音風景・夕張 日記TOP





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2021年10月


 2021年10月23日(土)

 








 
【 ドリアン 】
ここ数日、ちょっとしたBGMを作ろうとしています。 私から年賀状を
 お送りしている方々はいずれお聴きになる機会があろうかと思いますが、
 このBGMではいわゆる「モード」を使おうとしています。

 少し面倒な話になりますが頭の中に鍵盤を思い浮べてください。 黒鍵を
 ひとつも使わない「ハ長調」の音階はドレミファソラシド。 誰もが聞き
 慣れた音階ですが、これをレミファソラシドレ、と弾くとドから始めた時
 と印象が変わります。 レから始めると何だか短調っぽく聞こえるんじゃ
 ないでしょうか。 これは音階の中にある半音の位置が開始音との相対で
 移動するからです。 例えばドレミファソラシド、と弾くと、音の間隔が
 半音(間に黒鍵がない)なのは、「ミとファの間&シとドの間」ですが、
 レミファソラシドレ、と弾いた時は(レをドと思って数えるので)これが
 「レとミの間&ラとシの間」に変わることになります。

 同じようにミファソラ・・、ファソラシ・・・と、始める音により音階は
 みなそれぞれ違って聞こえます。 開始音と半音位置(黒鍵のない位置)
 の相対関係がみな違うためで、これを音階の「モード」と呼んでいます。

 つまり音階は、ドから始まるものからシから始まるものまで7つのモード
 を持っていることになります。 各モードには名前が付いていて、ドから
 始まる基本モードを「イオニアン」、レから始まる「ドリアン」、ミから
 始まる「フリジアン」、以下「リディアン」「ミクソリディアン」「エオ
 リアン」「ロクリアン」となります。 頭が痛くなるかもしれませんが。

 これらは今のように音階が理論的に整理されていなかった教会音楽の時代
 に考えられた、いわば便法だったと思うのですが、これが再び脚光を浴び
 ることになったのは「モード・ジャズ」が登場したからです。この分野で
 一番有名なのは何といってもマイルス・デイビスでしょう。  YouTubeを
 検索したら代表曲「So What」が出ていましたので聴いてみて下さい。

 この曲はCのドリアンで出来ています。 鍵盤楽器がある方は曲に合わせ
 て「レミファソラシドレ」と繰り返し弾いてみれば、曲の大半が合ってし
 まうことがお判りになると思います。 Cですから楽譜には#も♭もあり
 ません。 でもドリアンはレから始まっているので、実体はDm6に相当
 します。 名前はCのドリアンなのに、実体はDm・・・厄介そうですが
 演奏者にしてみれば、Dm6と考えるより、ハ調のレ~レを演奏する気で
 吹くほうが簡単かもしれない。 実はマイルス・デイビスは次々と複雑な
 コードが進行するビ・バップが苦手で、同じ音階が続くモード・ジャズの
 方が合っていた・・・という話もあるようですけれど。

 という話ですが・・・普通「ドリアン」と聞いて思い出すのは果物のほう
 ですよね。 戦争で南方に送られた伯父が現地で食べていたそうで「凄く
 臭いらしいけど、どんな匂い?」と聞くと「そうねぇ、ウ〇コの臭い!」
 と言ってました・・・せっかくの話のオチがこんなですみませんね。




 2021年10月16日(土)  
【 『天使のはしご』公開 】
今日は10月16日。 先日来話題にしておりますが、夕張新鉱の
 事故が起こった日。 あれから40年が過ぎたことになります。

 5年前、事故後35年の節目の年に『弦楽のための哀歌』を作曲し
 ました。 今年も何か鎮魂のための曲を、と構想していました。

 お聴きになった方はお判りでしょうが『弦楽のための哀歌』は曲調
 が非常に沈鬱です。 鎮魂歌なんだから当然と言えば当然なんです
 が、曲を書いている自分自身も落ち込んできます。

 そこで今回は鎮魂歌というより賛美歌に寄せました。 光を感じる
 旋律(もちろん感受性は人それぞれですが)を何とか作ろうとして
 頭の中に描いたのが曲名にした『天使のはしご』と一般に呼ばれる
 気象現象でした。 光の階段を上るイメージを表現しようと思った
 わけです。 音源ページはこちら。 お聴きいただければ幸いです。




 2021年10月11日(月)  
【 なんか不気味 】
先月20日のこの欄で、諸外国に較べ送れていた新型コロナ感染症のワク
 チン接種状況が、だいぶ追いついてきたという話題を書きました。

 あの時の数字は9月17日時点でのものでしたが、今日付けの数字はどう
 なったかというと、右のようになりました。 前の時まだ米国にわずかに
 及んでいなかったワクチン接種完了率は、24日経った今アメリカはもち
 ろんチェコもイスラエルも抜いて、ほとんどドイツに並びました。

 見較べると判るように、アメリカはこの間に54.13%→55.86%と
 1.73%しか増えていません。 欧州各国も同様で、アメリカほどではあ
 りませんが伸びは鈍化しています。 日本は53.23%→64.32%と
 11.09%も増えたので、ほぼEU主要国並みまで追いつきました。

 国内の感染者数・重症者数も減り、緊急事態宣言も解除されたのは皆さん
 もご存知の通りですが、不気味なのは予想以上に感染者数が減ったことで
 ここまでの急減の原因は不明・・・ちょっと怖いですね。 これではもし
 次の感染拡大が起こったら何をすればいいのかわかりませんから。

 悲観的に考えれば、これから寒い時期に差しかかり暖房を使うようになる
 と換気が悪くなりがちで、これは感染症にとっては悪い要素です。さらに
 年末年始になれば(もし規制をしなければ、ですが)酒席も増えます。
 確かにワクチン接種は進みましたが、ほとんど同じ接種完了率で、総人口
 が8320万人と日本の約7割しかないドイツの今日の新規感染者は、5905人
 と日本の第5波のピークに近い数字なのです。 やっぱり不気味・・。

