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2015年 3月


 2015年 3月 27日 (金)



          
   エアバスA320は世界初のフライバイワイヤの
   旅客機。 つまり操縦系統は全て電気仕掛けで
   正面に操縦桿はなく、ゲーム機のように壁際の
   ジョイスティックで操縦する。   まさかそれで
   人命を預かっている実感まで薄れたわけじゃ・・。

 【 性善説 】
 このところ嫌なニュースが続いています。

 東洋ゴムが免振建築用の防振ゴムの性能数値を改ざんしました。 防振ゴムの性能
 はゴムが柔らかければ柔らかいほど、減衰率(揺れがすぐ収まる度合)が高ければ
 高いほど、良いとされています。 もちろんゴムを柔らかくすれば、ちぎれやすく
 なりますから、強度が許せばという条件が付きますが。

 東洋ゴムはこれらの数値を最大で20%偽りました。 実際のゴムは公称数値より
 固く揺れが止まらないものだったわけです。 防振効果の計算は全てこの数値を元
 にしていますしユーザーはカタログ値を信じるしかありません。 建築設計サイド
 にしてみれば「ふざけるな」と叫びたいことでしょう。 付け加えれば、防振性能
 の計算は単純に比例計算ではないので「20%の偽装」がそのまま耐震性の20%
 低下ではありません。 もっと悪くなる場合もあるのでたちが悪い。

 ジャーマンウィングの副操縦士は、飛行中のエアバスA320の操縦室から機長を
 締め出し、機体を故意に降下させ墜落させたと伝えられています。 操縦室のドア
 はロックしてあっても暗証番号で解錠できるはずですが、テロなどに備えてさらに
 内側からはそれをキャンセルできる、つまり悪意で内側から施錠されることは想定
 されていませんでした。 結果、150名の命が失われました。

 どちらの事件にも共通しているのは、今まで何事も起きなかったのはシステム全体
 が性善説の上に成り立っていた、という部分です。 専門メーカーが最も中心的な
 商品の最も基本的なスペックで嘘はつかないだろう、航空機で最も安全を守る立場
 のパイロットが乗客や機体を危険に晒すことは無いだろう・・・残念ながら今回は
 それが裏目に出た、ということになります。 

 20年以上も前に話題になった「マーフィーの法則」という本の中に、「ひと樽の
 汚水の中に一滴のワインをたらすと、それは汚水である。 ひと樽のワインの中に
 一滴の汚水をたらすと、それは汚水である」という文があります。 ほんの一握り
 の悪意に備えて世の中の仕組み全体を変えるくらい、非効率で寒々しいことはあり
 ません。 できたら性善説が通用する世の中であってほしいと心から思います。



 2015年 3月 17日 (火)


          
   さすがにこれだけあればしばらくは・・・。

 【 増えることはあっても 】
 パソコンを使っていると、周辺機器という奴がだんだんと増えてきます。 最初は
 せいぜいプリンタくらいだったのが、外付けHDD、カードリーダー、オーディオ
 インターフェイス・・・といった具合に年々増える一方で決して減ることは無いの
 ですが、これらほとんどがUSBポートで接続されるものばかりです。

 先日音楽制作の入力用にMIDIキーボード(ピアニカくらいの鍵盤)を買いまして、
 いよいよUSBポートが足りなくなりました。 というかすでにシンセと接続する
 時はケーブルを差し替えて使っていて、文字通り「抜き差しならなくなった」ので
 やむなくUSBハブというものを買いました。 

 写真のようにこれでポートを増やせます。 写真では判りませんが右側面にも1つ
 ポートがあるので、1ポートを4ポートにして使えます。  USBハブは機器に
 よっては取説に「使わないで」と書いてある場合もありますが、同時には使わない
 機器をハブにまとめておけば滅多なことはないようです。

