音風景・夕張 日記TOP




2024年06月


 2024年06月28日(金)
 
   
【 遠ざかる記憶 】
2019年春の夕張線の廃線から5年、沼ノ沢駅が解体されたと聞きました。 すでに
 清水沢駅も解体されていますし、鉄道の記憶が夕張からどんどん消えていっています。
 夕張に鉄道があった記憶が、どんどん遠ざかる気がします。(って、まだ紅葉山までは
 鉄道はあるけどね・・)

 春から夕張市石炭博物館では「夕張鉄道創立100年」という企画展を開いています。
 タイトル通り、夕鉄は今年創立100年:1924年創立だそうです。道内には他にも鉄道
 会社として創立したけれど、今はバス部門しか残っていないという会社があり、例えば
 1915年創立の「じょうてつ(定山渓鉄道)」や1926年創立の「旭川電気軌道」などの名
 を挙げることができますが、いずれも昭和中期に鉄道事業から撤退してしまいました。

 鉄道は大量の人や物資を効率よく運ぶことができますが、半面「大量に運ばないと事業
 として成立しない」ことが弱みでもあります。 往時の夕張のように石炭という大量の
 積荷があったり、東海道新幹線のように大都市間の往来に使ったりしなければ、商業的
 には成り立たないのは最初から判っています。 ですからもし鉄道事業だけで地方路線
 を成立させるには、会社を大きくして儲かる路線で赤字路線を補うしかありません。
 国鉄を解体し分社民営化した時点で、いずれ赤字路線を切り捨てなければならなくなる
 ことは容易に想像できたはずです。

 ただ自治体側にしてみれば、「駅」が無くなることは単純に「バスに転換すればいい」
 ということでは済まされないことだと思います。 何というか過疎化の象徴というか、
 言葉は悪いけれど住民心理的にも文化的にも「劣化の象徴」になってしまう気がする。

 写真は廃線となる前年に夕張線に乗車した時のものです。 廃線が近くなると、きっと
 混雑すると思い前の年の平日に乗ってみましたが、やはり空席が目立ちました。 写真
 のトランクは登川駅の駅長だった祖父の形見で、最後にもう一度列車で運んであげよう
 と思い持って来たのですが、道内各地を転勤してきた祖父が、今の北海道の鉄路の有様
 を見たら、がっかりするより先に激怒するだろうなあ・・・。




 2024年06月25日(火)
 

   
【 たまには生の楽器も 】
ふと気が付けば最近は触れるもの何もかもが電気が必要な物ばかりになっていて
 ハガキ一枚書くのも(これは悪筆であることもあって)PCとプリンターですし
 楽譜にしてもかなり前からパソコンで書くようになりました。 

 まあ電気電子化することで今までできなかったことが可能になったりすることも
 多いですから、それはそれで良しとしても、やはり楽器くらいはもう少し生の音
 に触れてもいいんじゃないか?と思うようになりまして。

 そんなわけでトランペットを買ってみました。 私も吹奏楽の経験者とはいえ、
 トロンボーンやユーフォニウム(最近はユーフォニアムと表記するようです)と
 いう中低音の楽器だったので勝手はだいぶ違います。体力的にも年々衰えている
 ので、どこまでモノになるか判りませんが、基礎練習から少しずつやってます。
 高校生の頃いやでしょうがなかった基礎練習が、この年になるとそう嫌じゃない
 というか、それも何だか楽しい気がしてくるのは自分でも少し不思議です。

 そうそう、「そんな気まぐれに大枚をはたいて・・」とお思いの方もおいでかも
 しれませんが、写真でそこそこ立派に見えるこのトランペット、いつも利用して
 いるネットの楽器店のオリジナル商品で実は樹脂製、価格は何と¥12800!
 こんな値段ですが、記憶に残る北高吹奏楽部の備品のトランペットより、よほど
 ちゃんとしてる気が・・・いい時代になったなあ。




 2024年06月13日(木)
 

   
【 返礼品 】
毎年この時季になると「ふるさと納税」の返礼品が届きます。 夕張メロンにはまだ少し
 早いですが、なかなか美味しいのが北沢食品の「豆の缶詰」です。

 はな豆やとら豆など、それぞれの単品の箱もありますし、3種類の詰め合わせもあって、
 何しろメロンと違って日持ちがしますから、食事の付け合わせなどで毎年けっこう長い間
 楽しんでいます。

 夕張メロンのほうもそろそろ届くころなので、これからしばらくは「夕張の味」に浸りた
 いと思います。




 2024年06月01日(土)
 


【 ぴたりとは収まらぬ 】
6月になりました。北海道では一年で一番
 良い季節です。・・・のはずなんですが、
 ここ数日間は寒い日が続いていて、我が家
 もまだ時々ストーブを使っています。

 昨年5月、新型コロナ感染症が5類に移行
 して感染者数も定点把握の数値のみの発表
 になりましたが、個人的に全数把握の数字
 を推定(換算)する作業は続けています。

 最新の数字は毎週木曜日に発表されるので
 すが、5月26日現在の感染者数(感染者
 全数の推定値)は、全道で一日910人、
 札幌市だけで同337人となっています。

 これは危機的状況ではありませんが、では
 安心できるかというと、そうはいかないと
 いうところでしょう。 罹患時の危険度も
 後遺症の重さもまだ解決してはいません。
 ほとほと嫌気がさしているところではあり
 ますが、完全に収束するまで年単位で根気
 よく注意するしかなさそうですね。