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2012年 12月


 2012年 12月 30日 (日)
 【 去りゆく2012年 】
 今年も残すところ2日間だけになりました。 12月は全道的に雪が多く、特に札幌中心部や普段雪が少ない道南地方などでも今年は
 毎日のように除雪に明け暮れる日々が続いています。

 年末になって身近な人にも有名人にも訃報が相次ぎました。 なかでも中村勘三郎さん(私と同世代)の死は余りにも早過ぎますし、
 個人的にはジャズピアニストのデイブ・ブルーベック("TAKE FIVE"で有名)やジェリー・アンダーソン(人形劇「サンダーバード」の
 制作者)が亡くなったことも残念です。 

 夕張では不正経理問題やら看護師の無資格看護&殺人未遂事件公判など、暗いニュースが相次ぎましたが、年末もぎりぎりになって、
 ようやく明るい話題が飛び込んできました。

 かねてより再開が待たれていた「夕張温泉・夕鹿の湯」(旧ユーパロの湯)が今日30日11:00から仮オープンするそうです。
 (詳しくはこちらをどうぞ。) 正式なオープンは明けて1月9日のようですが、年末年始も開館するようですから、正月休み中に足
 を運んでみてはいかがでしょうか。


 さて今年も一年、この欄をご覧いただきありがとうございました。 来年は特に夕張関連の音楽行事の予定がないので、校歌の編曲を
 進めつつ、曲の作りだめをしていこうかなと思っています。 夏には7年目に入るこのサイトですが、例によって気張り過ぎずに長く
 続けていけたらと思っておりますので、またよろしくお付き合いくださいませ。

 それではみなさん、よいお年を!



 2012年 12月 23日 (日)
 【 年の瀬 】
 特に大きな行事を抱えているわけでもなく、締め切りに追われている曲があるわけでもないのですが
 それでも何となく慌しいのは、やはり師走のせいなのでしょうか。 ついついこの欄の更新も滞って
 おります。

 少し前ですが、家族で昼に外食をしてきました。 右の写真はその時のものですが、遠くに手稲山を
 望む景色はなかなかのものでした。 今年は道内各地とも初雪が記録的に遅かったのですが、代わり
 に初雪がそのまま根雪になってその後半月で平年の降雪量を上回るという珍しい冬の始まりになって
 いまして、窓外に広がる景色も真冬のそれです。 家の回りもまるで1月の下旬くらいの雪の山で、
 夏の終わりに異常に暑かったぶん、振り子が逆に振れて冬が厳しいのかなと思ったりしています。
 それにしても改めて眺めると、この厳しい気候の土地に、よくぞこれほど大きな街を作ったもんだと
 思わずにいられません。

 明日はもうクリスマス・イブ。 欧米なら新年が明けるまでの休暇に入るところで、今年もいよいよ
 終わりです。 11月中旬以降、耳に飛び込んで来る夕張関係のニュースは暗いものが多くて、気が
 滅入っていたのですが、来るべき新年はぜひ幸福な年になってほしいと心から願っている次第です。



 2012年 12月 14日 (金)
 【 メロン熊 】
 昼食をとりに居間に来てろくに画面も見ないままリモコンをONにすると、テレビからいきなり「北海道の夕張市・・・」という単語
 が流れてきて、反射的に画面のほうを振り向いてしまいました。

 かかっていたのは民放のお昼の某有名バラエティ番組で、どうして登場することになったのか判りませんが、あの「メロン熊」という
 キャラクターが、テレビに映っていました。 私も写真で見たことはありますが、「メロン熊」が動いている映像を初めて見ました。

 オジサンの私には正直「不気味」としか思えないこの「メロン熊」ですが、ウチの子供の話だと携帯ストラップなどの関連商品は中々
 の人気なんだそうで、確かに最近は「ゆるキャラ」とかいうんですか、各地でこういう着ぐるみキャラクターがたくさん出ている中、
 かなり個性的でインパクトはあるみたいです。 