 今や写真やビデオ、手紙や住所録や会議記録、制作した音楽や楽譜・・・すべてが
 パソコンの中です。 使うUSBポートの数がそのままパソコンへの依存度、とも
 言えるかもしれませんが、そう思うとちょっと不安な気がしないでもないですね。



 2015年 3月 11日 (水)

          
   日暮れて途遠し・・・である。

 【 3.11に思う 】
 あの日から4年が経ちました。 これを書いている今がまさに地震の
 発生時刻であります。

 4年でどこまで復興することができたのか、ほとんど部屋から出ない
 私には語る資格も経験もありませんし、たとえ経済的に復興がなされ
 たところで、2万数千人の命(2500人以上が今も行方不明です)
 がリカバリできるわけもありません。 福島の現状なども考えれば、
 道はあまりに遠く険しい。 復旧の仕事は山のように残っています。

 そんな中ボランティアの数は大幅に減っています。 こちらのページ
 によると、震災2か月後のピーク時に岩手・宮城・福島三県の合計で
 ひと月18万2400人いたボランティアは、今年1月には2800人です。 
 それだけ関心が薄れたということでしょうか。 人手が不要になった
 わけでは決してないと思うのですが・・・。

 翻ってみれば故郷の夕張市も来年で財政破たん後10年を迎えます。
 市のHPにある「夕張市の借金時計」はまだ気の遠くなるような数字
 が残ったままです。 人口減も止まっていません。 現況の困難さは
 ほとんど好転していないとも思えるのですが、大震災の扱いと同様、
 いやそれ以上に世間の関心は薄れてきている気がします。 引合いに
 出して申し訳ありませんが、地元の北海道新聞の「とことん夕張」
 いうページですら2011年末から追加記事がありません。 全国紙
 やテレビは言わずもがな、です。 震災からの復興同様、地元が本当
 にしんどいのはこれから先なんですが、そこは地味なのでニュースに
 はなかなかならない・・・。

 もちろんそんなことは世の常、と判っちゃいるのですが、時々無性に
 腹立たしくなるのもまた事実なので敢えて書いてます。 マスコミの
 みなさん、こんな嫌味を言われて悔しかったら隔月でもいいから常設
 のページでも番組でも作ってごらんなさいよ。



 2015年 3月 9日 (月)

          
 アンコールのラテンメドレー。 言ってみれば「打楽器オーケストラ」である。

 【 コンサートのご紹介 】
 今月は北海道作曲家協会が曲を提供しているコンサートが一気
 に3つ開催される予定です。

 最初の北海道打楽器協会主催「打楽器フェスティバル2015」が
 昨日開催されまして、聴きに行ってきました。  予め許可を
 取って写真も撮影してきました。打楽器というとリズムだけの
 音楽を想像されるかもしれませんが、マリンバやビブラフォン
 などメロディ楽器もあるので非常に色彩豊かでした。

 コンサートはまだ二つ残っているので、ご紹介しておきます。
 ・札幌フルート協会第8回スペシャルコンサート
   3月21日(土)19:00開演 詳細はこちら
 ・北海道作曲家協会×ポロゴコラボレーションリサイタル
   3月29日(日)14:00開演 詳細はこちら
 札幌フルート協会のコンサートでは、「夕張の杜コンサート」
 にも演奏者として参加(最多出場かな)している渡辺愛美さん
 もソリストで登場することになっています。

 お時間がありましたらみなさん是非おいでください。



 2015年 3月 4日 (水)



          
 楽曲制作中のPC画面。 こんな感じでパートごとに音を入力していく。
 各トラックに使う音色を一つ設定するので楽器数=トラック数のはずだが
 実際はリアルな音色を求めて一つの楽器に複数の音色を割り振る・・・
 例えばヴァイオリンなら長音用・短音用・トレモロ・ピチカート、と4種類の
 音色を使い分ける・・・ので、楽器が増えるとトラック数は膨大になる。
 北高の校歌みたいに21種類も楽器を使うとエライことに・・・。
 【 なんか思い出す・・・ 】
 昨年から取り組んでいるDAW(Digital Audio Workstation)
 ソフト、とにかく苦労しておりました。 もう泥沼です。

