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2013年 10月


 2013年 10月 29日 (火)
 【 そんなに急ぐ? 】
 最近気になることのひとつにテレビの「ニュース速報」があります。 

 どう気になるかというと、これはNHKでも民放でもそうですが、「この内容は本当にニュース速報で流さなければいけな
 いほど緊急性があるの?」というケースが頻繁にあるということなんです。

 例えば一昨日(日曜)のNHKの大河ドラマを見ていたら、番組終了まで約10分くらいのタイミングで、最近メニュー偽装
 で世間を賑わしている阪急ホテル(意見には個人差がありますが、あれは「誤表記」ではなく「偽装」だと思ってる人の方
 が多いと思いますが)の社長が辞任した、というニュース速報が流れました。 大河ドラマをご覧の方はご存知でしょうが
 ドラマが終わってすぐ、8時45分からは元々ニュースの時間です。 今回も、もちろんそのニュースでも辞任の件は伝え
 られていました。「伝えるのが10分遅くなる程度なら、このニュースは速報でなくてもいいじゃん」と思ったのは私だけ
 でしょうか?

 同じ大河ドラマなら数年前の「龍馬伝」の最終回も思い出されます。 最終回も終盤、龍馬たちが斬られるクライマックス
 のシーンで「鹿児島県知事選挙」の結果のニュース速報が・・・、この時は薄暗いシーンだったのでテロップが余計に邪魔
 で印象に残ったのですが、そりゃあ何時間も報道が遅れるならまだしも、10分後にはニュース枠があるのですから、この
 内容が本当に秒を争うのか、特に遠く離れた北海道に住む身には、これまた腑に落ちませんでした。

 翻ってみて、昔はこんなに何でもかんでも「ニュース速報」で流しましたかねえ。 最近は大物芸能人の訃報までテロップ
 で流れることもあります。  亡くなった方の名誉を傷つける気はありませんが、それは本当にテレビの役目でしょうか?
 ニュース速報の重さがどんどん軽くなっている気がしています。

 また、前も書いた気がしますが、逆に津波や風水害の速報などはそれこそ命に関わる危急の場合が多いのに、CM中はまず
 テロップが流れない。 例えば「特に希望があった企業以外は、人命に関わる速報はCM中にも流します」を業界の規定に
 してしまったら、ふつうどんな企業も「うちのCM中は緊急速報を流さないでくれ」とは「希望」しないと思うんですね。
 「倫理」というのは、マスコミこそがそうやってリードし、形成していかなければならないと思うんだけどなあ・・・。



 2013年 10月 25日 (金)

 「まほろば」と聞いて最初に春日山と鹿を連想するのはあの歌のせいだな。
 【 まほろば 】
 もちろん登別の大型温泉旅館の話題ではありません。 

 家内の買ってきた雑誌に「まほろばの旅」という記事がありま
 して。  そもそも「まほろば」って何だっけ?ということで
 調べ始めたのですが、これがなかなか面白い。

 まず広辞苑ですが「まほら」として記載されていて、
 『すぐれたよい所・国。まほらま。まほらば。まほろば。』と
 説明があります。『マホ(真秀)に、漠然とした場所を示す意
 の接尾語ラの付いたもの』とも書いてあります。

 なるほど、「そこ」だとある一点を指しますが、「そこら」に
 なると「だいたいそのあたり」になりますから、「まほら」も
 同じように境界ははっきりしないけれど「とてもいいところ」
 という意味合いだったんですね。 これで語義はOKと。

 次は「まほろば」の示す場所ですが、最初の雑誌もそうですが
 いまは「まほろば」と聞いて連想するのはだいたい奈良の周辺
 です。 いわゆる「大和路」ですね。 では元々の語義に特定
 の土地を示す意味はないのに、なぜ奈良周辺を指すのが一般的
 になってしまったのでしょう。 私の場合は完全に某曲の歌詞
 のせいですが、調べてみるとこちらは古事記が発端のようです。

 古事記には
 『夜麻登波 久尓能麻本呂婆(やまとは くにのまほろば)』
 の一節があります。「やまとは、この国で最も素晴らしいわが
 故郷である」という意味かと思いますが、これは倭建命(やま
 とたけるのみこと)が天皇から地方の平定を命じられて転戦を
 続けた末、故郷の「倭(やまと)の国」を目前にして伊勢で客死
 した際に詠んだ一節だそうです。

