音風景・夕張 日記TOP




2020年11月


 2020年11月24日(火)   
【 油断大敵 】
先日、夕張市の消防所でクラスターが発生したという話を書きましたが、
 詳細が夕張市のHPに掲載されていました。

 すでに10月28日までで濃厚接触者の経過観察期間も終了し、翌29日
 から消防署の勤務体制も通常に復しているそうです。 まずは一安心とい
 うところでしょうか。

 ただ全道も札幌も、コロナ感染症は未だ感染拡大にブレーキがかかってい
 ません。 道内の今日の新規感染者は17時時点で216人で、今日だけ
 の数字なら東京都より悪い数字です。 人口が1/3であることを考えれ
 ばかなり深刻な数字と言えるでしょう。

 最近は道も札幌市も、感染者数のグラフをHPで表示しなくなりました。
 現状を正しく認識するためには今こそこういうグラフが必要だと思うので
 すが、都合の悪い数字は知られたくないということじゃあるまいね・・。

 個人的にはコロナの統計ソースとして一番信頼しているのは日本経済新聞
 のサイトです。 例えば北海道の統計はここです。右の新規感染者の推移
 にしても、グラフにするとこのように10月以前と現在では桁違いに新規
 感染者が増えていることが判ります。 何にせよ多くの人に正確な現況を
 知らせることは必務だと思うのですけどね。
 
 GoTo関連については、確かに感染悪化とGoTo事業との間に明確な
 統計的有意性があるか?という議論はあるでしょう。 ただ人間が外出や
 外食を増やせば感染悪化の方向に向くのは間違いありません。 統計的に
 みれば外食も外泊も、とにかく人と接触する機会を作れば、百%の安全は
 あり得ません。 この事業の最大の問題は「気を付けてさえいれば外出し
 ても安全だ」という間違ったメッセージを発信してしまったことにあると
 思っています。 この病気、医療関係者並みの装備と注意をしない限り、
 一般人が気を付けるレベルでは感染を防げませんから。だから家から外へ
 出る頻度を増やせば感染率は必ず上がるのです。 「お隣が出かけるから
 ウチも出かけよう」ではなく「お隣が出かけるならウチはやめよう」でな
 ければ感染率は下がりません。「みんなで出かけよう」はダメなのです。

 伝染病の感染率は統計的な数字です。 目先の「お得感」につられリスク
 を冒す人がもうちょっと少なければ、今ほど急激に感染者が増えなかった
 かもしれません。 国民を惑わせたという意味で、この事業が与えた影響
 と責任は重大だと思います。油断大敵ですよ、伝染病ですから。もっとも
 この調子では、油断していなくても感染するかもしれないけど・・。




 2020年11月19日(木)
 
 正しい表記は「ボジョレー」じゃなく
 「ボージョレ」なのね・・・
 
【 季節は巡る 】
新型コロナ感染症は感染が拡大中で、行きつけの歯医者さん(夕張出身)から聞いた話
 では夕張でも消防署で複数の感染者が出たそうで、感染が本当に地方まで広がったなと
 実感しています。 一方で「感染拡大に最大限の注意を」と呼びかけながら、もう一方
 で「GoToキャンペーン」や「GoToイート」で外出や外食を促進する・・何をどう言い訳
 したところで、矛盾としか言いようがないと思うんですけど。わが家は両親も高齢だし
 父は肺の疾患を治療中ですので、自家用車以外の交通機関は使わず、外食も外泊も完全
 にやめてます。 

 世の中がどうであれ季節は巡り、今日はボージョレ・ヌーボーの発売日。 今年は例年
 通りの空輸でなく、ユーラシア大陸を横断して鉄道と船で運んだ輸入業者もあったよう
 です。 コストは空輸の1/3、二酸化炭素排出量は1/10になるんだそうですが、
 積み替えや通関などに時間がかかって担当者は神経をすり減らしたらしいです。

 先ほど受け取ってきたボトルには「空輸品」と書いてあったので、我が家のボージョレ
 はいつも通りの航空便だったようです。 飲む側にしてみれば、長時間貨物列車の振動
 に晒されるなどデメリットもあるはずなので、空輸のほうが安心とも思えますが、そう
 いうところを譲っていかないと、エネルギー消費は減らないんだろうなあ・・。




