音風景・夕張

ユーパロ谷 気まぐれ日記


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2009年 7月


 2009年 7月28日 (火)





 【 蝦夷梅雨 】
 この7月の北海道の天気は異常で、各地とも日照が少なく降水量が例年の3倍以上という、まるで梅雨
 の最中のような毎日が続いています。 本日も曇天、鬱陶しいことこのうえありません。

 現在、平行して三曲ほど新しい曲を制作しているのですが、いくら電子楽器とはいえ、シンセも最終的
 にはスピーカーのコーン紙を振るわせて音にするので、やっぱり湿度が高いと今ひとつ音が抜けません。
 
 まあ音の抜けが多少悪くなっても大したことはありませんが、農家の方なんかはダイレクトに作柄に影
 響が出るでしょうから、気が気ではないと思います。 夕張メロン、大丈夫なんでしょうか・・・?
 お盆の前後は、帰省や墓参りで家族が集まる機会が増え、野菜や果物販売の書き入れ時ですから、な
 んとかその前に日照が戻ってきてくれればいいと思います。

  PS:と書いた翌日(29日)の道新朝刊の一面は日照不足による農作物被害のニュース。 
     予想の事態とはいえ残念です。  今日も曇天だったけれど、早いところ太陽に戻ってもらわないと・・・。

 



 2009年 7月25日 (土)
 【 ヒアルロン酸 】
 父が最近膝痛に悩まされています。 父は大正生まれですから膝くらい痛くもなるでしょうが、当人は
 そうも言っておられず「ヒアルロン酸」の錠剤でも飲んでみようか、などと申しております。 確かに
 関節にヒアルロン酸が必要なことは事実ですから、父がそう思う気持ちもわかります。

 しかし「ヒアルロン酸を飲む」ことには私は前から疑問を抱いていました。 化学はそんなに得意では
 ありませんが、ヒアルロン酸は多糖類といって分子が巨大なはず。 ですからそのままだと胃や腸から
 吸収されるはずがないんです。 もし吸収される大きさまで(たぶんアミノ酸まで)分解してしまうと、
 それはもうヒアルロン酸ではないし、体内でもう一度ヒアルロン酸に戻りもしないと思うんですね。

 痛みがひどくなってきた父は整形外科へ。 病院では両膝にヒアルロン酸の注射を打たれたそうです。
 父がお医者さんに「これ、飲んだら効きますか?」って聞いてみたところ、答えはやはり私の理解どお
 りでした。 「最近よく聞かれるんですが、ヒアルロン酸は飲んでも効かないと思いますよ」と笑って
 おられたそうで、理由も私の理解どおりでした。  商品としてテレビでCMもよく見ますが、医学的
 根拠は?だということのようです。 CMの商品が食品扱いか薬品扱いか知りませんが、安いものでは
 ないようですから、どうかよくお考えになってからご購入を。
 
 ちなみに私の身内の皮膚科医によれば、全く同じ理由でコラーゲンも、口から摂取したり肌に塗ったり
 しても全く吸収されないそうで、唯一の手段は必要な患部への注射だけだそうです。 

 女性のみなさん、残念ながらフカヒレをいくら食べても医学的にはお肌はつるつるにならない・・って
 ことのようですよ・・・。



 2009年 7月22日 (水)
 【 Eclipse Rhapsody(日食狂詩曲) 】
 今日は全国的に日食が見られる日。 北海道では南の島のように皆既日食とはいきませんが、午前11
 時過ぎに最大で半分ほど太陽が欠けるというので、私もその時間に空を見上げたのですが、残念ながら
 曇天で何も判りませんでした。 直接太陽を観測できなくても、少しは暗く感じるかなとも思ったので
 すが、こちらもほとんど体感できず。 テレビで大騒ぎするほどの経験はできませんでした。

 考えて見れば太陽が半分欠けるというのは、カメラの絞り(F値)が2段変わる程度。 写真の知識の
 ある方ならお判りでしょうが、F5.6→F11とかF8→F16というくらいの差ですから、そんなに
 はっきり薄暗くなるほどじゃないですよね。 過度に期待するほうが間違いでした。