 おそらくこれが「まほろば=やまと」の発端ではないかと思う
 のですが(学術的に正しいかどうかは保証しませんよ)、故郷を
 思いながら世を去った倭建命の気持ちは、現代人の私たちでも
 同じように理解できます。 故郷を思う心は、古事記の時代も
 今も変わらないということですね。これでいくと私にとっては
 夕張が「まほろば」というところでしょうか。


 さて、我に返ってみてこの省エネのご時勢、辞書とパソコンを
 夜中に使いまくってこんなことに費やすエネルギーは・・・・
 文化と分類されるものやら「無駄」と呼ばれるものやら・・。




 2013年 10月 21日 (月)
 通過することはあっても、長いこと降りて眺めたことがなかった小樽の運河。
 【 冬の足音 】
 先週後半は台風くずれの低気圧の影響で、全道各地は時ならぬ
 積雪となりました。夕張でもかなりの積雪があったようです。

 私のほうは週末から出かけていましたが、幸いに台風が通過し
 た後だったので、好天に恵まれました。  もう何年振りかで
 小樽市内にも寄りましたが、運河周辺は観光客がいっぱいで、
 歩道には観光バスが列をなして駐車し、外国語が飛び交い・・
 ・・最近は客足が戻りつつあると聞いてはいましたが、かなり
 の盛況ぶりでした。

 帰宅すると数日間留守にしていた部屋は完全に冷え切っていて
 我慢できずにストーブに火を点けました。  日中は好天でも
 朝夕の気温には、冬の足音が近づいてきていることを実感させ
 られます。 ついこの間、夏タイヤに交換したような気がした
 のに・・・。

 まさに喉もと過ぎれば・・なのですが、毎年この時期になると
 あの夏の暑さがつい懐かしくなってしまう今日この頃です。



 2013年 10月 16日 (水)
        この10月の射撃訓練予定表


99式自走155mmりゅう弾砲。 重さ約40トン、1両9億6千万円らしい。
 【 遠雷 】
 中心付近の気圧の低さで言えば100年に一度の規模だという
 台風26号が北海道に接近中です。

 私のところも今朝から雨が降り始め、だんだん風も強くなって
 きていますが、風雨の音に混じって遠くから雷鳴のような音が
 聞こえてきます。 台風の影響で気流が乱れ、静電気が発生し
 て雷雲まで・・・・いや、よく聞くと雷鳴にしては響きが一定
 過ぎるし残響も違う。 まるで大口径の大砲のような・・。

 そう思って陸自のHPを調べてみると「北部方面隊」のサイト
 に演習予定が公開されていました。 右上の写真は抜粋ですが
 16日は射撃部隊が5B、射撃時間は07:00~20:00、射撃火
 砲は155HSPとあります。 場所は島松演習場ですね。

 この分野に詳しくないので、これでは時間以外の記号の意味が
 さっぱり判らないため、少しばかり調べてみました。

 5Bは第5旅団第5特科隊、155HSPは99式自走155
 mmりゅう弾砲を表す記号のようです。 

 155mmは陸砲としてはかなりの大口径です。 確かにこの
 砲の射撃訓練なら遠雷のような重低音が轟くでしょう。 射程
 も通常弾で30km、長射程弾を装填すれば40kmに達する
 そうです。 島松演習場から半径40kmの円を描くと札幌市
 がほぼ全部入ってしまいますから、有事の際には音だけでなく
 本物の砲弾も届くということになりましょうか。

 そう思うと本物の雷よりこちらのほうが不気味かもしれない。
 遠雷は遠雷のまま近づかずにいてほしいと願うばかりです。



 2013年 10月 12日 (土)
 【 シンクロ 】
 前の書き込みからすっかり間が空いてしまいましたが、別に体調を崩していたわけではありません。

 大体が要領の悪いほうで、人間がマルチタスク(=パソコンのウィンドゥを開くように同時に複数の仕事をこなすこと)に
 出来ておりません。 「集中力がある」といえば聞こえはいいですが、要は不器用なのでして、何かに集中すると他を投げ
 出していしまう傾向にあります。

