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2022年03月


 2022年03月27日(日)
 
 今年(2022年3月27日)の残雪


 
 昨年(2021年3月27日)の残雪 -
【 今となってみれば 】
ここ数日一気に融雪が進み、札幌の平地の積雪はピーク時に平年の倍近く
 あったのですが、今は41cmと平年の24%増し程度です。

 私は毎年、今日3月27日に家の前で定点撮影をしていて、今日も撮影し
 たのですが、昨年と比べると右の写真の通りで、確かに平年より雪が少な
 かった昨年と比べれば残雪は多いですが、今となってみれば驚くほど多い
 というほどではりません。 四~五日ぶんの差ではないでしょうか。

 今年は運動も兼ねけっこう積極的にに雪割りをしたので、写真には写って
 いませんが、ちょうど写真の背後の雪山などは昨年よりむしろ早く消えた
 くらいです。 手をかければかなり早く無くなるものですね。

 
 コロナは感染減少が止まり横ばい状態のように見えます。 前回も書きま
 したが、ワクチンの3回目接種だけに頼っていて本当に大丈夫なのか、韓
 国の状況を見ていると不安を覚えます。 いまだ認可が下りていない経口
 治療薬をもっと急がせるとか、もう少し真剣に取り組んでほしいものだと
 思います。 今回のコロナ感染症の件で厚生労働省という役所が、如何に
 硬直した組織かということが良く判りました。 いつでも平時と同じ対応
 しかしないから何もかも後手に回るのです。 結局「責任を取れるだけの
 人物」がいないのでしょうね・・・。

 
 ウクライナの、これはもう「戦争」と呼んでいいと思いますが、膠着状態
 に陥りつつあります。 外交によらず、罪のない民間人が平和に暮らして
 いる国に武力で攻め込んだのですから、これはもうどう言い繕っても暴挙
 としか言いようもありません。 翻ってみれば日本も先の戦争の前は外交
 に失敗し、国連からも脱退した挙句に真珠湾攻撃へと突き進みました。

 平和の維持は簡単ではありません。 最近は「日本もいつどうなるか判ら
 ない」という危機意識を煽り、軍備増強や憲法改正を口にする流れも散見
 します。 非核・非武装による平和を口にすると「そんなお花畑みたいな
 考え方では生き抜けない」と批判されます。 しかし相手が武器を持つな
 らこちらも、というのでは永久に戦争は無くなりません。 武力による抑
 止なんて嘘っぱちです。 武力があれば為政者の一声で戦争が始まるのは
 現に今のロシアで起こっているし、戦前の日本軍だってそうだったじゃあ
 りませんか。 増強するなら軍備より外交力でしょ。

 じゃあ日本の外交力が戦前よりも身に付いたかというと、悲しいほど増し
 ていない感じがします。 今こそ有事に備え、話合いで周囲を説得する力
 を磨いてほしいと思いますし、同盟国と協調して世界的な世論を形成する
 努力を重ねてほしいと心から願っています。




 2022年03月24日(木)
 
 -
【 春の足音は近づいたけど 】
日本酒の「獺祭(だっさい)」をいただきました。 山口県岩国の酒蔵・
 「旭酒造」が製造するこの大吟醸は、根っからの日本酒党の方々の間では
 評価が分かれるようですが、和洋いずれの食事とも合う酒だと思います。

 だいぶ前に自動車雑誌で紹介されこの酒を知ったのですが、北海道で入手
 できるようになったのはこの十数年くらいでしょうか。 近年はサミット
 の際に各国首脳に贈られたりして知名度を上げました。

 何が気に入っているかって、このお酒は徹底的に理詰めで作られている点
 で、酒蔵には杜氏もいません。 ビルの中にある温度も湿度も管理された
 醸造室の中で、頻繁に測定をしながら発酵させていきます。 この会社で
 はアルコールを加えた普通酒は作らず、精米率が50%以下の大吟醸しか
 作っていません。 私はこの酒の味も好きですが、徹底した製造の姿勢に
 も共感していて、自分でも時々購入しては飲んでいます。


 桜の下でおいしい酒を今年こそ飲めるといいのですが、新型コロナ感染症
 はなかなか落ち着きません。 今日も道内では2千人を超す新規感染者が
 出てしまいました。 わが家は全員3回目のワクチン接種が済みましたが
 道内の3回目のワクチン接種率は23日時点で35.4%に過ぎません。

 それに不安なのは既に3回目のワクチン接種率が63%近い韓国が爆発的
 に新規感染者が増えていることです。今日の新規感染者は395598人・死者
 は470人ですが、韓国の総人口は5178万人(2020年)、日本の人口
 は1億2580万人(同)ですから2.43分の1。 つまり韓国の今日の
 感染状況は日本に換算すれば、新規感染者が96万人・死者が1142人
 に相当します。 まあ感染者数はPCR検査数の違いもあるかもしれませ
 んが、死者の数は間違いなく危機的だと思います。

