音風景・夕張 日記TOP





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2019年8月


 2019年08月16日(金)  
【 終戦の日 】
一日遅れになりましたが、昨日は「終戦の日」でした。 74年が過ぎ、
 戦争の記憶がある人は、かなり少なくなってしまいました。

 大正生まれの父に「人生で一番印象に残る日は?」と聞いてみたことがあ
 ります。 父の答えは「昭和20年8月15日」でした。

 父は旧制高校在学中、仙台で終戦を迎えました。  大空襲で焼け落ちる
 仙台市街を高台の学生寮から見たそうです。 級友に仙台市のエライ方の
 息子がいて、前日8月14日に「明日、日本は降伏する」と聞かされた時
 は「そんなことがあるものか」と大議論になったそうですが、彼の情報は
 正しく玉音放送を聴くことになりました。 快晴の日で、もう爆弾は落ち
 てこないという安心、米軍が乗り込んで来たらどうなるんだという不安、
 とりあえず明日から何をしたらいいんだという虚脱・・・真夏の溢れる
 陽光の下、何とも言えない複雑な気分だったそうです。

 実はその後「陸軍は降伏したが海軍は降伏しない。 志あるものは我々と
 蜂起の時を待て」というビラが回ってきて、父たち学生はすっかりその気
 になって、郊外で営農しながら集結していたそうです。 そこへ当時学校
 を退官したばかりの土井晩翠(「荒城の月」の作詞で有名ですね)先生が
 やってきて「宇宙の中では泡沫に過ぎない地球の上で、さらに小さな日本
 だ、アメリカだ、とこれ以上争って何になるか、未来ある君たちはもっと
 大所を見よ」と大演説を打ち、その迫力に圧倒された父たちは、解散して
 学校に戻ったそうです。 もしもそのままクーデターを起こしていたら、
 たぶん私は生まれていなかったと思いますが、74年前の終戦の日は、
 現実にそういう時代の流れのさなかにあったということでしょう。

 平和というものも、長く続くと有難味が薄れるのかもしれません。 今日
 は台風が接近中で警報が出ていますが、空から降ってくるのは雨粒だけで
 たくさん、空襲警報が鳴る日だけは二度と訪れませんように。
 



 2019年08月12日(月)  
【 昭和の店がまたひとつ 】
近くへ出かける用事ができたため、久しぶりに昔から知っていたパスタの
 店で昼食をと確かめたところ、今年6月2日で閉店していました。

 「AGRIO1979」というその店は、その名の通り1979年創業。
 ちょうど今年が創業40年でした。 平成どころか昭和の店ですが、瀟洒
 な煉瓦の外壁と、太めのパスタが印象的な店でした。

 独身のころから何度も行っていて、数年前に訪ねた時も、常連さんなのか
 店主と親しげに話しているお客さんでそこそこ混んでいたので、この先も
 当分は無くならないだろうと思ってたんですが・・・。

 最近、自宅近くのカレー蕎麦がおいしかった蕎麦店やコーヒー豆の品揃え
 がとても豊富だった店が次々と閉店し、がっかりしていたところだったの
 で追い打ちをかけられた気分です。 そのぶんまた新しい店を開拓すれば
 いいのでしょうが、それがだんだんと億劫になってしまうのが、年を取る
 ということなのかもしれません。
 



 2019年08月09日(金)
 
【 銘菓 】
NHKの連ドラは十勝が舞台となっていて、どう考えてもモデルは「柳月」だろう
 という菓子店も描かれています。 NHKだから社名や商標をそのまま使うことは
 できませんが、今日登場したお菓子も絶対「あんバタサン」がモデルでしょうね。

 家内は近くのスーパーで時々「シナモンドーナツ」を買ってきます。月に2回ほど
 定期的に販売している鹿の谷の「うさぎや」のお菓子です。 夕張市内では紅葉山
 のコンビニや確かレースイでも売っていたと思いますが、写真でご覧のように餡が
 みっしり入っていて、甘党の私のお気に入りです。 夕張の銘菓のひとつに数えて
 いいでしょう。

 あと最近のお気に入りですと「たんどら」でしょうか。 南清水沢の阿部菓子舗で
 作っている石炭をイメージした黒いどら焼きで、紅葉山の道の駅や「幸福の黄色い
 ハンカチ広場」の売店でも売っています。 お盆で夕張に墓参り、という方がおい
 ででしたら、お試しになってはいかがでしょう。