 2020年11月10日(火)   
【 精神性の差? 】
今朝はいきなり雪景色になりました。 朝の天気予報を見ていたら夕張は
 30cmの積雪だったそうです。

 この1週間、TVはコロナかよその国の大統領選の話ばかりで、コロナは
 ともかく大統領選は確かに日本に重大な関わりはあるにせよ所詮は外国の
 制度に則った外国の話、いくら外野が憶測をしたところでなるようにしか
 ならんだろ、と思わないでもありません。

 ただね、感覚的・感情的な印象を申し上げれば日本人の私たちから見れば
 何だか見苦しい。「負けは負けだろ、潔く認めろよ」と感じてしまうのが
 平均的な日本人の反応じゃないでしょうか。

 ちょっと思いつき、Googleの翻訳ソフトで「潔い」と入力してみました。
 訳語として示されたのは
 pure, manly, sportsmanlike, uplight の4つの単語でした。
  
 どれも日本人の抱く「潔い」のイメージとは何か違いますよね。ただ純粋
 なだけでも男らしいというのでもスポーツマン的でも真っすぐでもない。
 和英辞書でも調べてみましたが、訳語はどれもピンときませんでした。

 つまり欧米には「潔い」という概念そのものが無いんですね。 広辞苑で
 潔いを引いてみて改めて気が付いたのは「未練がない」というニュアンス
 が先ほどの訳語候補に欠けていることでした。 桜に代表される散り際の
 美学は日本人だけのものじゃないと思うんですけどねえ。(時には危ない
 方向に向くので要注意なんだけど。)

 どうなんでしょうね、単語がないくらいだから米国人にとって今回の選挙
 後のグダグダは日本人が思うほど見苦しくないのかなあ? 精神性の差は
 なかなか理解が難しいからなあ・・・。




 2020年11月03日(火)  

【 賀状の季節に 】
我が家は祖母がこの春に亡くなったため、新年のご挨拶は
 欠礼とさせていただくことになります。私の両親も同様に
 服喪欠礼となりますので、早めの挨拶状をプリンタで印刷
 して両親に渡したところです。

 宛名書きをしながら父が「S先生はご夫婦でこの住所に住
 んでいるんだったか?」と母に確かめていたのを偶然耳に
 したのは、つい昨日のことだったのですが・・・。

 今朝の道新のお悔み欄に目を通すと、まさにそのS先生の
 訃報が掲載されていました。 父が清水沢中に在任してい
 た頃、教頭を務めていたS先生は、父より僅かに年長でし
 たのでご高齢だったことは間違いありません。  改めて
 心よりお悔やみを申し上げます。
 
 きのうもハガキを書きながら、両親が「年々出す相手先が
 減る」とため息をついていましたが、父も今年は義姉と姉
 を亡くし、兄弟の中で存命しているのは自分だけになって
 しまったので、いろいろ胸に迫るものがあるのでしょう。

 清中が旧校舎だった頃の職員も存命の方はずいぶん少なく
 なりました。 かつて9校あった中学校の記憶も、徐々に
 薄れていくのでしょう。 もう少しで千代田中の校歌編曲
 が終わり、次は清中の校歌に取りかかる予定です。 もう
 少しペースを上げて校歌の編曲に励みたいと思います。




 2020年11月01日(日)       ※ 画像は今日の天皇賞とは関係ありません
【 難読漢字 】
今日11月1日は競馬の天皇賞が行われる日。 と言っても、私は競馬は
 一度も本物を見たことがないし、馬券は買ったことはもちろん、見たこと
 すらありません。

 ですから競馬用語も全く知りませんが、新聞を読んでいた家内が「ねえ、
 牝馬は『ひんば』って読むでしょ? 牡馬は何て読むの?」と言います。

 「確か『ぼば』だったと思うよ。」「へ~、じゃあさ、これは?」
   
 「え・・・なにこれ、こんな漢字あったっけ??」

 たぶん競馬を知ってる人なら読めるのでしょうが、先ほども書いた通り
 私はそっちは全く知らないので、読みも意味も全く判りません。 すぐ
 漢和辞典で調べてみました。 正しい読みは「せんば」、去勢した牡馬
 のことだそうです。 去勢をすることで気性がおとなしくなったり体が
 柔軟になってケガをしにくくなったりするらしいですよ。
 
 それにしても漢字は難しい。 外国人が苦労するの、無理ないわ・・。