前回に続く「Google-Earth」の旅:3回目は
真谷地市街です。
偶然ですがちょうど30年前、1991年8月に
私が撮影した写真があったので、比較をして
みました。 写真上が1991年8月、下が現在
のストリートビューです。
現在といっても、ストリートビューのほうは
おそらく6~7年ほど前の写真(衛星画像と
違ってストリートビューは撮影日時が非公開
なんです)だと思いますので、いまはもっと
寂しい風景になっているかもしれません。
真谷地炭鉱が閉山したのは1987年ですから、
この頃すでに人口は急激に減っていたはずで
商店街のシャッターが下りているのがお盆の
期間だったからなのか、閉店していたのか、
今となっては判りませんが、それでも明らか
に建物の数が今より多いのが判ります。
1991年のほうには画面の奥に4階建ての三区
のアパートも写っていますし、手前には郵便
局のポストも見えます。 当時はバス停の名
もまだ「郵便局前」で、利用者もそれなりに
いたと思います。
比較すると下の写真では建物がずいぶん取壊
されて櫛の歯が抜けるようにまばらになって
います。 小さい頃はお盆に花火を買ったり
三区のアパートに住んでいた伯父が日本酒党
だったので「北の錦」を買ったり、子供に用
はなかったけれど割烹も寿司屋も天ぷら屋も
パチンコ屋もあって、大概のものは真谷地の
中で手に入ったものでした。
現在、真谷地は市街から奥に人は住んでいま
せん。 夕張市のHPによれば、7月末での
真谷地の総人口は126人です。
真谷地鉱の技師だった私の母方の祖父は、昭
和35年にこの世を去りましたが、この年は
夕張市の人口が最多となった年。つまり祖父
は真谷地の最盛期を見ながら亡くなったこと
になります。
この写真、あの世の祖父が見たら、何と言う
か・・まさか60年後の姿は想像すらつかな
かったと思います。 この写真だって、更に
30年後に同じ構図で撮影したらどうなって
いるか。 むしろ想像したくないかな・・。
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