 今の日本には「気をつける」以外の対策はワクチン接種しかありません。
 3回目の接種が進む韓国の現状は、このワクチンに頼っている日本の感染
 対策に?マークを付けませんか? 「日本は大丈夫」というなら韓国の現
 状をしっかり分析すべきだと思いますし、塩野義が進める経口治療薬のよ
 うに、ワクチン以外の対策を早急に準備すべきだと思ったりしています。

 まだ札幌は平地に60cm以上の積雪があり、気象学的な春もまだまだで
 すが、心の春のほうも早いとこ訪れてほしいものですよね。




 2022年03月06日(日)
 
 チャイコフスキーもショスタコービッチも
 リムスキーコルサコフもみんなダメなの?
-
【 坊主憎けりゃ 】
明石フィルハーモニー管弦楽団は、3月21日に開催予定の定期演奏会の
 プログラムの変更を発表しました。 

 会の最後に演奏するはずだったチャイコフスキーの序曲「1812年」を
 シベリウスの交響詩「フィンランディア」に変更するというのです。

 ご存知の方も多いと思いますが、「1812年」はナポレオンとの戦いに
 勝利したいわばロシアの「祝勝曲」です。 対する「フィンランディア」
 はロシアの圧政から独立したフィンランドを象徴する曲。 地元の謡曲の
 メロディをアレンジして取入れ、ロシア帝政下で演奏禁止だった曲です。
 2曲の背景は完全に真逆といえるでしょう。

 最終的には楽団内でかなり議論しこの決定となったそうです。 もちろん
 「曲に罪はない」という意見もあったのですが、「この時期に曲の背景に
 はあまりに抵抗がある」ということで曲の差替えが決まりました。

 戦時中の日本がそうだったように、戦時下では往々にして相手国の全てを
 否定します。 日本でもつい先日NHKの朝ドラで描かれたばかりですが
 ジャズは戦時中は「敵性音楽」でした。 そもそも英語が使えません。
 「坊主憎けりゃ袈裟までも」の典型で、まったく馬鹿げた話です。

 今回の「1812年」の件は楽団の方が議論して決めた結果です。それに
 ついて色々な見方はできますが、根本に遡れば戦争さえなければそもそも
 この議論そのものが不必要だったのです。

 もうだいぶ前になりますが「マーフィーの法則」という本がベストセラー
 になったことがあります。 ちょっと世を斜めに見た格言・箴言を集めた
 本ですが、今でも私の記憶に残っている一文があります。
  「一樽の汚水に一滴のワインを垂らせば、それは汚水である。
   一樽のワインに一滴の汚水を垂らせば、それは汚水である。」
 ほんの一握りの為政者の狂信のために、世界が汚れた水にまみれてしまう
 ことを本当に残念に思います。




 2022年03月01日(火)  
  国土地理院WEBサイトより +マークの座標と標高が左下に表示される
【 高低差 】
今日から3月。 札幌をはじめ道央各地は平年
 より何割も多い雪に覆われていますが、着実に
 春は近づいてきました。

 国土地理院のWEBサイトの中に、カーソルを
 当てた地点の座標と標高が表示されるページ
 見つけました。

 ふだん生活していて「標高」を意識することは
 なかなかありませんが、いざ調べ始めてみると
 これがなかなか面白いんです。

 例えば北高(現・合宿の里ひまわり)の玄関前
 にカーソルを当てると317.0mでした。

 高校時代の通学ルートを辿ってみると
  鹿ノ谷駅前:277.1m
  線路下道路:266.9m
  北高バス停:289.2m
 となっていました。 つまり駅を出て石の倉庫
 の脇を通って坂を下り線路の下の道に出た所で
 約10m下り、そこから少しずつ上り坂になり
 最終的に北高の玄関前まで約50m上るという
 高低差になっています。

 従って毎日通学の往復で約60mの高さを上り
 下りしていたことに・・・15階のビルの高さ
 くらいですか。 水平移動距離も1.3kmほど
 ありましたから、中々の運動量でした。
 
 ついでに北高の全校マラソンのコースも辿って
 みました。 スタート地点は学校の下の教会が
 あった通りで、標高は292.7m。 折り返し
 の丁未のバス停は約413mですから、標高差
 は約120m・水平距離は約5.5kmです。

 スタートすると往路はこの高低差をずっと上り
 復路はずっと下ります。 こうして11kmで
 120m上り下りして、膝が抜けかけて辿りつ
 いたゴールは、スタート地点じゃなくて坂の上
 の玄関前・・・24mも上った先にあります。
 今思えば何ともドSなコース設定ですよね。

 沼の沢の実家も調べたら約177m。 札幌の
 JRタワーのてっぺんとほぼ同じ高さでした。

 みなさんもあちこち調べてみると意外な発見が
 あるかもしれませんよ。