 次に日本国内で皆既日食が観測できるのは26年後だそうです。 平均寿命ってやつから考えるに、私
 が「次」を見られるかどうかは怪しい・・・。 そう考えれば今日の空模様、ほんと残念でありました。
 



 2009年 7月20日 (月)

   メロン・オーケストラの演奏
 


    市民吹奏楽団の演奏
 【 市民会館へ 】
 以前も書きましたが、今日は夕張で「メロン・オーケストラ」のコンサートがあ
 りまして、聴きに行ってまいりました。

 幸い昨日までの悪天候も回復してまずまずの天気で、オーケストラと地元の吹奏
 楽団の演奏を聴かせていただきました。 私も経験がありますが、演奏会を開く
 というのは相当大変な作業で、今まで4回続けてこられるにはかなりの情熱が必
 要だったのではと思います。 ぜひ来年も開催されますよう願っています。

 昼前に到着したので、昨年と同様に「吉野家」で蕎麦を食べ、市民会館の食堂で
 売っていた「シナモン・ドーナツ」(1パック6個入¥510)を買って帰って
 きました。 あとでゆっくり食べようと思います。



 2009年 7月18日 (土)




   NASA公式発表の物議を醸した写真。
   確かにカメラは・・・構えてないですよね。


 【 カプリコン 1 】
 だいぶ古い話になってしまいますが、こういう名の映画をご存知でしょうか。
 火星着陸に出発したはずの三人の飛行士は、実はトラブルで飛び立てず、事実を
 隠すために隔離されたスタジオから捏造した映像を送るはめになります。 とこ
 ろが、更にトラブルが起こり政府は計画の失敗を伝えるしかなくなり、真実を知
 る三人を抹殺しようとします。 彼らが生き残る道は逃げてマスコミに知らせる
 ことだけ。 必死の逃亡劇が始まるのですが・・・というお話。

 日本時間で1969年7月21日。 アポロ11号が人類初の月面着陸に成功し
 ました。 まもなく40年が過ぎますが、私が今でも覚えているのは、人類初の
 月への一歩を踏み出そうと、着陸船の梯子を降りるアームストロング船長の姿が
 
月面側から撮影されていたこと。 「最初の一歩は、カメラを持った人のほうだ
 ろ」と思った私は相当屈曲したお子様だったんでありましょう、たぶん。

 その後も、当時の誘導コンピュータの能力やら制御技術の水準からすると、例の
 カプリコン1さながら、実は月には行ってないんじゃないの、という疑義が再三
 登場しています。 有名なのは12号のNASA発表写真(右)で、月面を歩く飛
 行士の宇宙服のバイザーにもう一人の飛行士が写っているものです。 月に降り
 られるのは二人だけ。 持ち込んでいるカメラにセルフタイマーはないんですか
 ら、この写真を撮影するには、相手がカメラを構えていなければなりません。
 しかし映り込んでいる飛行士はカメラを構えていない。 では撮影したのは誰?

 道新にNASAが月周回軌道からアポロ11号の着陸船の残骸を撮影した、とい
 う記事が出ていました。 地球なら軍事衛星で地上の詳細な(女性のブラジャー
 のサイズまで判るんだそうで)映像を捉えられる現代の技術をもって邪魔な大気
 のない月で撮影したにしては、えらくボケた写真だよなあ、などとそれでも邪推
 してしまう私。 どこかの第三国の宇宙関係のみなさん、アポロの残骸のクリア
 な写真を撮影&公開して、積年の疑いを晴らしてくれませんか・・・。



 2009年 7月16日 (木)



   「LEGO」ブロックのような外観ですが
   これでもれっきとしたステレオ再生です。


 【 増えるアクセサリ− 】
 使い慣れてくると手放せないiPod。 音楽はもちろんビデオや写真、住所録まで
 入っているので使用頻度は高く、ついつい周辺機器も増えてきてしまいます。

 最初はクルマではFM発信してラジオで聞いていましたが、街中では雑音が多く
 トラック無線などにも弱いので、最近はカセットテープに線が付いたアダプタを
 使っています。 音質はやや落ちますが、ノイズとは無縁です。 まあイマドキ
 カセットステレオ付のクルマに乗ってる人はだいぶ減ったでしょうが。