 2019年08月06日(火)  
【 折れたスタンド 】
家族用の自転車のスタンドがいきなり脱落しました。 一応大手メーカー
 製の自転車なのですが、もう20年近くも乗り続けているので、仕方のな
 いところでありましょう。

 見るとスタンドの回転軸の部分が、写真のように見事に折れておりまして
 大きな力で一気に折れたのではなく、小さい力が繰り返し加わって壊れる
 「疲労破壊」の典型だと見てとれました。

 金属に弱い力を加えても、多少変形はしますが壊れません。 なぜ壊れな
 いかというと、加えた力に応じて全く同じ大きさの力が金属内部から押し
 返すからです。 この力を、応ずる力=応力といいます。 応力は加える
 力=外力を取り去ると消えますが、実はほんのわずか:外力の数万分の1
 とか数百万分の1、金属の中に残ります。 これを残留応力といいます。

 残留応力は蓄積します。で、これが百万回とか繰り返され、蓄積した応力
 が金属の強度を超えると、最後の1回、弱い力を加えただけで金属は破壊
 してしまいます。 これが金属疲労という現象の正体です。 あの御巣鷹山
 に墜落したB747の圧力隔壁も同じように壊れたわけですね。

 この「応力」ですが、英訳はStress:ストレス。  小さなストレスでも
 何回も何回も繰り返し加え続けると、しまいには破壊につながる・・・・
 何やらサラリーマン社会の縮図を見ているようで、折れたスタンドの断面
 を見ながら、おじさんは「長い間よく頑張ったな」とつい声をかけてしま
 うのでありました。




 2019年08月04日(日)

  
  
  
【 生命体? 】
札幌芸術の森で開催されている「テオ・ヤンセン展」
 に行ってまいりました。

 TVでもこの展覧会の案内は流れていますので、名前
 は知らなくても、どういうモノが展示されているかは
 ご存知の方も多いでしょう。 だいぶ前ですが輸入車
 のCMやカタログでも見た記憶があります。

 オランダ人の作者は1948年生まれ。 工学部出身で、
 その知識を生かして「Strand-Beest」という有機的な
 動きをする構造体を作り続けています。

 写真は今回展示された12体のうちの一つで、本来は
 屋外の風力を利用して歩行するのですが、ご覧の通り
 かなり大きなものです。 高さは4m・幅9mのこの
 作品はは、まるで生命が宿っているように歩きます。

 今回は室内展示でしたので、ペットボトルに圧縮空気
 を蓄え、実際に歩行させて見せてくれました。夏休み
 中で子供たちの姿も多かったのですが、自然と歓声が
 湧き上がりました。

 百万言を費やすよりYouTUBEの動画を見ていただいた
 ほうが早いと思いますが、塩ビのパイプと結束バンド
 で作られた構造物が、まるで生きているように動く様
 は見ていて文句なく楽しいですよね。  作者いわく
 この「Strand-Beest」は菌によって人に感染し、この
 菌にかかると「Strand-Beest」が作りたくてたまらな
 くなるのだそうです。 確かにこれは見ていると作り
 たくなる・・・。 まずは机の上に乗るサイズのもの
 から挑戦してみようかな。(けっこう重症患者だ。)
 



 2019年08月01日(木)
 
【 思い切り夏 】
夏らしいといえば夏らしい厳しい暑さが続いておりますが、みなさん夏バテなどせずに
 お過ごしでいらっしゃいますか? 今日から8月です・・・。

 確かに暑いことは暑いのですが、この夏は真っ青な青空を見ていない気がしています。
 気象学的には雲量8(全天球に占める雲の面積割合が8割)までは「晴れ」だそうです
 から、右の写真の雲の量まではまだ晴れということ。 これ、気象の素人の感覚として
 は絶対に「曇り」ですよね。 ですから記録の上では晴れの日は少なくないのですが、
 カラッと晴れてギラギラした夏の太陽が・・という日もなかったような気がします。

 確かに暑いのはイヤですが、どうせなら真夏らしく真っ青な空になってほしい。 何か
 最近は古くなって透明度が落ちたビニールハウスの中にいるような、妙にこもった暑さ
 ばかりの気がして・・・どうもすっきりしないのですよ。