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2023年11月


 2023年11月28日(火)
 
  ↑ 海上保安庁 PM11「ゆうばり」(Wikipedia より)






 

【 川のほうだったんだ・・・ 】
海上保安庁の巡視船「ゆうばり」が12月9日に
 退役するそうです。

 巡視船「ゆうばり」は1985年の今日・11月28日に
 就役しました。 配属は第一管区(網走)で以来
 38年間にわたって北の海を守ってきました。

 なにしろ船名が「ゆうばり」ですからね。 TV
 などで名前を聞くたびに反射的に注意が向いてし
 まいますが、いま改めて確認し初めて知ったこと
 があります。

 それは船名の由来についてです。

 右の写真にも写っていますが、海上保安庁や海上
 自衛隊の艦艇には、船首の両弦側に船名と記号が
 書かれます。「ゆうばり」ではPM11ですね。

 海上保安庁の艦艇の場合は「巡視」を表す英語の
 PatrolのPから始まり、次に船のサイズが書かれ
 ます。 これは洋服などと同じように大きいほう
 からL・M・Sです。 続く数字は同型艦として
 建造された順番、「ゆうばり」の場合なら最初に
 建造された同型の「てしお」から数えて11隻め
 ということになります。

 船名の命名もサイズごとに基準(慣例?)がある
 ことまでは知っていたのですが、Mサイズの船名
 には河川か島の名をつける、ということは初めて
 知りました。

 つまりPMクラスの「ゆうばり」の船名は川の名
 だということですね。 「ゆうばり」は町や地方
 の名前じゃなく、夕張川のことだったんですね。

 退役する「ゆうばり」に代わって任務に着くのは
 PM57「そらち」。 ひと回り大きい船ですが
 区分はまだMサイズですから、由来は「空知川」
 からってことですね。

 昨年の知床での観光船事故の際も「ゆうばり」は
 悪天候で出航できず、救助に遅れが出たそうで、
 就役が2018年と新しく、ジェット推進により高速
 で装備も充実した「そらち」は救助体制の強化も
 担うということでしょう。

 それでもやはり「ゆうばり」の名前が消えるのは
 ちょっと寂しい。いつの日かより高性能になって
 復活してほしいものだと思います。




 2023年11月24日(金)
 
   
【 ついに冬 】
今日の午後から雨がみぞれになり、日没前後から雪に変わって雷も
 鳴り始めて冬の嵐になりました。2時間ほどで周囲はご覧の通りの
 雪景色になりました。

 さきほど今季初の除雪作業もやってきました。 気温がまだプラス
 なので雪は重く、風が強かったので場所によっては20cmほどの
 積雪になっているので、久しぶりの雪かきはかなり腰にきました。

 まだ11月だというのにこの調子だと、今年の冬は厳しいのかな。
 なにしろ夏が暑かったですからね。 長期予報では「今年は暖冬だ
 けれど短期間に大雪もある」みたいなことを言っていた気がするけ
 れど、夏に暑かった年の冬ってたいてい寒いよなあ・・。

 まあいずれにしろ、今年もまた冬が始まっちゃいました。また半年
 寒さに耐えますか・・・。




 2023年11月17日(金)
 

【 微減続く 】
11月も半分以上が過ぎ、不安定な天候が続いて
 いて、その一雨過ぎるごとに気温が下がっていく
 のが良くわかります。

 私と家内は数日前に7回目のコロナワクチン接種
 を終えましたが、6回目の時と同様二人とも全く
 副反応らしき症状は出ませんでした。 かかった
 病院が診療科目にペインクリニックがあるところ
 で、正確に麻酔の注射を打つことに練達している
 せいなのか、毎回それこそ目にも止まらぬ早業で
 注射をしてくれるので、痛みを感じる暇もありま
 せん。ペインクリニックって、もう麻酔の注射で
 商売してるみたいなものですからね・・・こなす
 注射の回数が多いんだろうな、きっと。

 最新のコロナ感染者数ですが、全道・札幌市とも
 微減が続いています。 毎日の感染者数は、右の
 グラフの通りで、全道で毎日1100人前後・札幌市
 だけで400人を少し切ったくらい。 5月8日以降
 の数字は私の計算による推定値ですが、そんなに
 外れてはいないはずです。

 実際の保菌者がこの10倍くらいだと考えると、
 例えば札幌市なら400人×10=4000人。 札幌市の
 人口を約200万人とすると500人に一人の保菌者、
 近所の混んだスーパーならお客の中に一人か二人
 コロナの菌を持った人がいる・・・みたいな感じ
 でしょうか。 何となく危険度を感じていただけ
 るのではないかと思います。

 5類移行以来、定点把握方式により特定医療機関
 での1週間平均で1日あたりの感染者数を計算し
 た感染者数しか発表されなくなりました。例えば
 右グラフの元となる最新の数値は札幌市で5.87人
 ですが、これだと何だかピンときませんよね?