 で、ついこの間買ったのが右の写真の簡易スピーカー。  iPodを人に聞かせる
 機会が意外と多くて、その度にヘッドホンをかけてもらうのもなんだし、再生機
 をいつも持って歩くのは邪魔だし・・・ということで、購入しました。 電池が
 不要というのが気に入ったし、値段も千円台で壊れても惜しくない。 まあ音質
 は望むべくもありませんが、これで用が足りる場面は多そうです。 



 2009年 7月15日 (水)
 【 時給 】
 赤ジュウタンの上を歩いてらっしゃるセンセイ方、時給にしてどれくらいもらっているんでしょうね。
 労働基準法の最低賃金よりは絶対高いでだろうなあ。

 どなたも何の審議もしてらっしゃらないようですが、まだ国会は会期中じゃなかったでしたっけ? 
 何だかこっちまでついそのことを忘れそうになるけれど。

 世のサラリーマンの平均からみれば、何倍も給料をもらっておいでだし(その分、金もかかるんだ、と
 よく仰いますが、政治に金がかかるようにしたのもあなたたちでしょ。)、確か国会会期中は、別に日
 額単位で手当金も出るんじゃなかったかな。 センセイたち、全部で何人おいででしたっけ?

 世の中、最低賃金も支払われない業界がゴマンとあります。 117億円もかけて殿堂を作るとかいう
 アニメの業界だって、明らかな労働基準法違反の低賃金が常態化している業界のひとつです。 例えば
 入社後の研修期間中は無給って・・・おかしいでしょ、普通。  そういう所が判っていて、それでも
 ハコ物に117億円かけることに疑念を持たないんでしょうかね。

 これは与野党ともにですが、せめて。  国会の会期中に党内の紛争以外に何の仕事もしないんなら、
 さっさと解散して国会もやめてくださいな。 この節、馬鹿馬鹿しいくらい無駄な出費なんですから。



 2009年 7月11日 (土)
 【 発想法 】
 北海道新聞で川喜田(かわきた)二郎さんの死が伝えられました。 89歳だそうです。

 もう40年以上前ですが、岩波の新書で川喜田さんの書かれた「発想法」という本を読みました。 
 以来この本は私の思考パターンそのものに大きな影響を与え続けてきました。 私にとって川喜田さん
 はそれこそバイブルの著者みたいな人であります。

 最も私が印象的だったのは、分類法のくだりです。
 本の中で物事を分類するやり方には、帰納的な考え方と演繹(えんえき)的な考え方がある、とありま
 す。 例えばランダムな単語の書かれた沢山のカードを分類するとしましょう。 帰納法では、まず共
 通性を感じたカードで小グループを作ります。 グループは幾つできても良いし何度やり直しても良い、
 またどこにも入らないと感じるカード(川喜田さんは「離れ猿」と呼んでましたが)が出ても、無理に
 どこかへ入れようとせず、まずは一旦全てのカードを分類します。 そして共通すると感じた何かを、
 夫々のグループ名とします。 
  次の段階では同様にグループ間で共通性を感じるものを中グループにまとめ分類名を付けます。 次
 は中グループをまとめ大グループに・・・と繰り返すのです。 時間がかかりそうですが、最終的には
 実はこのやり方が早いし、「離れ猿」も不思議にどこかのグループに入るのだと川喜田さんは書かれて
 います。 私もこの方法で何度も資料の整理をしていますが、実体験としても川喜田さんは正しい。 
  演繹法はこの逆で、まずカードを大きく分類し段々と細かく分類していきます。 一見効率がよさそ
 うですが、川喜田さんはこの方法では必ずどこにも分類できない「離れ猿」が出て、最後はそれを無理
 にどこかのグループに押し込むことになる、演繹法は自然科学的な方法ではない、と述べています。
 
 
 さて、カンのいい方は話の先を感じられたかもしれませんが、これを「社会」にあてはめると・・・。
 今の世の中、カードである「人一人」の扱いがどんどん演繹的になってやしませんか? 国家も政府も、
 カードのほうが先に在ることを忘れてやしませんか? 順序としては、まず個人があり、家族があり、
 地域があり、地方があって国があるんじゃないのかね。 行き場のない「離れ猿」がどんどん増えてる
 ような気もするけど、それはカードのせいじゃなく、分類法が間違ってるんじゃないのかね。

