口さがない昨今なら生徒に引っ越しなどさせないのかもしれませんが、当時は
 こちらもやらされて当然と思っていたので、何もかも自分たちで運びました。 書類
 や机はもちろん、グランドピアノだって三本の脚を外してみんなで階段を4階の音楽
 室まで引きずり揚げました。

 体力的にはこのピアノが一番しんどかったですが、危険ということならもっと厄介な
 荷物がありました。 それは理科教室の「薬品」です。

 危険な薬品というと、おそらく硫酸や塩酸などといったものを連想される方が多いと
 思います。 確かにそれは当たっているのですが、実はもっと始末が悪いものがあり
 ます。 それはナトリウムやカリウムなどの金属粉です。

 ナトリウムやカリウムは、水と反応すると水酸化ナトリウムや水酸化カリウムになる
 のですが、同時に発生する水素が自分の反応熱で引火して爆発するという非常に危険
 なシロモノで、角砂糖一つ分でも水を加えると大爆発します。

 当時の12月の半ばの夕張は完全に雪景色です。 しかも数日前から湿った雪が降り
 それが凍った路面はつるつる滑りますし、旧校舎時代に一段上にあったグラウンドに
 新校舎を建てましたから、荷物を持って坂を登らなければ新校舎に辿りつけません。
 もし坂道で転んで雪の上にナトリウムをぶちまけたら・・下手をするとダイナマイト
 以上の大爆発になるかもしれません。 今考えれば、よくそんなものを生徒に運ばせ
 たなと思います。 

 担任の先生から理科準備室へ行くよう指示されて行ってみると、物理のK先生がおら
 れて、「劇物なので絶対に転ばないように運べ」と深さ10cmくらいのフタのない
 木箱に10本ほどの瓶が入ったものを渡されました。 瓶のラベルには「カリウム」
 「ナトリウム」などの文字がありました。 実はその時の私はまだ怖さを知りません
 でしたが、後年実験でマッチの先くらいのカリウムが水に入れると爆発するのを見て
 初めて危険度を知った次第です。 もちろん引っ越しは何事もなく終わりましたが。
 事の是非はともかく、大らかな時代だったことだけは確かですし、ある意味では生徒
 もそれだけ信頼されていたと言えるかもしれません。

 あの雪の中の引っ越しから来年で40年、当時の少年は50半ばのおじさんになりま
 した。 K先生は北高閉校の前年に鬼籍に入られました。 親も世間も批判していた
 若き日の私たちですが、今思えば当時の大人たちは案外私たちを信じて自由も責任も
 手に渡してくれていたのかな、などと最近になって思ったりしています。



 2012年 1月 18日 (水)
 【 空知は大雪 】
 札幌近郊はそうでもないのですが、空知地方は記録的な大雪になっているようです。 岩見沢や新篠津村などでは積雪深の記録を更新
 してしまったということですから交通が麻痺状態になるのも無理からぬことでしょう。 夕張市も本町など北部は豪雪のようで先ほど
 こんな写真を見つけました。 左側のタイルの壁が無ければ「どこの山の中?」という写真ですが、1月16日夕方の市役所前(!)の
 写真だそうです。 わずかに除雪された細い通路からシカの頭が見えているのですが、お判りになりますか?(左を向いた頭とお尻の
 部分が雪の上にのぞいています。) 雪の多さも驚きですが、市役所の前までシカが出て来ることのほうがもっと驚きです・・・。

 叔父が札幌市の手稲区の高台に住んでいるのですが、ここから真冬に石狩湾方向の空を眺めていると、よく耳にする「石狩湾低気圧」
 が雪雲を発生させ東方向に押しやる様子が観察できます。 地図上では石狩湾沿いの厚田村と岩見沢と夕張北部がほぼ一直線ですから
 岩見沢が豪雪の時は同じ雪雲が夕張にも流れて来るのでしょう。

 現在は小康状態ですが、数日後からはまた大雪になるかもしれないということです。 数年前に、千歳空港が大雪で閉鎖、送電設備も
 破損して照明が半分くらい消え、エスカレーターも止まり・・・という事態に私も遭遇したことがあります。 航空会社のカウンター
 前の長い列に並ぶ私がテレビにアップで写った、と家族が後で教えてくれましたが、本人は結局空港から8時間半かかって家に帰って
 くる羽目になりました。 それでも道産子たちは誰も文句を言いません。 駅員に「どないしてくれるんや!?」と噛みついているの
 は関西のおっちゃんだけです。 どないもこないも、雪は天から降ってくるので、駅員に怒鳴ってもしょうがないでしょうに。「ああ
 我々は雪に辛抱するのには慣れてるんだ」と改めて思った次第です。 まあそれでも今回の雪は・・・もう勘弁してほしいですけど。



 2012年 1月 12日 (木)

 深夜、ちょうど自宅の前でダンプの到着を待つ除雪車。 夕張市でも昨年
 これより一回り小さな機種を新型に代替したそうだ。 
 【 厳寒の候 】
 時節の挨拶なら今時季は「厳寒の候」と書くところなのでしょうが、この
 ところ寒い日が続いています。 今日も日中の最高気温が-5℃ほどで、
 完全に真冬日です。 

 私の家は片側が比較的交通量の多い通りに面しているので、けっこう頻繁
 に除雪機械が通ります。 もともと低湿地で地盤がそれほど良い場所では
 ありませんから、大型の車両が通過したり、除雪機が氷の路面を削ったり
 すると家が揺れたりして、夜中に目が覚めてしまうこともあります。