 何度も書きますが、全数を計数しなくても、定点
 把握の数字で全体が捉えられるから定点把握式で
 いいのだと言うのなら、ちゃんと全数に換算して
 危険度が実感できるようにしてほしい。今の発表
 の仕方を見ているとわざと判りにくくしているの
 ではないかと勘ぐりたくなってしまいます。

 これも何度も書きましたが、現実をわかりやすく
 正確に伝えることと、ではその先で何を優先する
 か(例えば医療なのか経済なのかといったこと)
 を判断することは全く別の話なんですから。




 2023年11月11日(土)
 

   
【 訃報 】
歌手・大橋純子さんが亡くなられました。「シルエット・ロマンス」を初め
 多くのヒット曲を歌ってきた彼女は、みなさんもご存じのとおり夕張出身で
 北高の私より少し先輩にあたるのですが、担任の先生が同じだったせいもあ
 って何となく身近に感じておりました。

 CDももちろん持っていますが、金管楽器のようにくっきりして伸びやかな
 歌声は今聞き直しても素晴らしいと思います。「シンプル・ラブ」(77年)
 「たそがれマイ・ラブ」(78年)、「ビューティフル・ミー」(79年)では
 同年の紅白歌合戦に出場、「シルエット・ロマンス」(81年)ではレコード
 大賞の最優秀歌唱賞を受賞・・と名実共に日本を代表する歌手の一人だった
 と思います。

 83年の「夏女ソニア」でデュエットしていた「もんたよしのりさん」がつい
 先日亡くなられたときには大橋さん自身が追悼のコメントを出していたこと
 が記憶に新しかったので、ニュースを見て本当に驚きました。

 北高の担任の先生の話だと、在学中から机の上に飛び乗って歌っていたそう
 です。 根っから歌が好きだった彼女にとっては、3月に病の再発が発覚し
 たのが公演のリハーサル中で、その後ステージへの復帰が叶わなかったこと
 が何より心残りだったのではと思います。 心からご冥福をお祈りします。




 2023年11月01日(水)
【 ”攻め”の廃線って?? 】
9月30日で、夕鉄バスが市外路線を廃止しました。 この結果、今まで新札幌から新夕張までの1日3往復、新札幌
 から南清水沢「りすた」までの5往復、合計8往復が全てなくなりました。 バス路線としては北海道中央バスが運航
 する札幌駅から夕鉄バス本社を経由してマウントレースイまでの「高速ゆうばり号」3往復だけが頼りです。

 「高速ゆうばり号」は下図のように、JR札幌駅~道央道札幌IC(白石区)~道央道江別東IC~南幌町~栗山駅~
 角田(由仁町)~富野~新二股トンネル~夕鉄バス本社ターミナル~マウントレースイ、という運行ルートです。
 一日わずか3往復のこのバス路線を利用するか、市内のバス路線で新夕張駅まで行ってJRに乗り換えるか、自家用車
 を持たない人が夕張市の外に出るにはこれしかありません。

 2019年春の夕張線(正しくは石勝線夕張支線なんだけれど、どうも「支線」と呼びたくない)の廃止に伴い、夕鉄バス
 の市内路線を増便して住民の足を確保するんだ、そのためにJR北海道にお金も出させ(確か7億円以上だったと思い
 ますが)、交通の要として「りすた」も作るんだ・・・・確か「攻めの廃線」というのはこういう説明じゃありません
 でしたっけ?? 今やその「りすた」には市外路線は乗り入れていないし、深刻なドライバー不足にあえぐバス会社が
 いつまで今の市内の便数を維持できるのかも怪しいものです。

 鉄道か廃止されて4年「りすた」開業からなら僅か3年でこの有様・・・廃線当時から胡散臭い響きだなと感じてきた
 「攻めの廃線」などという言葉の行末が、悪いほうに予想通りの展開になりつつある気がします。 駅・警察・学校は
 町をマチたらしめる基本要素で、単にコスト計算だけで置き換えられるものではないと思うんですけどね。 駅を消滅
 させる施政が「攻め」だなんてあり得ない・・・。

 夕張からは警察も(組織上は)すでに無くなっています。残るは夕張高校。 これが無くなったら、本当にもうマチと
 しての体を為さなくなります。 コストが見合う見合わないという論点ではない、そこに高校があること自体が重要な
 ことなのです。 夕張高校だけは何としても存続されるよう心から祈りたいと思います。