音風景・夕張 日記TOP




2022年04月


 2022年04月26日(火)
 
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【 昭和の残り香 】
先日、排水槽&配管が壊れまして、予定外の出費にショックを受けていた
 ところ、今度は冷蔵庫がダメになりました。 なんで重なるかな・・・。

 確認してみると17年前に購入したもので、修理しようにも今では部品も
 手に入りません。 仕方なく買い替えることになりました。

 この冷蔵庫はご覧の通り「National」のマークが付いています。 ご存知
 の通り、現在は輸出用のブランド名だった「Panasonic」に社名を統一。
 何となく昭和の残り香を感じる「National」のほうが、誠実なイメージで
 私は好きだったんだけどな。

 二年ほど前に洗濯機が壊れ、続いてヘアドライヤーと今度の冷蔵庫が壊れ
 これで我が家から「National」の製品は姿を消しました。何だかちょっと
 淋しい気もします。

 ちなみに新しい冷蔵庫は「HITACHI」。こちらは社名を変えてない(笑)。
 日本生産というのがセールスポイントになってしまったのが悲しいなあ。




 2022年04月17日(日)
 
  たぶん登川鉱の石炭だと思う。

【 再入手不可 】
あんなに積もっていた雪も、昨日最後に残っていた庭の隅のが消え
 家の周りを見渡す範囲から消えました。 太陽のエネルギーは偉大
 ですね。

 水は1℃温度を上げるのに1kg あたり1k㎈必要ですが、氷が水に
 なる時には足踏みをします。1℃の氷を1℃の水にしようとすると
 全部が水になるまで温度は上がりません。(小学校で習いましたよ
 ね。) この間は加熱した効果が現れず、加えた熱が潜んだ状態に
 なるので、これを潜熱といいます。 氷が水になる時の潜熱は1kg
 あたり88k㎈もあります。 1t(1000kg)なら88000k㎈。
 灯油の発熱量が1kg あたり約8700k㎈ですから、氷や雪を灯油
 で0℃の水にするだけで、100%熱を利用できても10kgほどの
 灯油が必要です。 実際にはボイラーなどでは60%程度しか熱を
 利用できないし灯油は比重が軽いので、体積にすれば20Lほどの
 灯油が必要になります。 つまり1t融かすごとにポリタン1つ。
 排雪に使う大型ダンプ2台で灯油のホームタンクが空になります。
 太陽はこれを毎年やってくれるわけです。 凄いエネルギーだよな
 ・・・などと電卓を叩いてる私もたいがいだとは思いますけど。

 母が荷物を整理していたら写真の置物が出てきました。夕張時代に
 縁者から頂いたものだと思います。 これは長辺20cmくらいの
 ものですが、昔実家の玄関には50cmくらいのものが置いてあり
 ました。 夕張出身者はお持ちの方も多いと思いますが、言うまで
 もなく再入手は不可能。 大事に残したいと思います。




 2022年04月10日(日)
【 7000割れ 】
テレビや新聞でも伝えられている通り、先月末の統計で夕張市の人口がついに7000人を割りました。 6959人
 という数字は、財政破綻を発表した2006年秋の国勢調査の数字:13045人の半分より少し多いだけです。

 下のグラフの右端が22年3月末ですが、どこかに明かな変曲点があるわけでもなく、人口はずっと同じ調子で減少し
 ていることが判ります。 何度も書きましたが、1990年に夕張から最後の炭鉱が無くなって以来、グラフは傾きを
 変化させることなく一直線に下がり続けています。 財政破綻の時も傾きは変わりませんでした。 根本的には炭鉱と
 いう基幹産業を失ない、それに代わる産業が育たなかった・・・原因はそれに尽きると思います。

 地区ごとの詳細な人口は、夕張市HPに資料が公開されていますのでご覧ください。 人口が最も多いのは清水沢地区
 (清水沢・南清水沢)の2576人。 本庁(本町ではありません)として合計されている、鹿の谷から北の全地区と
 富野を合わせた人口は1311人に過ぎません。 市役所庁舎の移転計画もあるらしいですが、南北に長い夕張市内に
 少ない人口が分散していてはライフラインや冬の除雪など維持経費だけが増えてしまいます。 新しい産業を興せない
 限り、どこかに人口を集中させないとマチが成り立たないかもしれませんね・・・。 






 2022年04月04日(月)
 