 これに限らずですが、ソフトウェアという奴は取扱い説明書が
 とにかく判りづらい。 これはどの分野のソフトでも例外なく
 そうです。 すでにある程度判った人でないと判らないように
 書いてある・・つまり最初から全く判っていない人には、取説
 すら読んでも理解できない仕掛けになっているわけです。

 今まで全く違う方式で音楽を作っていた私には、まず使われる
 用語が判らない。 実例を挙げれば、今まで曲のデータのこと
 は「ソング」と呼んでいましたが、今度は「プロジェクト」と
 呼びます。 内容的には同じもの(といっても拡張子が違うの
 でデータの互換性はない)がこうなってまして、しかもあまり
 に基本的なことだからか、取説のどこにも「プロジェクトは曲
 データのことです」とは書いていません。こっちはまずそこが
 知りたいんだって、書けよ、そうやって。

 周囲に教えてくれそうな人もおらず、苦闘することほぼ1年。
 最近はようやく泥沼から抜け出た感じがしています。 取説を
 読んで判るくらいにはなった・・といったところでしょうか。
 ここに来てようやく、この先は自力でノウハウを蓄積していけ
 そうな気がしてきました。スロースターターなんですよ、私。

 そういえばこの感じ、なんか昔味わった気が・・と思い出した
 のは北高時代。理系希望だったのに数学が赤点、数学のT先生
 (Dちゃんという綽名のほうが通りがいいかも)の授業に追い
 つくのに半べそ状態でやっぱり1年かかったのでした・・・。

 改めて考えれば、私はブラスバンドでも音は満足に出ないわ、
 楽譜のシンコペーションはとれないわ・・・という落ちこぼれ
 部員でしたっけ。 なんでこの道に来たんだろ、と思いますが
 まあ人生なんてそんなものかもしれませんねえ。



 2015年 3月 1日 (日)


          
 【 プラットフォーム更新 】
 今日から3月。 この冬は道東地方が何度となく暴風雪に見舞われ大変なことになりましたが、
 道央圏は1月中旬以降目立った降雪もなく気温も高めに推移しまして、長期予報で「暖冬少雪」
 と報じられたのがシーズンの通しでは当たった形になっています。 

 昨春、音楽制作をシンセサイザー内臓のシーケンサーを使う方式から、PCソフトと別売り音源
 を使う方式に替えた・・・はいいんですが、新しもの好きの私も順応性が無くなってきたのか、
 なかなか道具に馴れませんで、いまだ依頼された音源も旧方式で作っている始末です。(何しろ
 入力する手が遅すぎて。)これにはいくら音源が進化しても実際に人間が演奏している雰囲気を
 出すには、取扱い説明書に書いていない「裏ワザ」の蓄積が必要で、まだそこまで新しいシステ
 ムに慣れていないということもあるのですが・・・。 それでも最近はだいぶサマになってきた
 ので、近い内には何かお聴きいただけるかもしれません。

 そんな状態で全く性懲りもなく・・なんですが、このHPを作っているプラットフォームである
 「ホームページビルダー」を最新のVer.19に買い替えました。もう覚えておられる方もいない
 と思いますが、最初期のトップページが水色の背景だった頃はVer.6で、今のデザインになって
 からはずっとVer.12でページを作ってきたのですが、色々と時代遅れになってまいりました。
 これ以上最新版との世代差がつくと購入時の「代替え割引」も効かなくなることもあって、更新
 することにしたわけです。 

 まあ、ただでさえ時間が足りないので、今のところページに変化はありませんが、おいおい新し
 い部分も出来てくると思います。 今後ともよろしくお願いいたします。







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音風景・夕張

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