 まあ過剰に心配するのもなんですが、なにせ感染者減少の科学的な説明が
 できていないわけですからね。 外食も旅行もまずは慎重に様子見だな。

 そうそう、『天使のはしご』の制作は順調ですので、予定通り16日には
 公開できると思います。 ぜひお聴きいただければと思います。




 2021年10月08日(金)  
【 天使のはしご 】
これを書いている最中、背後でニュースを聞くのに流していたTVから
 あのいやな警報音が・・・一瞬身構えましたが手元の携帯電話は警報音
 を発していません。 震源が関東なので、テレビの中からは緊急警報が
 鳴りましたが、北海道は発令エリア外です。 震度5強といえば2年前
 の胆振東部地震の時に自分で体感したのと同じ強さで、恐怖感はとても
 よく判ります。 朝にならないと詳細は判りませんが、少しでも被害が
 小さいこと祈るばかりです。

 さて、まもなく迎える10月16日は、北炭夕張新鉱でガス突出事故が
 起こった日です。 あれからちょうど40年が経つんですね。

 このHPでもお聴きになれますが、事故後35年の年に『弦楽のための
 哀歌』を作曲しました。 どんどん月日が過ぎていく中で、忌まわしい
 事故の記憶も含め、炭鉱の記憶が薄れていくのは、出身者として何とも
 悔しい思いがしています。

 事故後40年の節目の今、実は新たな曲を制作しています。

 前回が非常に沈鬱な曲で、作っている自分自身がだんだん気が滅入って
 しまうほどでしたので、今回は長調で静かな曲調の短い曲にしました。
 曲名は『天使のはしご』。 天使のはしご、というのは右写真のように
 雲間からもれた光が直線で拡がる気象現象のことです。 正式な気象用
 語としては「薄明光線(はくめいこうせん)」というそうですが。

 何とか16日までには仕上げようと、現在努力中。完成したらみなさん
 にもぜひお聴き頂ければと思っています。




 2021年10月05日(火)  
【 備えの維持 】
胆振東部地震から先月で2年が過ぎました。 地震発生時はわが家も停電
 が41時間も続き、キャンプ用に20年以上も前に買った発電機が大活躍
 しました。

 発電機はエンジンを使っていますから、定期的に動かさないと不具合の元
 ですし、エンジンオイルの交換も必要です。 そういえばエンジンオイル
 って地震の前から交換していなかったな・・・ということで今日はオイル
 交換をすることにしました。

 まず古いオイルの処理の準備を、ということで〇mazonで廃油吸収パック
 を買いました。 もちろんエンジンオイルも購入。

 でもエンジンオイル用の廃油パックは一番小さいのでも2.5ℓ用。 私の
 発電機のオイル量は0.25ℓ。 まあ元々バイクや自動車用ですからね、
 このくらいは必要なんでしょうけど、発電機には大きすぎます。

 またエンジンオイルもホームセンターでは1ℓ単位。 これまた多すぎる
 んですが、仕方ありません。

 オイルは生もので開封したら酸化しますから、できるだけ早く使ったほう
 がいい。 そこでエンジンオイルを2回交換しました。 まず古いオイル
 を抜くのですが、どうしても排出しきれないオイルが残ります。 そこで
 一度オイルを交換して10分ほど運転し、残ったオイルを新しいオイルで
 洗い流してから、もう一度新しいオイルに交換します。 これでオイルは
 かなり清浄な状態になるはずです。 フラッシングというやつですね。

 乗用車も毎回これをすれば完璧なんですが、オイル量が桁違いなのでお金
 がかかりますからそうそうやってられません。今回は廃油パックもオイル
 も多すぎるので逆に無駄が減って良かったです。

 地震の時には「備えあれば憂いなし」を実感しましたから、備えの維持も
 万全にね、というところでしょうか。 これでしばらく安心かな。




 2021年10月01日(金)  
【 カウント 】
今日から10月。 今年も残すところ1/4になりました。そろそろ年末
 へのカウントダウンの気配が聞こえてくる時季です。

 カウントといえば、先日家族で話題になったのが日本語の数の数え方。
 ただ一二三四・・・と数える場合はまだしも、数える対象によって単位が
 変わる場合はとても厄介です。 「外国の人に数え方を教えるのはすごく
 大変みたいよ」ということで。

 まず単位そのものが難しい。 個・人・台・枚などよく使う単位は簡単に
 出てきますが、箪笥を数える「棹(さお)」や、印鑑を数える「顆(か)
 なんかは日本人でもなかなか出てきませんよね。

 次に発音です。 ボーリングのピンを外国の人に数えてもらうと「1の時
 は『いっぽん』と数えます」「じゃあ2は『にっぽん』ですね?」「いい
 え、2は『にほん』です」「では3は『さんほん』ですか?」「いいえ、
 3は『さんぼん』です」「それじゃあ4は『よんぼん』?」「いえ、4は
 『よんほん』です」「次はまた『ごぼん』?」「いいえ5も『ごほん』で
 す」「では6からは『ろくほん』ですか?」「いいえ、6は『ろっぽん』
 です」「日本語、どんな順番? ぜんぜんワカリマセン!」・・言われて
 みれば確かに規則性はないですね、何の気無しに使ってますけど。

 漢字とカナを併用する日本語の習得は、外国の人にはもともとハードルが
 高いそうですが、こんなところにも難しさがあるんですね。 年末がだん
 だん近づいてきましたが、色んなものをカウントダウンしてみると、また
 新しい発見があるかもしれませんよ。