 昨晩もエンジン音で目が覚めて窓の下を覗くと、路肩の雪を運搬する除雪
 作業の最中でした。 夜は賑やかでしたが、おかげで朝起きてみると道幅
 は一気に拡がっていました。 

 そういえば夕張では、小学校統合後初めて冬を迎えます。 大半の児童が
 バス通学になりますから、除雪はより一層大変になるでしょう。 実際に
 本格的な冬を迎えて、子供たちは苦労していないのでしょうか。 窓の下
 の除雪作業を眺めながら思いをはせたところです。



 2012年 1月 7日 (土)

 わが家の編み機もこんな形だったと思う。
 【 昭和は遠く 】
 1月6日、「シルバー精工」が破産したそうです。 

 若い人には聞き覚えのない名かもしれませんが、昭和中期の世代にはミシンや編み機の
 メーカーとして馴染みのある社名です。 そもそも若い人には「編み機」がわからない
 かもしれませんが、右の写真のようなもの(横幅は1mちょっと)で、毛糸をセットし
 て、写真のグリップの部分を左右に往復させるとニット編みができる仕掛けになってい
 まして、かつてはわが家にもシルバーの編み機がありました。

 母に聞くと、夕張を引き払う時に迷った末に捨てた、と言っていましたが、私の小さい
 頃には、これを使って母にセーターや手袋などを編んでもらったものでした。

 わが家には「ジャノメ(蛇の目)」のミシンもありました。 足踏み式のミシンは現在
 NHKの連続ドラマ「カーネーション」に登場しているのと同じような形で、私が5歳
 くらいの頃、母が留守の時にバラバラに分解して(もちろん元には戻せない)大目玉を
 くったことがある思い出の品でした。 昭和40年台には、ミシンはほとんどの家庭に
 あったと思うのですが、これまた最近はほとんど見かけなくなりました。 家内も電動
 ミシンは持っているはずですが、使っている姿をついぞ見たことがありません。

 編み機もミシンも使う人は確実に減っていましたから、シルバー精工が不振になるのも
 時代の流れなのでしょう。 海の向こうでは写真フィルムのコダックがやはり破産した
 そうで、こちらはデジタルカメラの台頭に対応できなかったようです。  

 昭和の記憶がまた少し減ったようで、なんだか寂しい気分ですね・・・。



 2012年 1月 6日 (金)

 雪の中で入れ替え作業中の真谷地線22号機。(沼の沢駅付近)
 【 遠い汽笛 】
 今の私の家は、線路から直線で1kmほどのところに建っています。
 昔は夏など踏切の警報機の音まで聞こえていましたが、近頃は高架化され
 周囲に住宅も増えて鉄道の気配はだいぶ薄くなってしまいました。

 今日は吹雪まじりの強風ですが、そのせいか遠くから列車の響きが聞こえ
 てきました。 ちょうど風向きが良いのか、吹雪の中で聞く列車の音は、
 夕張の生家がやはり線路から100mほどしか離れていなかったため耳に
 馴染んでいて、何だか懐かしい気がしました。 

 古いアルバムを開いたら真谷地線の蒸気機関車の写真がありました。
 調べてみるとプレートの号機「22」は1971年に夕鉄から譲渡された車両
 で、1915年製造の国鉄9600形のようです。 真谷地線で最後の蒸気機関車
 で、1977年にディーゼル化されるまで使われたものでした。「雪の汽笛」
 という曲を作ったくらい、私にとって蒸気機関車は冬のイメージが強いの
 ですが、吹雪になると風の中から今も汽笛が聞こえる気がしています。



 2012年 1月 1日 (日)

 いつも数種類作成する年賀状の今年の図案のひとつ。
 Gm7/Cを押さえている手は私の手です。
 【 新年おめでとうございます。 】
 HPをご覧いただいている皆さま、明けましておめでとうございます。

 2012年が幕を開けました。 この際、31日から1日へ暦を一日跨いだからと
 いって何が変わるのだ、という冷静な意見は横に置いておいて、暗いニュースが多
 かった去年から心機一転、何かが変わることを期待したいと思っています。

 大晦日は朝から洗車をし、蕎麦を打ち、家族全員で口取りを食べ、紅白を見る、と
 いう型通りの年越しを迎えました。 これから南瓜の種を摺ったものを薬味にした
 新年の雑煮を食べます。 旧態然といえばその通りですが、「変らない」というの
 は大事なことだとこの年になると思うようになってまいりまして、できるだけこの
 習慣だけは続けて行こうかと思います。
 
 昔から「一年の計は元旦にあり」などと申しますが、それほどの「計」があるわけ
 でもありません。 今年はHP開設5年を迎えますが、市内の校歌は半分近くまで
 編曲が終わりましたので、このペースで今後も作業を続けて行きたいと思います。
 
 先日三年越しの最終回を迎えたドラマ「坂の上の雲」にも登場した正岡子規は、
  
「 元日や 朝からものの 不平なる 」
 と詠んでいますが、確かに今年も年初から国の内外とも厳しい世相に変りはありま
 せん。 不平の一つも言いたいところですが、それでも文頭に書いたように、新年
 が少しでも去年より明るい年になるよう祈らずにはいられません。
 
 さてさて例によって年頭から散文的なこのページですが、皆さん今年もどうかよろ
 しくお付き合いくださいませ。







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音風景・夕張

ユーパロ谷 気まぐれ日記