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2015年 1月


 2015年 1月 29日 (木)
 【 笑う余裕を 】
 最近ネットで見つけたのですが、下の写真の二つの腕時計、パッと見たらメッキの色以外は同じに見えませんか??

              

 左は有名なスイスの「フランク・ミュラー」、このモデルですと安く購入できても80万円台後半くらいでしょうか。
 それに対して右は文字盤の字体まで本物にそっくりですが、よく見ると文字盤中央には「フランク三浦」・・・国内の新興メーカーの
 もので5千円前後で売られています。 ご丁寧にモデル名の場所に「Germen Suplex」(しかもスペルが違う)とはケッサクです。

 「フランク・ミュラー」と「フランク三浦」・・言うまでもなく本家を意識したうえでのパロディで、ここまでそっくりだと本家から
 何か言ってきそうで心配になりますが、今のところ大丈夫みたいです。 以前に関西の会社が「面白い恋人」というお菓子を発売して
 北海道の本家と裁判になったことがありました。 この時計の場合は混同する可能性が極めて低いこと、価格帯が全く違い市場で競合
 するとは考えられないこと、本家の商品や企業のイメージを貶めるものではないこと・・・あたりが裁判までは起こされていない理由
 なのかもしれません。

 厳密に法律上の判断をし始めるといろいろ問題もあるかもしれませんが、個人的にはこういう「笑い」は嫌いではありません。最近は
 日本も悪い意味で米国的な訴訟型社会になりつつあるようで、寛容さというか「余裕」が、社会からどんどん減っている気がします。

 少し前に流行した言葉を使えばそこは「ファジー」でいいじゃん。 日本って言語からして欧米的合理主義で割り切れないファジーさ
 が特徴だったはずで、白黒で割り切らない「大人さ」こそ日本人の身上だったんじゃないかと思っています。 

 時計がらみの例を挙げるなら、江戸時代以前の日本の時刻は「不定時制」で、季節によって昼と夜の目盛りが変わりました。 これは
 昼は日の出から日没までを6等分、夜は日没から翌朝の日の出までを6等分していたためで、これに十二支を割り振っていたんです。
 だから季節が変わっても日の出はいつも「卯の刻」、日没はいつも「酉の刻」です。  九から四までの六つの数字を降順で2回ずつ
 使う呼称もあって、こちらでいくと日の出/日没はいつも「六(むつ)」。(区別するために明け六つ・暮れ六つと呼んでいました)
 確かにいい加減かもしれませんが、生活するにはこれで十分な気もします。 「定時制」を使ったために起きる季節感と時刻のずれを
 解消するため、今度は「サマータイム」などと更に面倒なことを導入する欧米式より、文化としてはよっぽど高度な気がしませんか。

 今日取り上げた時計にしても、スイスの本家に日本の論理が通じないのは仕方ないけれど、これがウケたおかげで「柳の下の二匹目の
 ドジョウ」を狙うところが出てくるかもしれない。 その時「これが許されるなら、こっちもいいだろう。 何で俺だけダメなんだ」
 的な発想をし始めると全てが台無しです。 それを口にするのは大人じゃない。 マスメディアの論調も含め、そういう寛容さ・鷹揚さ
 が、最近の日本にこそいちばん必要な気がしています。



 2015年 1月27日 (火)

   
 【 ブーム 】
 今日の道内は強風とともに4月並という暖気が上空に流れ込んで来ている(地上はそんなに暖かいわけでも
 ありませんが)そうで、朝から雨が降ったりして道路は大変なことになっております。 このあとから急激
 に冷え込むそうですから今度は凍ってえらいことになりそうです。

 さて私はどちらかというと下戸のほうで、ビール一杯でも顔に出てしまい量は飲めないのですが、酒自体は
 嫌いではありません。 体質的には蒸留酒のほうが合うようで、自分で飲むときは専らウィスキー党です。
 酔うことより酒の味自体を楽しみたいので、水も氷も入れません。  常温のウィスキーをそのままグラス
 で少しだけ飲んでます。 

 最近はNHKの連続ドラマのせいもあって、ウィスキーがちょっとしたブームになってます。  おかげで
 こちらはいつも飲んでいる銘柄が店頭で手に入り難くなって迷惑千万なんですが、まあ致し方ありません。
 ウィスキーはビールなどと違って数年から数十年もかかって熟成した原酒が必要ですから、ブームになった
 からといって簡単に増産できるものでもないですしね。

 そういえばその「マッサン」で、2月16日~の週に「夕張から来た」という設定の母娘が登場するらしい
 ですよ。 どのように登場するのか、夕張のシーンがあるのか、ちょっと気になるところです。