 もちろん一度もお会いしたことはありませんが、天国の川喜田二郎さんに聞いてみたい気がします。



 2009年 7月9日 (木)
 【 Sound of Silence 】
 みなさんは、全く無音の世界というのを経験したことがおありでしょうか。 これは意外といらっしゃ
 らないのではないかと思います。 相当静かな場所でも何かの音はしているものですから。

 仕事で「無響室」というものの中に入ったことがあります。 ここは字の如く反響が全く無いのはもち
 ろん、外界からの音もほぼ完全に(少なくとも人間の耳では何も聞こえないレベルまで)遮断されてい
 るため本当に「無音」の世界です。 反響がないので、中で話すと自分の声がやたら小さく感じます。
 まるで指で耳を塞いで話しているみたいで、本当に不思議な体験ができます。

 さて、この中に数分も居ますと、「chiiiiii・・・・(私の耳にはこう聞こえる)」という感じの結構
 はっきりした音が聞こえてきます。 計器には何の音も反応していないので、人間の側の問題であるこ
 とが確認できるのですが、この現象、感音細胞の振動だとか鼓膜の固着防止だとか諸説があるようで、
 誰にでも聞こえるもののようです。(NHKで特集をやっていたそうですが見逃しました。)
 まさに「無音の音」ですね。

 「無音の音」は私たちには聞こえても、実際にはしていない音。 自分が捉えていること、信じている
 ことが、必ずしも真実とは限らないということでしょうか。 
 18日にコンサートがある「サイモン&ガーファンクル」の名曲にちなみネタにしてみました。



 2009年 7月5日 (日)
 【 昼食 】
 日曜の遅い昼食:冷凍の「北海道グラタン」(日記4/7参照)に「夕張メロン」・・沼ノ沢率100%。 
 今日の話じゃないけど、先日メロンドームで食べたメロンのソフトクリームも予想外においしかった。
 うちの家内はマニアと言っていいほどソフトクリーム好きで、目に付けば必ず試すので付き合わされる
 私もかなり色々食べてるんですが、¥200という値段も意外とさっぱりとした味もいけます。
 
 まあ、休日のこういう手抜き昼食も、たまには悪くないもんです。

      
   先日は袋を載せたので今度は中身を。 「良」玉でも充分以上に甘いですよ。  メロンドーム店内で。



 2009年 7月1日 (水)
 【 今年も1/2 】
 今日から7月。 今年ももう半分過ぎてしまいました。 まさに「月日は百代の過客・・」であります。

 音楽がらみの話ですが、人間がノりやすいテンポは脈拍に関係があるという説があります。  例えば
 脈が速い子供のうちはアップテンポの曲が体に聴きやすく、老人は脈が遅くなるのでスローな曲でない
 と乗れなくなる、ということです。 ホントかどうかは知りませんが・・・。

 これを敷衍すると、時間を細かく刻む子供には相対的に一日(一年でもいいですが)が長く、年を取る
 につれて相対的に一日の時間が短くなる、ということになるのでしょうか? 最近、一年が過ぎるのが
 めったやたらと早く感じるのは、要はトシのせい?

 時々思うのですが、確かに「人の一生なんてあっという間さ、儚いもんだよ。」という捉え方もありま
 しょうが、例えば80半ばの私の父なら、関が原の戦い(1600年)以降今までの歴史の1/5は実体験
 として知っているわけです。 そう思えば人生はけっこう長い、何か色んなことができそうな気がして
 くるんですが、こんな私はお気楽に過ぎますかねえ・・・。 

 まあ世の中「え、もう過ぎちゃったの」というものと「早く過ぎてほしい」ものと両方ありますから、
 こちらの都合で時間の感覚を切り替えられるのが一番いいのですが、そう都合よくはいきませんよね。
 夕張の借金返済「18年間」だけは、頼むから早いとこ過ぎてほしいもんです。
  




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