 そう思って見ると、ちょっと不気味なメロン熊もなんだか愛嬌があるようにも見えてきました。 全国区のこの番組にも登場したこと
 ですし、「一気にブレーク」・・・・してくれたらいいですね。



 2012年 12月 11日 (火)
 【 帰りなん、いざ 】
 毎年ほぼ見ているNHKの大河ドラマ。 1月から始まった今年の「平清盛」もまもなく最終回を迎えます。 
 今年の大河は視聴率が低迷しているそうですが、個人的にはドラマの出来も音楽も決して悪くない・・どころか、近年の作品の中では
 むしろちゃんとしているほうだと思っているのですが、どうも視聴率の上では振るわなかったようです。

 そんなドラマの前回の放送で劇中にある詩が字幕付きで挿入されていました。 お気付きの方も多かったと思いますが、あれは中国の
 普代の詩人・陶淵明の「帰去来の辞」の冒頭部分です。(以下、手元の岩波文庫「中国名詩選(中)」を参照しました。  詩自体は
 まだまだ先がある長いものです。)

     帰去来兮      帰りなん、いざ
     田園将蕪胡不帰   田園まさに荒れなんとす なんぞ帰らざる
     既自以心為形役   既に自らの心を以って形(からだ)の役(しもべ)となす
     奚惆悵而独悲    なんぞ惆悵(ちゅうちょう)として独り悲しまん
     悟巳往之不諌    巳往(いおう)の諌むまじきを悟り
     知来者之可追    来者の追うべきを知る
 
 詩の大意は「さあ早く帰ろう。 故郷の田園が今にも荒廃しそうなのに、どうして帰らずにいられよう。 すでに自分の心を体の奴隷
 としてしまっているのに、ひとりくよくよと嘆き悲しんでいても仕方があるまい。 過ぎ去ったことは今さらどうなるものでもないし
 これからのことなら自分の心がけしだいでどうにでもなるではないか。」・・・とまあ、こんなところだと思います。

 今から1600年ほど前、官吏だった作者の陶淵明は、41歳で役所を辞め故郷に帰って農村詩人として半生を過ごしました。 この詩は
 その時に詠まれたものです。

 実はこの詩は、私がこのHPを始めるにあたって連想した詩です。 まだ財政破綻する前の2005年、どんどん人口が流出し閉校が続く
 故郷を想いながら過ごしていた私の心境に、この詩は一番近いものだったんです。  特に「知来者之可追」の一行は「まだお前にも
 心がけ次第では何かやれることがあるだろう」と言われている気がしました。 あれからずいぶん時間が経ち、故郷は予想以上に厳し
 い現実にさらされていますが、最後の一行に関しては今も同じ気持ちです。

 まだ年の瀬の総まとめには聊か早い時期ですが、ドラマがタイミング良く初心を思い出させてくれました。 私ひとりの心がけだけで
 世の中そんなに変わるわけもありませんが、「苔の一念」ということもありますから、このHPももう少し粘って続けていきたいと、
 改めて思ったりしています。



 2012年 12月 1日 (土)
 【 Dec=10? 】
 早いもので今年も残りひと月になりました。 私と同世代以上の方なら年々時間の過ぎるスピードが級数的に速くなっていく実感に
 同意していただけると思います。

 ずっと前に書いた気もしますが、12月は英語で「December」で、本来「Dec」はラテン語で「10」を示す接頭語、それが10月で
 なく12月というのは勘定が合いません。 これは1年が今の3月から始まる10カ月だったころの名残だそうです。

 地球の公転周期という天文学的な数値をベースにしている以上、どう数え、どう呼んだところで1年の実際の長さが変わるわけでは
 ありませんが、せめて1年を刻む目盛くらい、昔のように12カ月から10か月にしたら幾許かでもゆったりした気分で過ごせるの
 じゃないか。 師走の雑事にそろそろ追われ始めながら、そんなことを思ったりしています。







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