 2015年 1月 23日 (金)
 【 会のご案内 】
 先日、幹事の方から私にご連絡がありましたので、これはそのままご紹介したいと思います。

 【以下引用】

 
夕張北高校第30期卒業生(昭和493月卒業)の秋元克広氏を囲む会を下記の通り開催したいと思います。
  日時 : 2015年2月22日(日)午後2
  場所 : 札幌パークホテル(会場詳細は後日連絡)
  会費 : 5~6千円/1人(予定です)
   ※夕張北高校第31~33期の卒業生が中心となって集う会ですが、他の期の方・夕張にゆかりのある方なら
    どなたでも歓迎いたしますので是非ご参加ください。
  申込み/問合せ : 第32期 但野まで  E-Mail 
tadano@nikkanーad.co.jp   

 【引用以上】


 なお付け加えますと、北高の卒業の期の数字は、その学年の遅生まれの人の昭和の数字と同じです。 
 例えば「昭和31年4月生まれ~昭和32年3月生まれ」の学年の卒業期数は第31期となります。

 私も出席するつもりでおります。 みなさん、どうぞよろしくお願いいたします。



 2015年 1月 17日 (土)

 ダンプの台数がもう少し多ければもうちょっと早く作業が進むのに。
   
 【 積雪多し 】
 今年は雪が例年よりも多いようで、特にクリスマスあたりからの積雪が多く
 正月三が日には家の周りはかなりの積雪になっていました。 例年なら1月
 の下旬にあたる積雪量です。 去年も積雪は多かったのですが、どちらかと
 いうと降る雪の量よりも、気温が低かったために雪が解けずに残ったという
 印象でした。 今年は気温は高めなんだけど、降ってくる雪の量そのものが
 多いみたいです。

 表通りのすれ違いもできなくなり、ついに運搬排雪が行われました。 これ
 また平年より早い施工です。 まずショベルローダが路面や路肩の雪を全て
 片側に寄せ、その雪をロータリ除雪車がダンプカーに積み込んでいきます。
 騒音もそれなりですが、ショベルがプラウを路面に降ろす時の衝撃がかなり
 大きく家全体が揺すられます。 夜中の作業なのでおちおち寝てもいられま
 せん。 夏の一般的な道路工事で同じことをやったら苦情電話が殺到すると
 ころですが、夜間の除雪作業への騒音の苦情電話はほとんどないそうです。
 たぶんありがたいという気持ちのほうが勝るからでしょうね。 確かに一夜
 明けると道路は広々、小路から出る時も通りが見渡せるようになりました。

 冬はまだ前半戦、これから2月上旬までがピークです。 今日も暴風雪でし
 たが、冬の厳しさばかりは北海道に住んでいる限り逃げようもありません。
 今しばらくは黙して春を待つことにいたしましょう。



 2015年 1月 11日 (日)

 北海道開発局札幌開発建設部シューパロダム総合建設事業所HPより
   
 【 三弦橋再び 】
 夕張市のHPに、シューパロダムの試験湛水により水面下に没した三弦橋が
 今週前半にも再び姿を現すという紹介が載りました。

 昨年3月から始まったこのダムの試験湛水は、昨年11月13日に最高水位
 に達しましたが、現在は試験終了に向けて水位を減じており、まもなく再び
 姿を現すそうです。(詳細はこちらをどうぞ。)

 実はつい先日まで、私はダムの管理事務所がどこにあるのかピンときていな
 かったのですが、元の大夕張ダムの左岸側の付け根あたり、南部青葉町の奥
 のほうだったんですね。 昨年3月5日のこの欄に三弦橋の写真を載せまし
 たが、この写真の300mほど奥が今のダム管理棟ということになります。
 橋をご覧になる場合はその管理棟の駐車場から、ということのようですね。

 三弦橋は3月下旬には雪解け水による水位上昇でまた水中に没する見込みで
 今後は「数年に一度しか水面上に現れることがない」とあります。 ご覧に
 なりたいならそれまでに、ということになりましょうか。

 一般的なトラス橋は断面が方形(四角)ですが、三弦橋は名前が表すように
 三角形。 例えればダイヤモンドの分子構造のように、全方向からの外力に
 強い形状ですので、流れの中に浸かって橋本来の用途である上下方向以外の
 方向から荷重がかかっても、より耐力があるかもしれません。 数年に一度
 しかお目にかかれなくても、少しでも永くその姿を保ってほしいものです。



 2015年 1月 6日 (火)