 主翼の取付位置が高い高翼機なのが貨物機らしい。

【 あのヒコーキも 】
ウクライナで多くの人命が今も失われ続けている昨今、あまり呑気
 な話題を書くと怒られそうですが、今回の戦争の被害の一つとして
 個人的に残念に思っているのは、写真の航空機がどうやら破壊され
 てしまったらしいということです。

 ソ連時代の航空機製造会社「アントノフ」は、キエフ近郊に工場が
 ありました。 そこで製造された機体の一つが「An-225」で
 世界最大の貨物機でした。 製造機数はこの1機だけです。

 実は作曲家協会の仲間に飛行機好きの方がいらっしゃって、右の写
 真も、2020年10月に「An-225」が千歳空港に飛来した時に
 撮影したものを送っていただきました。 巨大な機体なので道内で
 この機が着陸できるのは新千歳空港だけだと思います。

 この写真からは判りづらいですが、この飛行機は6発のジェット・
 エンジンを持ち、B-747(ジャンボジェット)より更に一回り
 大きい機体を浮揚させます。 写真では比較対象物がないのでピン
 と来ないかもしれませんが、想像を絶する大きさです。

 An-225は軍用機ではありません。たたの民生用貨物機です。
 航空機の歴史に残るであろう技術遺産なのに全く残念なことです。
 
 言うまでもなく物的被害と違って、人的被害は取り返し不能です。
 今はとにかく世界が現状を正確に知らなくてはいけません。 戦争
 を直接止める手立てがないのなら、まずは国連などが、できるだけ
 早く偏向のない目で実態を調査し世界に知らせることで、全世界的
 な反戦世論を形成してほしいと心から思います。




 2022年04月01日(金)
 
 札幌市の3回目ワクチン接種状況
  ( 2022年3月31日現在 )

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【 リバウンド? 】
今日から4月。 ここ数日気温が高めの日が続いたせいか積雪の量もほぼ
 昨年と同じくらいになりました。 季節は本格的な春、という感じです。

 ウクライナの戦争も心配ですが、より身近なところでは新型コロナ感染症
 の感染者数がどうも再び増加してきているのが気がかりです。 道内での
 一日の感染者数が2千人・札幌市が千人を超す日があって、とても安心で
 きる状態ではありません。

 目下のところマスク着用や手洗いとうがい・換気をする・人ごみを避ける
 といった相変わらずの「個人的注意」の他は、海外製のワクチンに頼るし
 か能動的な対策がない状態がずっと続いております。

 ではそのワクチン接種はどれくらい進んでいるかといえば、例えば札幌市
 の状況(3月31日現在)は右の写真の通りです。  70代以上の方に
 ついては概ね80%以上が接種を済ませていますが、65~69歳は一気
 に下がって68.6%、60~64歳では47.5%と未だ低率です。

 これが50代になると32.4%、40代になると20.7%でしかありま
 せん。 これではとてもオミクロン株を防ぐことはできないでしょう。

 これは確かに対象者の中に3回目の接種に否定的な人がいることもあるで
 しょうが、そもそも接種券が送られてきていないので接種したくてもでき
 ない、という実態があるからではないでしょうか。

 そもそも札幌市の場合、接種券の送付は2回目の接種から6カ月を経過し
 た人から順に送付していますが、では5カ月しか経っていない人は安全な
 んでしょうか? そこに機械的に線を引くこと自体が無意味ですし、接種
 券番号は3回目も2回目と同じなんですから、新たな券なしでワクチンを
 打てるシステムだって、いくらでもできそうですよね。

 確かにネット環境のないお年寄りには紙が必要かもしれませんが、スマホ
 全盛のこの時代に全く非効率なことをしていませんか??

 一言でいえば、行政側は本気でワクチン接種を急ぐ気がないのでしょう。
 私の友人でも「早くワクチンを打ちたいんだけど、未だに接種券が届かな
 い」という人がいます。 経過月数など5か月でも6か月でも幅があって
 いいし、接種券が無くても希望者にどんどん接種してもらうほうが、より
 早く低コストで接種が進むと思うんですけどね。

 正直なところ、ワクチンを全員が打ったところで、完全にコロナが沈静化
 するか最近は疑問に思っておりますが、かといって他に能動的な対策も見
 当たりません。 このままリバウンドされるのは、やはり危険です。

 やっぱり台湾のように、若く柔軟な頭脳を持った人に、制度作りから任せ
 ないと、ずっとこんな調子なんだろうな・・・。