 「シンクロ」は日本語では「同期」と訳されますが、夏以降ずっと自作曲と写真をスライドショーとしてシンクロさせよう
 としていました。 最初のうちは中々うまくいかなくて気も散り加減だったのですが、ある程度形になってくると勢いがつ
 いてきてしまい、ついそちらばかりに力が入って今に至ってしまいました。  もちろん画像の編集ソフトに不慣れだった
 ことも大きかったのですが。

 おかげ様でそれも何とか形になり、今回は「YOUTube」にもアップしてみました。  夕張ではなく室蘭の海をイメージした
 曲ですが、映像が伴っていた方が私が作曲時に思い描いていた風景をお伝えしやすいかな、と思っています。 使っている
 写真は、このために8月に室蘭を訪ねて500枚ほど撮影してきたものから選びました。 よろしければご覧になってみて
 いただければと思います。 (ここをクリックするとご覧になれます。



 2013年 10月 2日 (水)
 【 9968 】
 夕張市の9月末の総人口が発表になりました。
  9968人  (夕張市のHP参照)
 ついに一万人の大台を割ってしまいました。 

 先日東京オリンピックが7年後に開催されることが決まり
 ましたが、前回東京オリンピックが開催された1964年
 は夕張の人口が十万の桁を維持していた最後の年でした。
 
 それからほぼ50年、次の東京オリンピックが決まった今、
 数字がさらに一桁小さくなることには、偶然の符合にしろ
 何とも複雑な思いがいたします。

 音楽では人口が増えないことが判っているだけに、ついに
 現実になったこの数字につい溜息をつく自分が悔しい・・


 【追記】
 ・・と、ここまで書いてHPにアップした一時間後。 
 届いた道新の夕刊にはさっそく「夕張市人口1万人割れ」
 の文字が。 案の定『市が2006年6月に財政破綻を表明す
 る前の同年3月末からは3300人減り、減少が加速した。』
 だって。 人口が減ってるのは大問題だけど、財政破綻で
 加速した事実はないです。 マスコミの方々は自分で数字
 を確認するってこと・・・無いのかねえ。
 (8月26日のこの欄参照:数字は国勢調査ベースです。)
 こういう「報道」、何かこう故郷がぞんざいに扱われてい
 るようで、無性に腹立たしいです。

 【追記その2】
 今までの私のグラフは国勢調査の数字がベース、新聞記事は住民基本台帳ベースだったので、念のため1970年以降の人口推移
 を住民基本台帳の数字を基にグラフ化してみました。 結果は下図のとおりです。 どちらの数字を使っても「人口は確実に
 減っているけれど、財政破綻は人口減少率に影響していない」という結論は覆らないと思いますよ。  ただ逆に言えば、
 だからこそ財政破綻が仮に今すぐ解消しても、人口流失は止まらない、とも思うのです。 一番大事なのは現状を根拠のある
 数字できちんと把握することで、全てはそこから始まると思う。  それが言いたくて、しつこく「何でも財政破綻のせいに
 するな」と書き込んでいるんですけれどね・・・。
 
   
 




 2013年 10月 1日 (火)
 【 続・コンサート 】
 今日から10月です。 昨日からの雨で気温が急に下がった気がしますが、みなさんのところはいかがでしょう。

 旧暦10月は神無月ですが、出雲大社のある出雲国だけは神有(在)月であるとも言われています。 まあこの話は中世以降
 に出雲大社自身が喧伝した俗説である、という主張もあるようですので真偽は定かではありませんが、単に数詞で10月と
 いうよりは「神無月」のほうがずっと風情があることだけは確かですね。 それにその出雲大社は「平成の大遷宮」の最中
 ですが、例年の1年の観光客がひと月に押し掛けるそうですから、やはり神様は出雲に集まっておられるのかもしれません。

 さて、先日「夕張の杜コンサート」の話をこの欄に書きましたが、主催者の方がそれをご覧になったとのことで、わざわざ
 次回のコンサートのご案内をいただきました。 いま一度改めてご紹介しておきたいと思います。 紅葉が始まる時季でも
 ありますから、地元以外の方も夕張に足を運ばれてみてはいかがでしょう。

 【第20回 夕張の杜 コンサート】
  日時 2013年10月19日(土)15時開演
  会場 FIVE PENNIES(ファイブ ペニーズ)
      夕張市千代田25-2 TEL:0123-56-6650
  料金 ¥1000(1ドリンク付)

  ※詳細はこちらをご覧ください。
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音風景・夕張

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