   
 【 備えあれば 】
 今日6日は小寒。 20日の大寒を挟んで2月4日の立春までの一ヶ月は一年で最も寒い季節
 です。 私の住まい周辺では例年より寒くて雪も多い厳しい冬となっていますが、みなさんの
 ところはいかがでしょうか。

 北海道では年明け早々から地震がありました。 元日の午後11時近くに苫小牧の西部を震源
 とするM4.4の地震があり、鵡川で震度4、苫小牧で震度3、札幌で震度2でした。 わが家
 でも長周期の揺れを感じましたが、新年早々どこかで災害が・・と一瞬ヒヤリとしました。

 一般論をいえば、車両も建物も重さを増やせば増やすほど振動に弱くなります。 物理的には
 重さそのものより重さによって生ずるたわみが振動に影響するのですが、例えば大型トラック
 やバスを過積載にすると蛇行しやすくなりますし、建築物は地震で倒壊しやすくなります。

 ですから東日本大震災のときには「もしこれと同程度の地震が、真冬の北海道を襲ったら」と
 つい想像してしまい、怖い思いをしました。 雪を屋根に載せた状態の家屋は、夏より遥かに
 地震に弱い状態になっているからです。 それにもし倒壊すればこの低温です、運よく下敷き
 を逃れてもあっという間に凍死してしまいますし、積雪は救助隊の到着も阻むでしょう。被害
 は夏期の何倍にも拡大してしまいそうです。

 わが家のバルコニーは先日の降雪で40cm以上の積雪になっていました。 その雪の重量を
 計算してみると、だいたい1300~1600kgくらい。 アップライトピアノ6~7台の重さです。
 それが全部2階の高さにあると思うと心臓に悪い。 明日からはまた天候も崩れるらしいので
 今のうちにと思って、今日は2か所のバルコニーの雪下ろしを済ませました。

 狭いバルコニーで柵越しに外へ雪を捨てるのは中々の重労働でしたが、何とか終わりました。
 まあ築30年近い家のこと、これで安心という訳にはいきませんが、いくらかマシにはなった
 でしょう。 この辺も考えると都心のマンションが年配の方に人気なのも判る気がしますね。



 2015年 1月 1日 (木)


   
 【 あけましておめでとうございます!! 】
 みなさん、あけましておめでとうございます。 平成27年
 (2015年/昭和90年!)の幕開けでございます。  新しい
 年の初め、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

 さて、映画には邦画洋画を問わず時間を行き来する「タイム
 スリップもの」というジャンルがあります。 邦画ならば、
 原田知世のデビュー作「時をかける少女」やバブル期の日本
 に戻る「バブルへGO!」、洋画なら米海軍の原子力空母が
 開戦前夜の真珠湾に戻る「ファイナル・カウントダウン」、
 タイムスリップはしないけれど殉職して久しい過去の父親と
 アマチュア無線が繋がってしまう「オーロラの彼方へ」など
 があります。

 これらの作品はどれも面白いですが、代表格といえるのは、
 やはり「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でありましょう。
 三部作として作られたこの映画は非常に緻密に伏線が張られ
 ていて、娯楽映画の傑作ではないかと思っています。

 その「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は1985年を基点に
 30年前と30年後及び70年前を行き来するストーリー。
 もうお気づきかもしれませんが1985+30=2015、
 つまり私たちはいま、映画の中で描かれた未来にデロリアン
 に乗ることなく来てしまったことになるわけです。 確かに
 あの頃の私たちに30年後は遠い未来でしたが、さて現実は
 どうなったかというと・・・。

 シトロエンのタクシーやスケートボードが空を飛ぶようには
 なりませんでしたが、壁掛けテレビや3D映画は実際に普及
 しています。 パソコンやスマートフォンなどは想像を超え
 たかもしれません。 改めて考えれば30年の時間はとても
 長く、その間の弛まぬ努力の蓄積が未来である今を生んだと
 いうことだけは間違いないでしょう。

 映画の最後でタイムマシンを生んだブラウン博士はこう言い
 ます。 「未来は白紙だ。君たちの手で創りたまえ。」
 この映画に敢えて教訓を求めるとしたら、ここに尽きます。
 未来はいきなりやって来ない、ショートカットなど目論まず
 自分の手で一歩一歩進みなさい、というところでしょうか。

 人生の折り返し点は確実に過ぎてしまった私に、あとどれ程
 の未来が残されているかはわかりませんが、とりあえず毎日
 積み木を積み上げるような気持ちで、また一年を過ごそう。
 年頭にあたりそんなことを思っている次第でございます。







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音風景・夕張

ユーパロ谷 気まぐれ日記